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幸も不幸も割り当てられる

 
 人の一生は、いつも順風満帆というわけにはいきません。時には嵐に見舞われることもあるものです。ご自身や周りの人たちの人生を振り返ってみても、10年に一度や二度は、どなたも大変な苦悩の時期を経験しているのではないでしょうか。

 そこで「幸不幸は等分される」という教えをご紹介しましょう。それは「この世には一定量の幸福と不幸があって、それがあらゆる人たちに等しく配分される」という考え方です。

 どんなに立派な賢人でも、悟った聖者でも、成功者でも、どんなに恵まれている人でも、みな等しく苦悩は(幸運や喜びも)降りかかってきます。ただ、その時期と種類が違うだけ。

 災難や不運な目に遭ったとき、つい私たちは「なんで、私だけこんな目に遭わなきゃならないの」と憤慨したり、落ち込んだりしがちですが、この教えを知っていると、不必要な不幸感に苦しまなくて済みます。過度に落ち込むことなく、「苦悩の割り当てが来たんだなぁ」と受け入れることができます。
 
 これまで、あなたが乗り越えてきたように、どんな不幸も苦しみもいつまでも続きません。諸事百般、諸行無常。台風が過ぎた後、穏やかな晴天が戻ってくるように、時期が来れば落ち着くところに落ち着くものです。
 

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