"NICENESS (ナイスネス)"FLOWERS/PATRICK 旅に出る、華
今シーズンのテーマである
"Flower Takes a Trip"の粋を詰め込んだコーデュロイハンティングジャケット"Flowers"
とその組下となる"PATRICK"
英、米、仏のハンティングジャケットを掛け合わせたモダンかつ郷愁漂うプリントコーデュロイ
参照したハンティングウェアは貴族の「遊び」としてのウェア。それぞれの国における美学が詰まってるといえるかも。
イメージは1960年代後半。チェルシーの幻のブティックで仕立てられたウィリアム・モリスのファブリックを引用した花柄のスーツを思い起こしたタペストリー風のグラフィック。
華やかさ、サイケデリック、「ピーコック・ムーブメント」の現代的解釈となるだろうか。
洋服としてのリファレンスをしっかりと明示した上で、カルチャーとして深く、面白い部分に思いっきり突っ込んだ逸品。
こんな風に襟を立てて着ることもできるし、
ウェスト周りは太いベルトがついて、いかにもハンティングウェアな様相。
テーラード風の面構えで、マチのつく4つポケ。
ハンティングウェアの捉え方がいろんなお国柄で違うにも関わらず、ミックスされたディティールというより、初めからそこにあるかのような自然な風体はなぜなんだろうか。
パンツはナイスネスらしいオーバーインチにシンチバック付きのデザインで、セミワイドのストレートといった感じ。
ただ、裾がダブルで仕上げられていることが、今シーズンのナイスネスがクラシックな空気感に寄せていることを窺わせる。
セットアップで着てみる。
コーデュロイ自体の厚みはさほどでは無いけれど、ジャケットはしっかりと裏地がつくので重みがあり、アウター然とした仕上がり。
捌けた感じで着てももちろんいいだろう。
インナーにニットを着込めばこれからの季節でもどうとでもなりそう。
何より、着込んで行った時にコーデュロイがやれたり、潰れたり、剥げたりしてくるごとに格好よさを増すんじゃないか、そういった妄想に胸が膨らんでくる。
プリントされた華々は旅立って行っても、このジャケットとパンツに込められたカルチャーへのリスペクトと願いは消えない。
んじゃないだろうか。
ナイスネスファンなら、いやファンじゃなくても、どんなタッチポイントからでも好きになれる1着です。
菊池健斗
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