見出し画像

造語で心がスッキリ

 聞いたことのない言葉が、インプットされたとたん、それまで漠然としていた気持ちや態度が、急にスッキリし始めることがあります。これから紹介する言葉は、造語ではありますが、初めて聞いたとき、不思議と頭にこびりつきました。
 
 それは、、、「ドタヤク」という言葉。
 先日、数人で雑談をしていたときのこと。一人の女性が「(その場にいない)あの人、よくドタキャンするのよねぇ…」と、批判し始めました。
 「じゃあ、あなたはドタキャンしたことないの?」と聞くと、「それは、したことあるけど…」とトーンダウンしたものの、他人がドタキャンした場合は許しがたいそうだ。自分も同じことやっているのにねぇ。まぁ、こうしたことはよくあることです。人って、自分甘く他人に厳しいものですから。
 このやりとりを聞いていた、男性がこうつぶやいた。 「俺は、いつもドタヤクだなぁ」。これは「約束は土壇場でする」という意味だそうです。「今から飲みに行かない?」「明日、ゴルフ行かない?」って、直前に声をかけるのが、彼のやり方。何日も前から約束していたら、お互いに気が変わることもあるし、仕事が入って行けなくなることもあるから、「誘う」ときは、できるだけ直前にしている、と言う。
 誘われたほうも、間際に言われたほうが断りやすいだろう。「急に言われても、今からはちょっと無理だよ」って。
 ドタヤクに変えたら、確かにドタキャンは減る。ドタキャンって、するほうも辛いし、されるほうもいい気がしないよね。
 
 もう1つの造語は「ゆるアポ」。これは、ゆる~いアポイントメントのこと。とりあえず軽く約束して、予定に入れておく。それで、その日時に仕事が入ったり、気が変わったりしたら、気兼ねなく約束をキャンセルできるという意味。この「ゆるアポ」も互いに意味を了解しておくと便利ですよ。約束に縛られず、そのときの気分で動けますから。
 
 では最後に、ドタキャンされたときの「心の持ち方」に触れてみましょう。まずは、「(相手にとって)あまり興味のないイベントにお誘いしたんだなぁ」と思うことですね。誘ったときに、相手が「行きます!」と快諾したのは、その人の優しさ(「むげに断るのは忍びない」という気持ちが、大概の方にありますから)。土壇場でキャンセルしてきたのは、相手のその時点での素直な気持ち。「そのときどきの自身の心に正直に生きてる」って素敵じゃないですか!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?