オススメ前衛 想い出波止場『VUOY』
(見本盤)
前衛的、アバンギャルドってことは、つまり退屈なんだと思ってた。
悪いのはビートルズの『Revolution #9』だと思うけど、なになに、前衛のポップさってのももちろんある。
日本が誇る前衛音楽グループ想い出波止場の『VUOY』はその最たる例だね。
確かに普通の曲はない。
ヒットチャートに上がりそうな一般的な作りの曲は1つとしてない。
が、次から次と飛び出す音の実験の数々は、言ってみれば音楽のおもちゃ箱だ。
しかも、同じ想い出波止場でも『Black Hawai』なんかと違って(あれはちと辛かった)、結構ビートの効いた曲が多くて聴きやすい。
デジタルなフランクザッパって言ったら誉め過ぎか?
特に渋さ知らズでの活躍も素晴らしかった勝井佑二のエレクトリックバイオリンが映える表題作は、その後のROVOに通じるカッコよさがある。
多くの人に薦められる前衛っす。
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