夢十夜 第十夜

 こんな夢を見た。
 クリスマス用の鳥を切っていた。
 羽はもう毟ってあって、蒸されて、あとはもう味付けすれば食べられる状態に仕上がっていたけど、結構リアルな感じでな鳥だったので、 切ろうとして包丁を肉に刺そうという瞬間にげろが出そうになってしまった。もう一回トライしてみようと思ったら、本当にげろが 出てきてしまった。
 気を取り直して、田んぼの中の道で、みんなの分を一生懸命切り分けようとしていた。なかなか切れなかった。

 肩と腕の部分を切り分けようとしたら、気づいたらそれは鳥ではなく人間の死体になっていた。誰のしたいかはわからなかった。 でも、切らなければいけないという使命があったので、人間だとはわかっていたけれども一生懸命切った。
 ようやく切り終わって、両腕を胴体から切り離した。

   そこまでして、自分が死体損壊という重大な犯罪を犯していることに気づいた。

 そんな夢を見た、社会人4年目の夏。

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