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夢十夜 2019年7月7日

こんな夢を見た。

核戦争が起きてしまった。
いや、戦争かは分からない、とにかく日本が攻撃されたのだ。攻撃中の記憶は私にはなかった。攻撃されるらしいと聞いて、次のシーンではもう核は落とされていた。目が醒めると細長い部屋のベッドにいた。ベッドの向かいは壁まである本棚だった。

目に見える被害はない。しかし、たくさんの人が居なくなっていた。とはいえまだまだ人は生き残っていて、自分ちの食料やら何やらやもう住人が居なくなってしまったおうちの持ち物を適当に見繕って食べたりしているようだった。隣家でうちのと同じ型の手回しラジオを見つけたので手に入れておく。ラジオが2台あれば無線機器のように使えるのではと思ったからだ。昔読んだ「コロボックル物語」にそんなシーンがあったのだ。

なぜかATMは生きていた。インターネットや電話回線は不通になったけど、銀行間の送金ネットワークは特別に災害に強く設計されていたから生き残った、ということのようだった。動かすための電気も、技術を持った人が発電機を動かしてくれて最低限は発電されているらしい。銀行で何万円か下ろしてみた。
電気が使えるので、街の中は一見平和だった。同僚とゲーセンに行ってみる。子供たちがゲームを楽しんでいて、とても世界が終わってしまった感じがしない。入場券を買おうとして同僚の持ち合わせがないと聞き、ATMは生きてるよと教えてあげる。

家に戻る。
街と街の間の通信が途絶えているので、隣町の様子は出かけて確認するしかない。例のラジオを改造して持たせれば何かあった時の連絡に使えるのかなーと考える。
道を歩いていると赤い車に乗った友人がやってくる。乗せてと頼んだら、少し嫌な顔をしたが乗せてくれる。5人乗って車内はパンパンになった。

夫が銭湯から戻ってきた。様子を聞くと、「うーん、なんだか時々ものすごく腐った臭いがしたんだよね」と言った。
これは放射能汚染の影響で病気になってしまった人の身体の一部が壊死してしまったからに違いない、と確信する。恐らく病院も機能していないのだ。街は平和に見えていてもやっぱり核が落ちたのは現実なんだ、今は健康に見えていてもどうなるか分からない、と急に恐怖が増す。しかしそれを測定する機器はもうない。

ああ今日は七夕だ。

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