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"MASU(エムエーエスユー)"-FLOWER-CUT LEATHER PANTS 穴の理由


"MASU"


MASUのレザーアイテムは、最近はどうやら穴が開いているのがスタンダードなようで、満を辞して登場したレザーパンツにも穴が開いている。
それも、無数の。

穴、穴、穴
花、花、柄

流石に一枚革では無理なようで、膝あたりで継いである。
裏はもちろん、シルバー

黒いのでなかなかわからない。
さらにいうならこの穴は裏地を当てて塞がれている。
流石に穴だらけのパンツをリリースすることはできなかったのだろうか。
ワイドならともかく、細身だしね。
つまり、このパンツは、「穴を開ける」ことを目的として作ったものではないのだ。

多分、おそらく、だけれど、

「穴を開ける」ことではなくて
「切り抜いたデザインの美しさ」で魅せるための、穴。

ハードなイメージのレザーパンツ、
ハードなイメージの革パッチつきの5ポケット

それに対して華やかさと軽やかさの香る、花柄の、あな


写真だともはやほぼふさがってしまう、穴

遠くからみたらイマドキではない細身で黒いパンツ。


ただ、動いてみた時、近づいてみた時、

その穴がもたらす文字通りの軽やかさに、まず着用者が驚き、

その穴がもたらす華やかさに、近づいた人は胸を打たれる(かもしれない)

この穴がある理由は、単なる「奇抜さ」ではないし、
ましてや「快適性」や「柔軟性」のため、のような機能的な理由でも、恐らくない。それらは結果として生まれただけ。
デザイナーの後藤氏が、MASUがこの穴を開けたのは、
「デザインのため」であり
「男性的なイメージの破壊」であり
「定型化されて陳腐化したアメカジへの反抗」
である。

ついでに言うなら、きっとこのシルエットも時代への反抗かも。


"MASU"


菊池健斗



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