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お試しで、何でもやってみる

 最近よく口にしているのは「道徳的な人生から実験的な人生へ」というフレーズ。
 小さいときから教えられてきた「道徳」。正しい方向というものがあって、それに沿って生きるのが模範的で素晴らしい。道徳って、こんな感覚。
 道徳的な人生。すなわち、立派な人格者になることや信用を積んでいく人生を目指していると、思い切ったことができません。行動の幅が狭まります。これは窮屈でつまらないですね。
 一方、「実験的な人生」というのはいいですよ。実験ですから、失敗はないです。何をやってもいい。お試し感覚で何にチャレンジしてもOKですよ、実験なのですから。
 道徳的な人生を送っている人は、笑われたりバカにされたりするのはイヤじゃないですか。しかし、そういう感情もすべて味わってみたい、というのが実験的に生きている人。
 「怒れる哲学者」の異名を持つ作家の中島義道氏の本に、次の一節がありました。---私は禁じられていることは、すべてやってみたい。それをやって、バカにされ、足蹴にされ、中傷されたときに、どんな感情が湧いてくるか、その感情を味わってみたい---
 こういうスタイルが、正に「実験的な人生」なのです。

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