愛に勝る宝物はない

昨日のnoteに書いた〈愛に勝る宝物はない〉それは、一昨日の【LOW&ORDER】を見た中でそれを感じていた。だから昨日の記事に繋がっていったのだ、とは気づいていなかった。でもそうだったのだ。
いや、ドラマの内容に触れたいとチラッとは思ったが上手に表現できる自信がなかった。けれども、挑戦してみます。
この事件は15歳の子ども達の間で起こってしまった事件だった。あるトランスジェンダーの女の子を黒人の男の子が他の子を誘って「スカートをはいている男の子が居るぞ、スカートをめくって確かめてみよう!」と彼女の側に走り寄った。(パブリックスクールとプライベイトスクールが隣り合うような、と言っても日本とは違って双方のスケールの大きさがだいぶ違う。だから初めて見かけたのだろう)彼女は写真が趣味のようで橋の上から写真を撮っていた。(その姿も美しい)下校時間らしく周りには沢山の生徒達がいたが、見ているだけやその情景を撮影する人ばかり。彼女は体も大きく何学年か上ではないかと感じるほどお洒落でもあり大人びていた。
その前に双方の家庭環境がチラリと紹介される。男の子は5歳ほど年下に見える妹に対して、とても優しく接し朝食の面倒を見たりして、つい「可愛いー!」と言葉に出てしまうくらいだった。(この場面から始まる)
トランスジェンダーの彼女の家族は裕福そうな両親との3人暮らしで、両親の温かい理解の元に育っている感じが表現されていた。
話を戻すと、スカートをめくられそうになって「やめてー!」と言いながら少しもみ合いになり、その勢いで彼女が橋の下に落ちてしまう。頭蓋骨を損傷したが、一命は取り留め会話も出来る状態だった。
男の子の方は「男性が女装をしている」という初めて見たことに、言葉に出来ない違和感や好奇心でいっぱいになっていて確かめたい!という衝動に駆られたのだということが、裁判の中で分かっていく。
彼は、事の重大さに気づき謝罪の意味を込めた絵を彼女に送る。私の説明が上手く行っていないことを感じるが、彼は絵を描くのが大好きで、しかも上手い。授業中にも描いていたりして、担任に「授業中に絵を描くのはやめなさい!!」と強く指摘されるも「でも、あなたの才能は大したものよ!」とフォローされる場面もあった。そのくらい好きで上手い。
送られたその絵は3枚あって、彼女を描いた物が2枚、素敵な女性で彼女である事がすぐに分かる。そして真っ黒な手と白い手が握手をしている手だけを描いた1枚だった。彼女はベッドの上でその絵を見ながら、彼を赦したのが丁寧に表現されていた。多分互いの持つ芸術的感性がそれを理解する。そんな感じがした。彼女の両親はその様子を側で見守り、涙ぐみながら肩を寄せ合い、何て素晴らしい子なのだろうと思っているように私には見えた。ところがその数分後、彼女の容態が急変し、遂には命を落としてしまう。
そして先程の裁判の場面で、この両親は男の子を擁護する発言をする。「彼女は、絵を見た瞬間に彼を赦していました。だから、その意思を大切にして欲しい」と裁判の中で訴える。
結果裁判官も涙ぐみながら、悩みに悩んだ末だが、一番厳しい判決に至る…という内容だった。15歳であってもヘイトクライムを抑止するために大人の裁判と同じ扱いを受ける決定がなされたのだ。ニューヨークが舞台の話。
この両親の〈愛〉にとても強さを感じた。
小さい頃にトランスジェンダーかもしれないと気付き、それを大切に育んで来たのか、それともある時期に気付き悩み苦しんだ末の今なのだろうか…と考えながら見ていた。
トランスジェンダーの娘はとても自然な、違和感のない立ち居振る舞い、喋り方から見ると前者の方かもしれない。幼い頃から女の子として受け入れられてきたのだろう。私はこの両親を見て、愛は人を強くする。愛は人を理解する。愛は冷静だ。愛は公平だ。愛は寛容だ。そして、最も厳しいとも言える。でも温かい。
イエスによれば【神は愛である】と言われている。よって、愛は神である。

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