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困ったときは楽しく工夫

 不運な目に遭ったときや、トラブルに巻き込まれたときは、とりあえず「この程度で済んでよかった」と思うこと。そして、少し心が落ち着いてきたら、こう発想する。この災難を利用して、より飛躍することはできないだろうかと。

 有名な事例を一つ。
 平成3年に青森県の津軽地方を襲った台風で、大半のリンゴが落ちるという大被害が発生。そんななかでも、一部の農家は、いつまでも嘆いていてもしかたがないと智恵を絞り、工夫しました。こんな暴風雨でもまだ木に残っていた、わずかなリンゴに目をつけ「合格リンゴ、落ちないリンゴ」と命名し、東京の受験生に縁起物として販売。これが爆発的に売れて、赤字を免れたという話。

 数前前の夏。徳島県でも何度か台風に見舞われ、被害を受けた鳴門市の梨農家。先の「合格リンゴ」をヒントに、台風でも落果しなかった梨に「合格間違い梨」と名付け、学業成就のお守りをつけて、化粧箱に入れて売り出し、好評を博しました。

 このように、不運な出来事は、より楽しいステージに上がるための踏み台として利用しましょう。

 「転んでもただでは起きない」という言葉を聞いたことがあると思います。ただ起き上がっただけでは、痛い思いをしただけ損です。何かプラスのものをつかんで起き上がってくる。いつもこうした発想をしていると、面白い展開が待っていますよ。

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