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怒りの効用

 感情のなかでも、たびたび湧き上がってきて、やっかいなのが「怒り」ではないでしょうか?抑えたら抑えたでストレスになるし、ぶちまけたらぶちまけたで自己嫌悪に陥るし…。
 でも、どうしようもなく覚えてしまう「怒り」にも、湧いてくるということは、何らかの効用があるのではと思っていたら、こんなメリットがありました。「人はなぜ怒るのか」(藤井雅子著、幻冬舎新書)から要約してご紹介しましょう。
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・怒りは、決して悪い感情ではない。さまざまな感情を感じられることこそが、人間の素晴らしいところ。
・私たちは普段、感情的になってはいけないと思って、感情を抑圧してしまいがち。抑えつけられた感情は、ココロの奥底に溜まって熟成されていく。そしてある日、突然爆発してしまう…。こんな悲劇を避けるために、怒りは自分の感情に目を向けるよう、私たちに警告を発してくれている。
・つまり、怒りは「ココロの声を聴いて!」という内なる自分からのとても貴重なメッセージ。あなたの最大の味方。
・「ココロの声を聴く」とは、怒りの裏にある本当の気持ちを見つめ、自分は本当は何をしたいのか、何を望んでいるのかを自問自答し、自分の行動を決めるということ。
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 読まれていかがでしょうか。怒りは「SOSのサイン」と受け止めることによって、今まで以上にうまく状況に対処できるようになり、周りの環境を快適なものに変えていけるきっかけになるのですね。

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