自身の思いが磁石となる

　心の持ち方の勉強を始めたころは、そこで学んだことを人にアドバイスしたくてたまらないという時期があるものです。そういうときって、悩みを抱えた人が「相談にのってください」とちょくちょく来るものです。
　手っ取り早くお金を儲けたいと思っていると、そういう儲け話を持ちかけてくる人やその類の情報に頻繁に出合うことになります。
　目の前にどういう傾向の人が現れてきているかで、今の自分が何に意識を向けているのかがわかります。

　心が荒ぶれているときは、トラブルが起こりがち。このことは、経験上よく理解できるのではないでしょうか。人生の達人は、「自分の思いが磁石となって、人や情報を引きつけている」ことを知っているので、たとえイヤなことが起きてきても、相手のせいにはしません。

　望ましくない現象が続くとき、周りのせいにして「あの人が変わってくれないから」と不満をもらしていると、また同じような状況を引き寄せます。　
　自身の心のアンテナを望む方向に向けていくと、より早くスムーズに事態が好転していきます。「出来事は鏡。相手に問題なし」という言葉を腹に刻み込んでおきましょう。