そうか、僕は上司になったのか

久しぶりに怒られた。
思えばこんな風に立たされて怒られたのはいつぶりだろう。

「すみませんでした。僕がしっかり連絡しないばかりに」と部下が謝ってきた。
「別にいいですよ。気にせずいきましょう、今日は早めに帰るのもアリですね」と僕は答えた。なぜ僕が敬語なのか、そう、今の営業所の部下の1人が歳上なのである。

すごく悪い言い方をすれば、この部下は永遠に上には上がれないレベルである。顧客から言われたことを半分も理解できない、そもそも自分の顧客がどんな商売をしているのかも理解できないレベルである。

僕は彼が顧客から依頼されていたことを1人で握り込んでしまい、痺れを切らした顧客が僕に直接電話をしたことでその事件が発覚した。
すぐに営業所長に報告をすると

「これは桐崎の管理不足だ。悪いがこの件の責任は桐崎が全てとってくれ。お前はこいつの上司だろ。」

と怒られた。
そうか、僕は上司になったのか。当たり前に理解しているつもりであったけれど理解できていなかった。今までは自分がプレーヤーで動き、成果を出せばそれだけでよかったのだが、今ではそうはいかないのだ。
自分より年上の部下をどう管理して育てるのか。今はそれに頭を悩ませている。

今日はここまで。

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