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うまくいくのは、エゴがないとき

 名著「ニュー・アース」(エックハルト・トール著、サンマーク出版)を翻訳した吉田利子さんは、その「あとがき」で次のように書いています。深く肯かされましたので、抜粋して引用させてもらいます。
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 この夏、娘夫婦に子どもが生まれ、半月ほど手伝いに行った。その間、自宅を離れて実に不思議なほど穏やかな日々を過ごした。
 なぜだったのかとしばらく考えて思い当たったのは、自分が「主役を降りていた」ことだった。ここの主役は若い夫婦と赤ん坊で自分は脇役、そう思って、そのときどきに求められることだけをしていた。
 ふつうは自分の人生の主役は自分だと思っている。だから「私は」ああしたい、こうしたいと思う。「エゴ」がしゃしゃり出る。そして思うようにならないと苛立つ。だが、自分は主役ではないと思い定めると、エゴの出番がなくなるらしい。すると、実に安らかな気分になれるのだ。
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 読まれていかがでしょうか。皆さんも思い当たるフシがあるのでは。私ももよく似た体験があります。
 趣味のゴルフで、ここ数カ月で2回、かなりいいスコアでラウンドしたことがありました。その一つは、一緒に回った方が初心者なので、その人のボールを探してあげたりレイアウトレイアウトを教えてあげたりしながらプレイしたとき。もう1回は、知人がクラブ選手権という大きな大会に出場するというので、その前日に彼の練習ラウンドに付き合ったときでした。
 共通して言えることは、「同伴者が主役で、自分は脇役でいたこと」。自分のスコアにこだわることなく、穏やか気持ちで淡々とラウンドでき、結果的に好スコアにつながりました。
 願望の実現をはじめ、ものごとがうまくいくときって、エゴが消え去ったとき、自分を忘れたとき、要するに「力が抜けたとき、心が安らかなとき」なのですね。

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