【スカーレットex&バイオレットex+トリプレットビート】環境考察

こんばんは。どせいさん(@dosei_san00)です。

今回は、Dレギュ落ち後の環境
スカーレットex&バイオレットexの環境、および強化拡張パックのトリプレットビートの環境について話していきたいと思います。
注意
沖縄だけで見た環境の推移(一応全国も込みで見るが)なので、他の地域と環境の流れが違うかもしれないです。

以下常体

ルールの変更について

まず最も大事なルール変更として
Dレギュレーションのカードがレギュレーション落ち(以降レギュ落ち)した事。
これにより進化ポケモンを持ってくる難易度が難しくなったことと、種ポケモンで出した時に特性を使えるポケモンが扱いにくくなった。

汎用カード二枚のレギュ落ち


また、ポケモンのどうぐがグッズと別ジャンル化したことで、ポケストップやふしぎなしっぽ、カイなどでのサーチが難しくなった。

ルール変更


主な弱体化カード達

以上のルール変更を前提とし、新環境が始まった。

2023年1月20日(金)
【スカーレットex&バイオレットex】

環境序盤 ロスト環境

回収ネットのレギュ落ちにより、弱体化したと思われるロストが大会で結果を出し始める。
ロスト型であればカイオーガ、ギラティナ、ロストヤミラミ。全てがTier1となった。
回収ネットの枠は全て入れ替え札となり、実質的な弱体化がクイックボールのみ。というイカれたよく考えればそりゃあそうだ感のあるデッキが出た。

ロストカイオーガ


ロストギラティナ(第26回沖ポケ優勝構築)


1/28 第26回沖ポケ杯使用デッキ分布

39名の大会ではありながら、なんと使用率の50%という記録を出した。
この時点で、環境はロストを中心としたメタゲームが展開されていった。


ロストに対抗するために、様々なデッキが考察される
一番は新弾で登場したミライドンエレキ×クレッフィを組み合わせたスイッチボルトによるクレッフィ押し付けのデッキだろうか。

ジェネレーターに命をかける



また、新弾で登場したサーナイトexを使ったデッキも、同じ方法を取り入れている。
2進化という準備の遅さの時間を稼ぐためにクレッフィを使うデッキも一定数存在した。起動の遅さをクレッフィで補うことで、ロスト対面で安定して全員進化できる状態まで持ってき、そこから攻めるというのが基本となった。

クレッフィ前で時間を作る

環境初期はロストをメタるか、ロストを使うか
その二極化に近い状態であった。がしかし…

環境中盤 一撃ルギアの登場による高速環境へ


なんとオーロラエネルギーと進化のお香、果てにはクイックボールのレギュ落ちを食らったルギアがいちげきエネルギーを持って帰ってきたのだ。
なんで帰ってくるんだよ

一撃ルギア 上振れたら止まらない

このデッキの存在は、環境に大きな変化を与えた。
何が起きたかというと、環境のスピードが高速化したのだ。

環境初期のTier1であったロストギラティナがなぜ強かったのか。それは後手を取ってアビスシークを打てる環境だったから。

クレッフィを無視しながらロストも溜めれるのが他のロストと違って明確に強い点でありつつ、その時はミュウ以外220点を安定して出すのが難しい環境だった。後手1でロストを6枚溜めれたらそりゃあ強い。

しかしこのルギアの登場は後攻1ターン目にアビスシークを打ったら返しにワンパンしますよ。と圧をかけられるせいでそんなこと簡単にできない。

そのため、ロストギラティナ側は相手のルギアに暴れてほしくないから先行を取るか、その暴れを割り切ってアクロマやアビスシークが使える後手を取るかの二択を迫られる状態になったのだ。

また、一撃ルギアのポケモン全員のHPがロストマインやおとぼけスピットで簡単に取りできないポケモン達という部分でもロスト側の突破難易度が高く、結果的にロストバレット系統も対策をする必要が出てしまう。


一撃ルギアが環境に出てからロストギラティナは絶対的Tier1と言えなくなり、環境は混沌と極めた。

環境終盤 ルギア対策、いつでもいるミュウ


ルギア対策が必須ということになり、まず手っ取り速く対策できるデッキとして存在したのはルギアである。

ジュラルドンin

ジュラルドンを入れることでミラーに強くなり、一撃のエネにも余裕が持てるようになった。ルギアミラーした際に最悪アッセンブルスターを言えなくてもごり押しで封殺することができる。ミラーを嫌う人は採用する印象。

また、ロスギラもリストを変えながら環境のTier1に居座っていた。

シンオウ神殿ツツジで捲りに行く

シンオウツツジで捲りに行くというコンセプトの元戦うデッキが多く、基本的に捲りデッキという立ち位置になった。

そして常に環境にいるミュウもさらっと帰ってきた。

雪道ミュウ

存在する環境デッキの中でもっとも安定して雪道ジャッジマンを使える。
という立ち位置で環境のTier1に。(言ってる事すごい)
ドラピオンというメタカードの存在が厳しいが、そもそも相手のデッキが回らなければごり押しで勝てる。というミュウを象徴するかのような速攻かつ理不尽の押し付けデッキがテンプレ化した。


第27回 沖ポケ杯使用デッキ分布

実際に大会分布でもその傾向は現れており、ミュウ、ルギア、ロスト、を軸とし、そこに様々なデッキが存在する環境となった。


一撃ルギア、ロスト、雪道ミュウの3つのデッキが実質的なTier1となり、この3つにどこまで有利を取れるか
という環境で最終的にはまとまっていった。
そしてCL愛知、トリプレットビート発売へと続いていく。

2023年3月10日
【トリプレットビート】

環境初期 改良を重ねていくサーナイトex

まずはじめに、トリプレットビートで新しく出たカードで、環境に変化を与えたカードは以下の通りである。

汎用カードたち

ハッキリ言おう。本質的には何も変わってない!
新しく御三家の2進化のexが追加されたが、どれも環境上位になれるようなスペックは持っていなく、前環境の延長に近い状態であったのは事実だろう。

しかし、CL愛知での結果を受け、様々なデッキが考察されていた。
特にサーナイトex、ロストバレットは大きく開拓が進んだ。


CL愛知L2位 サーナイトex

ふしぎなしっぽミュウや輝くゲッコウガ採用による序盤の安定性
ジャッジマンの多投による中盤の手札干渉による手札妨害
シンオウ神殿や空の封印石ギミック採用による対ルギアの終盤の捲りなど
環境の答えを用意した形が誕生した。


また、ロストは様々なカードを採用できる利点を利用し、様々な方向から環境デッキを対策する方向へシフトしていった。

CL愛知 TOP4位

このリストでは、ロストマイン+月光手裏剣によるアーケオスの処理後、盤面のエネルギーをイベルタルで全て破壊して逆転勝ちすることをコンセプトにしている。

CL愛知 TOP16

こちらのリストは、ルギア側が初手でルギア単騎で番を返すのを利用し、カイリューVやライコウVで最速でワンパンすることを利用したいわゆる初見殺しの側面を採用したデッキとなっている。
勿論それだけではなく、終盤はカイオーガによるサイド複数取りもできるようにもなっている。


第27回 沖ポケ使用デッキ分布


3/18 第27回沖ポケ優勝デッキ


CL愛知のロスト優勝により、ロストを中心とした環境に再度戻ったが、決してロスト一強というわけではなく、どんなデッキも勝てる可能性も、負ける可能性も存在する環境になっていった。

環境終盤 CL宮城から見る環境の煮詰まり具合

トリプレットビート環境での大型大会CL宮城が開催された。
特に想定外だと思われていたこととしては、Tier2~3の立ち位置に存在したミライドンが優勝したことだろうか。


CL宮城 優勝

従来のミライドンとの決定的は違いは、ジバコイルVの採用とライコウV2枚目の採用だろう。
この二匹とも、「少ないエネルギーで相手を攻撃できる」が共通点がありながら、ライコウVは特性しゅんそくによる安定性、ジバコイルはグッズを山札から持ってくることによるエレキジェネレーターのヒット率上昇、およびVSTARパワーによる対ロストのマナフィ要求など、様々な面で環境の刺さりを強く見たリストになっている。特にライコウV2枚目は、エレキジェネレーターの依存度を下げてくれるという部分でも重要な要素だろう。

以上の環境の総括としては
様々なデッキが勝てる可能性があり、負ける可能性もある、ある意味最強と言われるTier1デッキが存在しない環境になった。
と筆者は思う。トリプレットビートのカードがあまり使われていないことだけは少し悲しいが。


最後に

ここまで見てくださってありがとうございます。
いつもノリと勢いで書いてきたnoteをここまで長く見て作成するのは初めてだったので、少し手惑いましたが、なんとか形にすることができました。

自分は今はもう沖縄にいませんが、今後はこのような形で沖ポケ界隈に関わっていきたいと思っています。

僕個人に何かある人はTwitterのDMにて連絡をお願いします。
以上。次の環境考察で会いましょう。


以上どせいさんによる寄稿記事でした。
いいね。やTwitterへの感想投稿頂けると幸いです。
どせいさんの次回の記事にご期待ください。
沖ポケ杯 運営より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?