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原因を見つけて安心する

 「原因と結果の法則」。一度は見たり、聞いたりした法則でしょう。
 「○○が原因となって、このような結果になった」という考え方。一面、真理だとは思いますが、あまり好きになれないのです。というのは、結果の部分に「価値判断(解釈)がなされる」ことが通常だから。
 その結果を「よい」と判断したい人は「よくなった」原因を探そうとします。逆に、「悪い」と判断したい人は、「悪くなった」原因に目が向くことでしょう。

 価値判断は、人によってまちまちであるし、その認識も時間の経過とともに変化することもしばしば。ある結果に対し、原因はいくつもの要素が重なっているのにもかかわらず、概ね一つか2つの、それも自分に都合のよい原因を抽出して強調している場合が多いのではないでしょうか。
 「原因を追及して、安心したい」という気持ちもわかりますが、その思考を超えていきませんか?

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