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"F.lli giacometti MARMOLADA -FG 475 TREKKING GRUKHA- めちゃくちゃかっこいい変な靴


F.lli Giacometti/MARMOLADA


雨の日に靴の紹介するのもなんだな〜
と思ってしばらくちゃんと紹介できなかった靴。

ただ、仕様的には雨も雪も余裕で行ける…
スペック的には…

なので雨がちな日に紹介してやろうと企んでいました。

MARMOLADAのFG475はもちろん登山靴スペック。

ぐるりと回されたハンドソーンのノルヴェジェーゼ製法。
これは防水、防塵のウェルトで、足を守ってくれる。

ビブラムのラグソールはそれだけでも堅牢な上に、6本のビスで丁寧に固定されている。重さはあるけれど、きちんとアッパーについてくるソールは重みを感じさせないくらい気持ちよく足についてくる。
画像では伝わらないけれど、土踏まず部分をしっかりとホールドしてくれる感覚に丁寧に作られていることを感じる。何よりも気持ちいい履き心地。

アッパーは所謂guidiレザーのVACCHETTAを裏使い。
前と後ろを磨く仕様でオーダーしたかは忘れたけど、めちゃくちゃ雰囲気が出てかっこいいので何もいうことはありません。

なのだが。

はい、サイドに穴が開いてます。

なんてふざけた靴なんでしょうか。

山登りのためのスペックのはずですが、どう考えても脇から砂利やら雨水やらが入ってくることは間違いない。
本格登山靴由来のスペックが、全て装飾的な要素に成り下がって(?)いる。

3列フック下部の羽根とシュータンは完全に一体化。
定番モデルであるFG105の袋縫いを引き継いだ本格的な仕様のはずなのに、穴。

ボールガース部分に30mm×10mmの四角穴を開けてあり、それがギリーシューズとグルカサンダルの中間的な感じで、僕はトレッキンググルカと呼んでいる。

モデル名は、通称"The HIKER"というらしい。

まぁ、確かに足の蒸れからは解放されるでしょうが…

いや、でも、かっこいいな。

機能的な部分が装飾的な意味合いに変わっているというのは、よくよく考えたらめちゃくちゃ贅沢な気もしてくる。

小雨くらいなら耐えうるだろうし。
革靴を雨の日に履くのはレザーソールが水を吸うのが悪影響だからっていう意味合いが強いので、ソールが水に強いというだけでも強い味方だ。
雨上がりの濡れた路面にレザーソールは気がひけるけど、これなら気兼ねなく履けるっていう意味では登板回数は多そう。


カラーソックスと合わせてみる。

それだけでも無限に可能性が広がるじゃないですか。
もちろん真夏は素足で。

冬は暖かいソックスで合わせるのもいいな。
MARMOLADAは余裕のあるフィッティングなので、多少厚手のソックスでも許してくれるし。

夢のように楽しい登山靴です。

矛盾したデザインに美しさ、格好よさを感じられるフリークのみなさん限定の靴にはなりますが。

ニッチなものほど、楽しいじゃん。



F.lli Giacometti/MARMOLADA



菊池健斗



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