見出し画像

肝芽腫と診断されるまで〜⑤面談〜

検査入院を始めて3日目の午前中に面談が行われた。

「病名は肝芽腫。小児がんです。
小児がんとしては比較的稀ながんです。
今のところ転移は認められませんが、腫瘍がかなり大きいため検査では発見できない転移が隠れている可能性があります。
一般的には抗がん剤で腫瘍を小さくして手術で取り除きます。
ほぼほぼそれで完治できるのですが、娘さんの場合は腫瘍が大きく、門脈(大きな血管)に浸潤していしているため、肝臓移植が必要となります。
生体肝移植が可能なので、お母さんか、お父さんの肝臓を移植します。
当院では受けられない手術のため、県外の病院で治療と移植手術を受ける以外方法がありません。
九州の病院を紹介しますがいいですか?」

私たちは一日でも早く転院したいと伝えた。
数時間後、翌日の転院が決まった。
(先生、神様、ありがとうございます!!)

肝芽腫は治療成績が良く治る見込みがあること
腫瘍は大きく成長していたが転移が見つからなかったこと
生体肝移植術が受けられる臓器であること
すぐに転院の日程が決まったこと

全ては、娘が大病を乗り越えるストーリーの要素に感じた。

絶対に治る。

それ以外は何も考えていなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?