"MARMOLADA(マルモラーダ)"FG193 CHUKKA BOOTS STRUZZO 力強さを感じてください
kirettoのような辺境の、個人的なセレクトショップ。
オーダーにはもちろん常に頭を使う。
自分が欲しいもの、感動、共感したものを中心に集めたり、
ちょっと世の流れに迎合することも考えたり、
自分は着ないけど、あの人が好きそうだな〜なんて考えたり。
そんな中で、完全なるエゴを通したい時もある。
むしろそれがないと、こんな小さな店、やってる意味がないかもしれない。
チャッカタイプのマウンテンブーツ、FG 193
頑強なビブラムソールはネジでソールにしっかりと取り付けられ、馴染み、返りも良く、すぐに日常的な相棒になってくれることは間違いありません。晴れの日だけでなく、雨や雪の日も手放せない一足。
そんな扱いやすいFG193は、アッパーに、自分の趣味を全開にしてみました。
馴染みのない方には、きっとなかなか受け入れ難いでしょう。
そんなインパクトのある革。されど、一度それに魅入られると心を掴んで離さない、魅惑の皮革。
フルクイル、オーストリッチ(ダチョウ)のブーツです。
オーストリッチの全面に広がる突起は、羽根を抜いた跡。この突起(クイルマーク)が、均等に、広範囲にとれる皮革は極めて貴重。故に、革が足りない場合は後部にはマークが少ない革が用いられることが多いのですが、今回のオーストリッチは後部までしっかりクイルマークが入ったいい革で、思わずガッツポーズしました。
疫病や環境変化に強いダチョウの革は、皮革製品としても非常に耐久性が高く、ちょっとやそっとでは傷がつきません。もしついたとしても、クイルマークのおかげで目立たないのがオーストリッチの特徴。
KANGO TABAC(ブラウン)の色味は、使い込むごとに馴染んでいき、飴色に輝く革に変化していきます。
もちろん、強い革なのでしっかり磨いてあげれば雨靴としても優秀。
今回選んだチャッカタイプのマウンテンブーツ、FG193にもピッタリの革です。
私もオーストリッチの靴を何足も持っていますが、今回の革は大当たりな上に、抜群にかっこいい仕上がりをしてくれました。
具体的には、クイルマークをきれいに取れる範囲が大きい革だったようで、
靴の踵部分まできれいにクイルが回っています。
ネットで調べて貰えばわかると思いますが、後部や目立たない部分にはクイルがない革を回すことが多い。
よほどいい革が手に入らない限り、このような美しい一足になることはないでしょう。
迫力のある靴。
ただ、普段の服装に合わせても案外悪目立ちしないです。
適当なデニムに、
ドレッシーなトラウザーズの外しに、
雨や雪の日に、もちろん、もちろん、日差しに照らされて艶っぽく光オーストリッチも好きです。
力強さを感じてください。
菊池健斗
kiretto ーv
東京都町田市原町田4−22−16 武藤ビル202
TEL(042-785-5862)
MAIL(shop@kiretto.shop-pro.jp)
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