見出し画像

カードファイト!ヴァンガードG!! 未来への坂道①

第1話、編入試験。

?「ここが乃木坂学園か。」

一人の少年が、都内有数の私立学園、乃木坂学園の校門の前に立っている。

彼は神崎剣斗。

今日は編入試験を受ける為、乃木坂学園に来ていた。

剣斗「最初に職員室に行けと言われてるけど、どこだろう?」

剣斗は職員室がどこか分からず、焦っていた。

すると、そこに一人の乃木坂学園の女子生徒が現れ、剣斗に尋ねてきた。

?「あれ?キミ、ここの生徒じゃないよね?何か用かな?」

剣斗「ああ、実は編入試験を受けに来ていて、最初に職員室に行かなきゃいけないんですけど、場所が分からないんです。」

?「あ、そうなんだ。そういう事なら、私が案内してあげるよ。」

女子生徒はそう言うと、剣斗についてきてと言い、職員室に案内してくれた。

?「はい、ここが職員室だよ。それじゃ、試験頑張ってね。」

剣斗「ありがとうございます。頑張ります。」

剣斗の返事を聞くと、その女子生徒はその場から去って行った。

剣斗(可愛い女の子だったなぁ。名前聞いとけばよかった。)

剣斗はさっきの女子生徒との出会いに心躍らせていた。

剣斗「さて、入りますか。」

剣斗はそう言って、職員室のドアをノックして中に入って行った。

剣斗「失礼します!編入試験を受けに来たんですけど、担当の方はいらっしゃいませんか?」

剣斗がそう尋ねると、一人の男性教師がこちらに歩いて来た。

教師「ああ、待っていたよ。試験会場は隣りの教室だ。さっそくそっちに行って始めようか。」

剣斗「はい、よろしくお願いします。」

二人はそのまま試験会場に向かった。

試験会場は普段使われているような、至って普通の教室だった。

だが、剣斗以外に受験者は一人もおらず、静まり返っていた

教師「そういえば、キミは芸能科希望だったね。」

剣斗「はい、両親が間違ってそこに願書を出してしまったのでそうなってしまったんですが。」

教師「それは災難だったね。だがもう、今日まで来てしまったからには、取り消しは出来ないぞ?」

剣斗「はい、大丈夫です。どちらにしろこのままでは路頭に迷うことになるので。」

教師「そうか、ではこれから編入試験を始める。時間は1教科につき、50分だ。いいな?」

剣斗「はい!!」

男性教師は剣斗の返事を聞くと、最初の試験用紙を手渡した。

剣斗が事前に聞いた内容は、高校一年の終わりまでの五教科の範囲すべてから出されるといった内容だった。

剣斗(最初は国語からか。)

剣斗自身これまで、勉強、スポーツ共に優秀な成績を残している。

この編入試験ももちろん手を抜くつもりは毛頭ない。

教師「では始め!」

そしてついに、編入試験が始まった。

最初は国語からで、剣斗の得意教科の一つであった。

剣斗(よし、勉強しといて良かったぜ。だが、手を抜くわけには行かない…)

剣斗にとって、試験の問題は簡単であったが油断せず、確実に試験問題を解いて行った。

そしてそれから制限時間の50分となった時点で、剣斗は問題をすべて解き終えた。

教師「時間だ。止め!」

剣斗「ふぅ、とりあえず1教科終わった。」

教師「次は数学だ。10分の休憩を挟んだら始めるから、見直しするなら今のうちして置けよ?」

剣斗「わかりました。」

それから10分間、試験で出てきそうな箇所をまとめたノートと前の学校で使っていた教科書を見ながら、徹底的に見直しをした。

それから10分後·····

教師「それじゃ、次に数学の試験を始めるぞ。」

剣斗「はい。」

剣斗に数学の試験用紙が渡された。

教師「それでは、始め!」

そしてついに、数学の試験が始まった。

数学も剣斗の得意教科の一つであり、五教科の中でも一番好きな教科でもあった。

そのため、問題自体はスラスラ解いて行き、あっという間に終わってしまった。

だが、いくら一番好きな教科とはいえ、確実に見直しをすることを怠らない。

残りの時間は、記入漏れや間違いがないか、何度も何度も見直した。

そして終了時間となり、数学の試験も終了した。

教師「そこまで!」

剣斗「よし、手応えはあった!」

教師「次は社会だ。それが終わったら、一旦昼食にしよう。」

剣斗「わかりました。」

数学の試験問題が回収され、再び10分間の休憩となった。

剣斗は10分間の間、社会の教科書の見直しをして、次の試験に備えた。

教師「さて、時間だ。」

剣斗「はい。」

社会の解答用紙と問題用紙が配られ、次の社会の試験が始まった。

教師「では始め!」

剣斗は男性教師の合図と共に、社会の試験問題を解き始めた。

この試験も時間は50分。

剣斗は50分間、必死に問題に喰らい付いて行った。

教師「はい、そこまで!」

社会の試験も滞りなく、無事に終了した。

剣斗「よし、終わったぁ。」

教師「ここまでよく頑張ったな。一旦昼休憩にしようか。食堂の使用許可をしてあるから、良ければ使ってくれ。」

剣斗「ありがとうございます。」

教師「次の試験開始は、今から一時間後の13時だ。それまでここに戻っておけよ?ちなみに食堂はこの教室を左に出て真っ直ぐ進んだ突き当たりにあるからな。」

剣斗「わかりました。」

剣斗はそう返事を返すと、教室を出て言われた通りに食堂に向かった。

食堂はわりと近い距離にあり、あまり時間がかからずに到着したのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?