見出し画像

精神科に行ってきた

先日精神科に行ってみた。
理由は妻との喧嘩で「あなたは病気だ!」と言い切られ嫌な思いをしたので「それなら病院に行って診てもらうよ」と答えたら、妻が本当に精神科に予約してしまったのだ。やれやれ。

精神科の受付は静かだったけれど、待合室にはとんでもない数の人がいた。(その日は土曜だった)
今思えば、予約をとったのは1ヶ月前だったことから相当な予約待ちだったことが分かるし、これだけ悩みを抱えている人が多いのかという印象である。
予約時間は朝の10時30分でその5分前に僕は受付を済ました。

「相当待ってもらうことになります。」と言われたけど、「じゃあやめます」なんて言えるわけもなく、「分かりました」と答えた。

幸いiPhone内にKindleアプリを入れていたので読書をしながら待つと名前が呼ばれた。

「まずは簡単なテストをします。直感で答えてくださいね。終わったらまた呼んでください」と言われた後、B4サイズの紙を三枚渡された。

その紙には色々書いてあった。

・疲れがとれない
・何となく悲しい気持ちになる
・性欲がない などなど

それらの質問に対して五段階評価で答えていったけれど、「性欲がない」だけは自信を持って「いいえ」と答えた。性欲はいつもあるのだ。

その質問を10分ほど答えたのち、
「ではまた順番がきたら呼びますので待合室でお待ちください」と言われた。
「ちょ、まっ。もう予約の時間から1時間過ぎてるしこのまま診察に入るんじゃないんかーい」と思った。
けれど待合室はまだ人が多くいた。
たぶんこの人たちも僕をなんらかの悩みを抱えている人として見ているのだろうな。そんなことを思いながら診察室に入る人、出ていく人を見ていた。

その時ふと「自分は大丈夫だ」と思いながら受付を済ました数時間前の僕からは想像できないくらい不安になっている自分に気がついた。

「この人たちも普通に見えるのに何かしら抱えてきているんだよな。。僕も実はさっきのテストで何かしら判断されるのではないか。」と不安になったのだ。
その環境にいると自分も同化していくような感覚はたぶんあの場に居合わせないとわからないと思った。

そんなことを考えているうちに続々と人が帰っていきついには僕だけになった。僕が目にする限り、僕より後にきた人も帰っていったのだ。

「忘れられたか…もしくは何かしらの病気なのかもしれない。」と不安になりながらもようやく名前が呼ばれた。

診察室に入ると「ごめんね!待たせたよね!」ととても明るいおじさん(院長)が座っていた。部屋の中ではヒーリング音楽みたいなのが流れていて「僕の好きな風俗のメンズエステでもこんな音楽流れてたな」なんて思った。

先生は「どうしたの?今日は?」と言われたので素直に「妻と喧嘩して、お前は病気だと言われたので来ました」と答えた。笑われるかなと思ったけど先生はカルテみたいなものにそのことを記入した。

その後は
・家族構成
・趣味
・夫婦での性交渉
・悩み
・仕事 などなどについてヒアリングがあった。

「うん、大丈夫。全く問題ないよ。さっきのテストでも全く問題無かったし君の受け答えからもそう判断できる。だけど少し正義感が強いかもしれないね。許しあえる心をもっていこう」と言われた。
何も問題無いので薬すら出なかった。
「午後からはマインドフルネス講座とかやってるから見学しにくる?」と言われたので今度行きますと答えた。何しろ時刻は13時を過ぎていたのだ。

せっかくの機会なので先生にメンタルに良いものを挙げてもらったのでもしよかったら参考にしでください。

【メンタルにいいもの】
・運動(特に筋トレは進捗か分かりやすく良いとのこと)
・SEX(これは実体験として分かる)
・人との会話
・睡眠
・好きなものを食べる
・趣味を我慢しないこと

先生は
「ストレスはコップに溜まる水のようなもので、そのコップの大小は人それぞれ。でもその水が溢れた時、人は病んでしまう。誰でも病む可能性はある。だから病んでしまう人のことを弱虫と言ってはいけない。またちゃんと自分でストレスを見えるようにしてね。ストレッサーからは向き合うのでは無く逃げることもしていいから。」と笑顔で言った。

僕はなるほどなと思ってその病院を出た。何となく清々しい気持ちになったのは久しぶりに自分の気持ちを素直に話して、そして聞いてもらえたからだと思う。

とにかくお腹が空いていたので早速ストレス発散として大好きな地元の鰻屋さんでひつまぶしを食べて帰った。久しぶりに無駄遣いをしたけどまあいいかと思えたのは精神科に行ったからかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?