"F.lli Giacometti(フラテッリ ジャコメッティ)" FG602 CAP TOE OXFORD(内羽根) Formal,Fashion,Freedom
3年ほど前から温めていたイメージ
「色の抜けたボロいデニムに、内羽根のストレートチップを合わせたい」
当時の先輩に言ったら
「別にいいと思うけど、ちょっと拒否反応はあるかな〜」
と言った反応だった気がする。
今回用意したのは、ジャコメッティ側からも提案があってオーダーさせていただいた、内羽根のストレートチップ。
凛とした、凛としすぎたくらいに凛とした見た目。
アッパーはシンプルなデュプイのAnilou Calf
一般的にこのスタイル、内羽根のストレートチップ、ないしはキャップトゥオックスフォードとよばれるデザインは、冠婚葬祭や畏まったビジネスシーンで用いられるもの。
そのためドレススタイルに精通する方々からは
「カジュアルで履く靴ではない」
言ってしまえば
「(特殊なシーンを除いて)いつ履いていいのかわからない」
靴として扱われてきた。
しかし、kirettoでも提案しているように「テキトーなシャツにドレスパンツ」や「ボロボロのデニムにドレスシャツ」といった、カオスで自由なスタイリングに共感していただける皆様なら、この靴をファッションとして上手に取り入れてくれるんではないか、という考えのもと仕入れた一足だ。
だって、
明らかにファッションするためのものではいものにファッション性を見出したり、
スタイリングの妙によってファッションに昇華するのが楽しみなのは、古着のデニムだって一緒ですもの。
新型 "GRIGIA" のスタイルは、クラシックな英国のビスポークシューズをリファレンスに作成された"オブリークトゥ"の新しい木型。
親指から小指にかけて、強い内振りに合わせて斜めにカットされたたトゥシェイプ。
土踏まずをしっかりと支える確かな履き心地を約束するハイアーチ。足入れのスムーズさを損なわず、圧迫感のない広い履き口。
オーソドックスな日本人の足にハマることはさることながら、人間の足について深く追求して考えられた機能的な見た目が、作品としての美と、カジュアルなスタイルに合わせた際の違和感を少し和らげてくれる。
仕様自体はクラシック of クラシック。
もちろん、冠婚葬祭に向けてご購入されてもいいんじゃないかと思います。
ただ、願わくば、それだけの靴になってほしくない。
思うままに、自由に、ファッションを楽しむために、履いてほしい。
冠婚葬祭でもないし、デートでもない、なんなら、誰に会うでもない、独り遊びの街歩きに、こんな靴を履いて肩で風を切るのが、最も愉快な瞬間なんじゃないかと、僕は思う。
どうぞ、ピカピカに磨いてボロボロのデニムに合わせたり、雑に履いてパッチなんかを当てた後にスーツに合わせたり、自由な発想で履いていただきたいと思います。
菊池健斗
kiretto ーv
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