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第4回超沖ポケ杯振り返り記事 シンガキ著

みなさんこんにちは、僕は沖ポケ杯の実況とアナリストを務めておりますシンガキと申します。
6/22に行われた第4回超沖ポケ杯のデッキ分布・大会前後の環境分析・実況という立場から見たベストバウトなどがわかるようになっています。
拙い文章で恐れ入りますが最後までお付き合いいただけると幸いです。

・第4回超沖ポケ杯の大会概要、試合の様子

第4回超沖ポケ杯、ササキヒロムさん、サイトウコウセイさん、鈴木けんぞうさん、クラサキアキラさんの招待選手をはじめ参歴代最多となる193人のみなさまにご参加いただきました!すごい!
協賛企業や個人の支援もあり大盛況のうちに無事終えることができました。
試合に並行してYouTubeでのLive配信や、プロのカメラマンさんによる会場内の様子の撮影も行われ、熱戦の様子は県内外に伝わりました。

・みなさんがどういったデッキを使っていたのか


こちらが今回の予選デッキ分布になります。

拡張パックSV3《黒炎の支配者》発売以来人気の悪リザードンexのデッキは、最新強化拡張パックSV6a《ナイトワンダラー》収録のヨノワールを擁した通称”ボムリザ”がトップメタに君臨しています。
特性【カースドボム】によるサイド調整と大型アタッカーのダメージソースにより相手の盤面を蹂躙し続けます。
1ターンで複数枚のサイドを獲得できるようになり、戦い方に幅ができた印象です。

そして、悪リザードンexに対して有利なドラパルトex
優秀な中間進化【ドロンチ】は勿論のこと、多様なサブデッキタイプ(ロストやピジョットex)やエーススペックで乗り手に合わせたデッキに仕上がっていました。
他にも、どんな対面に対してもサイドを複数枚ずつ取っていけるパオジアンexや、相手に合わせて様々なアタッカーを活躍させることのできるサーナイトexのデッキが人気でした。
一方で、全国的に流行している〈レジドラゴVSTAR〉や〈ルギアVSTAR〉は、今大会での使用率は控えめにとどまりました。

そして、こちらが決勝トーナメントに進んだ16人のデッキタイプです。

・大まかな有利不利の考え方

独自の取材から、Tier上位の組み合わせにはこのような相関があるようだと読み取りました。

先述の通りリザードンexが最多シェアで環境が回っている中では〈サーナイトex〉や〈レジドラゴVSTAR〉が多くの対面に対して対等以上に戦えていたような印象でした。
〈エヴォリューション〉からの展開力が強力で力強く、サイドの有利交換をし続けられるのが環境にマッチしていたようです。
優勝デッキである〈レジドラゴVSTAR〉は、環境最強ワザと名高い【ファントムダイブ】を始めとして様々なワザを器用に使い分けられることが強力です。
また〈オーガポンex〉〈かがやくリザードン〉も攻撃参加できる強みもあります。

・ベスト4選手の所感

さて、ここからはベスト4に残った各選手からコメントが届いておりますので紹介させて頂きます。

seita選手

●デッキ選択理由について
前の環境では〈ミライドンex〉を使用していましたが、沖ポケを取り巻く環境では〈リザードンex〉とリザードン対策の〈サーナイトex〉が多いと予想し、サーナイトに強いミライドンを使いつつ構築とプレイングでリザードンに五分の戦いを目指しました。
ですが、〈タケルライコex〉をはじめとしたティア2のデッキ群にどうしても勝てず、断念しました。
そこで、構築単位でリザードンに強いデッキを考え、〈ドラパルトex〉デッキに注目しました。
〈ネイティオ〉または〈ピジョットex〉を擁したドラパルトは、ミライドンやタケルライコに不利なので、かがリザでそれらに有利に戦える〈ロストドラパルト〉を選択。
サーナイトには〈クレセリア〉と〈マシマシラ〉でせっかく与えた60ダメージを回復されてしまうため、2枚取りの機会が少なくなり、厳しい状況になります。そのため、構築で5分まで持っていくことを目指しました(後述しています)。

●こだわりカードと使い方
こだわりのカードは〈ポケモン入れ替え4枚〉〈ジラーチ〉です。
従来だと「いれかえカート4、ポケモンいれかえ2」がベーシックです。
カートが4枚あると、ミラーやロスト系統の〈ヤミラミ〉・サーナイトの〈マシマシラ〉からのダメカン回復に使えます。
しかし、この構築では〈ジラーチ〉が入っているため、そもそも【ロストマイン】が効きません。したがって、キュワワーへの【アドレナブレイン】に対する回復のみを目的とするカードとなります。
仮にキュワワーの回復ができれば理想的ですが、サーナイトデッキにはドラパルトexをバトル場に固定しながら戦うので、1度ドラパルトexが下がらないと〈いれかえカート〉での回復ができません。
手札干渉を受けながらその動きができる確率は低いと考え、ポケモン入れ替えを4枚にしました。

ポケモン入れ替えを4枚にするメリットとして以下のパターンが挙げられます。
こちらの〈ジラーチ〉がサイドに落ちた際に、〈クレセリア〉が〈ドロンチ〉を狩りながら手札干渉をしてきます。
その時、ベンチのキュワワーに緊急ボードやエネルギーが貼られていると、〈ポケモン入れ替え〉から【はなえらび】が1回使用できることになります。これにより盤面形成やドローサポートを拾うことで手札を伸ばし、〈ボスの指令〉を拾うなどの選択肢が生まれます。

この点は他の対戦でも言えることで、場持ちの良さからドラパルトexが倒されずにターンが返ってくることが多いです。
この時、手札に入れ替えカードがカートしかないと選択肢を生む動きは【ていさつしれい】のみになります。
ですが、ポケモン入れ替えだと【はなえらび】をして選択肢を生む機会が1回生まれます。この選択肢を生む動きが非常に重要だと考え、ポケモン入れ替えを4枚にする考えに至りました。

●感想
集中力が欠けて大事な試合でプレミをしてしまい、負けてしまったことを反省しています。
次の課題は集中力を持続させることだと思っています。
どんな試合でも気を抜かず、一手一手に意味を持たせて、ふわっとしたプレイを減らし、結果を出せるように努力します。超沖ポケをすごく楽しめました!
対戦相手の方々、運営の皆様、ありがとうございます。

ソイ選手

●デッキ選択理由について
沖縄の環境を考察した結果、大会前1週間の沖ポケやOceanトーナメントの結果から、リザードン環境が圧倒的で(約30%のトップシェア)あったため、リザードンに有利なドラパルトを選択しました。

●ドラパルトの型選択について
沖縄の入賞ドラパルトの型内訳を考察したところ、ほとんどがピジョットex型やロスト型で、ネイティオ型は少なかったです。
自分はドラパルトex登場後からネイティオ型を得意としていたこと、また沖縄プレイヤーがネイティオ型ドラパルトとの対戦経験が少ないのではないかと推測し、ネイティオ型を選択しました。

●こだわり採用カード
〈クレッフィ〉
通称「クソ🔑」。苦手な〈タケルライコex〉や〈ミライドンex〉から序盤の準備ターンをもらうために採用しました。沖縄で流行しているロストバレットやロスト型ドラパルトにも効果的で、大活躍しました。

〈ワタル〉
ドラパルトデッキにおいては、ハイパーアロマでもあり、ポフィンでもある最強カードです。1人だけエーススペック2枚を入れられるため、その強さは圧倒的です。
序盤から中盤の展開サポートとしてとても優秀で、2枚採用しました。
ハイパーボールよりも優先して採用しています。

●感想
1年半振りの沖ポケ杯すごく楽しかったです!!
いつ来ても変わらない暖かさが沖ポケにはあります
初の200人規模開催で、ほとんど初めましての方との対戦でしたが皆さん本当に良い方ばかりで楽しく過ごせました!
もちろん、昔から知っている面々との激アツマッチも痺れるほど楽しめました!

勝手に自費遠征でTOP4と結果を出せて安心しています
また次回の超沖ポケ杯も参加します!
仲良くしてね

#フロアを沸かせソウイチロウ

やぶ選手

●デッキ選択理由
〈シンオウ神殿〉〈改造ハンマー〉など、ルギアデッキへの対策カードが減少し、環境での立ち位置が改善していたためです。
また、2進化exを〈チラチーノ〉でワンパンし、〈テツノカイナ〉で非ルールで2枚取りができるため、サイドレースを有利に進められるという点も理由の一つです。

●こだわり採用カード
〈ネジキ〉
トラッシュにポケモンがある場合に限定されますが【アッセンブルスター】を使用する前に〈ルギアv〉が倒されてしまった時、ネジキを使うことで〈ルギアVSTAR〉に進化させ盤面を復帰できます。
また【ごっつぁんプリファイ】後に〈レガシーエネルギー〉を割られて置物と化した〈テツノカイナ〉を別のポケモンと入れ替えることができます。
このように、状況に応じて柔軟に対応できる点で非常に有用なカードです。

iori選手

●デッキ選択理由
まず、環境予想として〈リザードンex〉のデッキが多いと予測していました。そのため、〈リザードンex〉や〈リザードンex〉に有利を取れるデッキを使用しようと考えました。

スイスドロー最大8戦という形式もあり、6-2以上の成績を目指せるデッキ選択が必要でした。
〈リザードンex〉でのミラー対決は連戦する上で消耗が激しいため、見送りました。
その結果、〈リザードンex〉を含めた環境に多い〈2進化主体のデッキタイプ〉に強く、立ち回りがシンプルで連戦に向いている〈レジドラゴVSTAR〉のデッキを選びました。

●こだわり採用カードと使い方
今回のMVPは〈ルチャブル〉です。〈ドラパルトex〉の技【ファントムダイブ】との相性が良く、HP70のポケモンを倒すことができました。配信卓でも活躍しましたが、〈アーケオス〉に対して【フライングエントリー】で10点ずつ乗せて、次の番に【ファントムダイブ】で30点ずつ乗せることでダメカンが計40点乗り、次の番【トライフロスト】でサイドを複数枚取るプランも取りました。

●感想
当日の運も良く、優勝することができて良かったです。正直、帰省するのが面倒で沖縄に帰る機会が少ないですが、沖ポケ杯が1つの帰省する理由になるので、今後もタイミングが合えば沖ポケ杯を理由に帰省して参加したいと思います。

運営の皆様、対戦してくださった方々、ありがとうございました。

・僕の選んだベストバウト


配信で実況をさせていただいた中で特に思い出深いマッチはこちらです。

5回戦目にて配信させていただきましたカーズ選手とササキヒロム選手の試合です。
珍しい型の〈サーフゴーex〉を使用したカーズ選手、負けてはしまいましたがリストが面白く試合も盛り上がったので取り上げさせて頂きました。
従来のこのデッキはサーフゴーexが高火力と手札補充を兼ね備えてはいるものの、サイド1アタッカーが選択に乏しく、トップTierに食い込めていませんでした。
しかし、このリストでは〈ガチガチバンド〉や〈フルメタルラボ〉により〈サーフゴーex〉の場持ちを増長する調整がされていて、実際動画内でも度々相手に高い要求を押し付けられています。
一方のササキヒロム選手が使用した古代バレットも見事でした。アタッカーにはなり得ないウネルミナモをフル投入し29枚の古代カードが採用されております。
試合後半にはHP300を超える大型ポケモンすら一撃で倒せるように仕上がっています。
動画最終局面では特大火力でお相手の堅守を跳ね除けサイドを取り切りました。

最後に

初めてこのようなレポートを執筆させて頂き、なかなか筆が進まず苦労しましたが気持ちで書き切りました。
こういったものは鮮度が大事ですから時間がかかってしまったことは本当に申し訳ないです。
ただ、大会の様子が後世まで伝わったら素敵だな〜と思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
では次の大会でお会いしましょう!アロ〜ラ🌺

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