お口の中の健康

 お口は外側に出た臓器の一部であると言われています。考えてみれば当たり前ですよね。食べ物はお口から入るし、深呼吸するときは口からも空気を吸い込みます。

 コロナウイルス[1]の大きな特徴として、飛沫感染があげられますが、それもおしゃべりの時に口から出ている飛沫によるものだと指摘されています。

 先日、大阪府の知事が興味深い発言をしていました。「歯科医でのクラスター発生はほとんど聞かない」という様な趣旨です。

 私は、少し前から歯科治療を継続しています。治療中はお医者さんも歯科助手の方も、マスクと大きめのゴーグルをしています。お口に溜まる唾液は専用のバキュームで吸引し、同じように治療中に出る飛沫は専用の空気バキュームで吸い取っていました。

 そうすると、飛沫はもちろんの事、エアゾルも空気バキュームに吸い込まれて周囲には拡散しないようになります。ひょっとして、意外にもこの事が感染防止に役立っているのかもしれません。

 そして、もう一つ重要な点があります。これは歯科治療を受ける患者の最低限のマナーなのだとは思いますが、歯医者に行く前には歯磨きをします。お口の中を事前に綺麗にして、そのままの状態で治療を受けることで、完全ではないけれどもお口の中にあるかもしれないコロナウイルスの影響を最小限に抑える事も可能でしょう。

 私は3ヶ月くらい前から歯磨きの後に、市販のお口洗浄液を使っています。特に夜の歯磨きの後は念入りに洗浄液を使用するのですが、そうすると翌日はお口の中の「気持ち悪さ」がほとんどありません。

 科学的な根拠はありませんが、ひょっとしたらコロナウイルスにも悪いようには働かないのかもしれないと思っていいます。これだけで自分が出す飛沫が綺麗になるとは思いませんが、少なくとも試してみて損はないのではと考えています。

 ところで、私が通っている歯医者の待合室に掲示されているポスターには「長生きはお口から」と書いてありました。健康寿命に影響を与えるとすれば、流行性感冒の一種であるコロナウイルスにも少しの効果があるかもしれません。一つ一つの積み重ねでより良い結果が得られるなら試してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

注釈

[1]新型の事を指し示しているのではありません。あくまで従来の一般的なコロナウイルスだとイメージしてください。

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