見出し画像

"O'DEM / オデム" -合切袋 9 inches stingray- 鞄を持つということ


O'DEM

O'DEMが標榜するコンセプトの一つ"Wearable Art"
ブランドのインスタグラムの名前なんかにも書いてあるので、デザイナーさん的にはかなり思い入れのある言葉なんでしょう。

ブランド名ではなく、活動名として使うことがある言葉なんだとか。
というわけで
真性の"身につけるアート"であり、
O'DEMのシグニチャーの一つでもあり、
私もデザイナーも愛用している逸品。

以前オーダー会を行ったO'DEMの合切袋が入荷しました。

オーダー会もちらほらと注文を受けたなか、やはり自分も出来上がったそれぞれの色を見てみたいと思ってしまった。
ので、満遍なく各色の在庫を1点ずつ持つことにしました。



艶っぽく煌めくのはスティングレイ、すなわちエイ革
エイはサメの近縁種(軟骨魚類)で、いわゆる「鮫肌」状の皮をまとっている。
厳しい環境に耐える硬い皮膚組織は、科学的には人間の歯と同じ成分らしい。
宝石のような豪奢な輝きを放つ皮革製品としての仕上がりに対して、野趣あふれる手触りのギャップにエキゾチックレザーとしての素晴らしさを感じさせられる。

中央にある一際大きい粒は「星」と呼ばれるエイの感光器。

この星はエイ一頭に付き一つしか取れない。
この合切袋は、それを惜しげもなく2枚使っている。


内側、トリム、持ち手は全てカーフを用いており、裏も贅沢。
末長く使ってその輝きを増す内側は、自分だけが浸れるエスプリといえるだろう。

中にはポケットなどもないシンプルな合切袋

ただ、巾着バッグのようなものが欲しければ他のブランドのもので事足りてしまうでしょう。
それどころか、これより便利な同じくらいのサイズの鞄なんていくらでも見つかる。

ただ、こんなに美しくて、贅沢で、格好いい合切袋は、おそらく今後は出てこないんじゃないでしょうか。

価格も正直、破格と言っていい。
ファッションを愛しすぎた一人の男が作ってしまった、採算度外視のバッグ、いや、もう装飾品の部類でしょうか。

カラーバリエーションが増えたおかげで、その人の趣味、考え方、扱い方、ひとまとめに言ってしまえば趣向によって様々な使い方が生まれると思います。
明るい色を外しに用いてもいいし、シックな色を普段づかいするのももちろんいい。

このサイズ、この色でしかできないこともたくさんあるだろう。

私も日常遣いからレジャーや旅行まで、荷物が少ない際はメインバッグ、多い時はバッグインバッグとして使っています。
非常に強い皮革なのでどのシーンでも気負わず扱えるし、車や宿泊先に大きな荷物を置いて、必要なものだけをこれに入れて歩き回ることもよくありますね。
今年も海、山、川、実家に帰るときにも、どのシーンでも一緒でした。



男性の中には鞄を持つこと自体を嫌ったり、格好良くないと思う人も多い。
携帯さえあれば財布もいらないくらいの現代においては当たり前の流れかもしれません。

そんな時代の中で素敵な鞄を持つことは、その人の見え方を一段階変えてくれるくらいのパワーがあると思っています。


ストイックに、過剰なまでにファッションを楽しみ続けたいという貴方に向けて、捧げます。


O'DEM



菊池健斗



kiretto ーv


東京都町田市原町田4−22−16 武藤ビル202

TEL(042-785-5862)

MAIL(shop@kiretto.shop-pro.jp)




ONLINE


https://kiretto.shop-pro.jp 


INSTAGRAM

https://www.instagram.com/kiretto_store/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?