見出し画像

"CLASS Pool by CLASS (クラス プールバイクラス)" 曖昧にモダンにノスタルジイ

CLASS

色々と納品があって何から紹介しようかと思っていたけど、
「ま、現実的に今から着られそうなものから紹介するのがいいか」
と思って一枚一枚に袖を通してみる。


優しく透ける白と、ソリッドに見えるチャコールグレーで入荷した
CLASSの "CCCA18UNI"/"CCCA19UNI"  生地は"NOSTALGIC MESH"

着てみると、モダンで柔らかい印象のカットソーって感じ。
とろっと柔らかくて、ドレープが綺麗に出て、ウール100%だけど全くチクチクしない素敵な着心地。
しっかり吸湿してくれそうで、風も気持ちよく抜けるので今から着ても良さそうだな〜

して、これは、どのあたりがノスタルジックなのだろうか。

生地をよくみてみると、なんだかパンチングされたような穴がポツポツと。
どこかで見たことあるような、ないような。
お世辞にも「かっこいいメッシュ」というより、素朴で少し郷愁にかられるような、小花柄のようなメッシュ。

「昭和の女性の肌着から着想しました」

展示会にて、にこやかに語られた。
言われてみれば、熊本のおばあちゃんがこういう肌着を着ていたような?
いや、そんな気もするけれど、そもそもおばあちゃんの肌着をそんなに注視した覚えもないし、そもそもおばあちゃんは今は熊本にはいないし。

ただ、言われてみれば確かに、どこか懐かしさというか、着古された肌着をお風呂上がりに着て、スイカを切り分けてくれるおばあちゃんの姿がありありと浮かんでくる。あったかどうかわからない記憶が再生されていく…


そもそも、なんでその生地をウールのカットソーで仕上げたのか、
いつも通り、もちろんわからないわけだが、CLASSのデザインチームが、こういう生地を今使ったらきっと「楽しい」んじゃないだろうかと考えたのだろう。

このメッシュのおかげで、繊細さを感じるウール生地のカットソーに、綺麗なドレープと、肌当たりの良さと、通気性と、着古したような風合いと、透け感と、その他諸々の良さがありありと出ているのは確か。それに、やっぱりどこか違和感がある。
よくよく近づいてみると、やっぱり変な郷愁が起き上がる柄みたいに見えるし、少し遠目から見ても何か不思議な空気感を感じさせるメッシュ。

ハイネックはこれはデザイナーさんも僕もよく着ている米軍のCWUサーマルから着想。
身幅は狭め、着丈ちょい長め。

うーん、やっぱりどこか変というか、違和感があるんだよなぁ。
こればっかりは、そのふわふわと風ではためいて、ゆらゆらと揺れつ曖昧な正体を掴むためにしばらく着てみないと、解明は難しそうである。

とりあえずは、一枚着としても、ジャケットのインナーとしてもちょうどいい空気感を携えた緩いウールのカットソー。
まず気軽に手に取ってみることをお勧めいたします。


CLASS


菊池健斗



kiretto ーv


東京都町田市原町田4−22−16 武藤ビル202

TEL(042-785-5862)

MAIL(shop@kiretto.shop-pro.jp)




ONLINE


https://kiretto.shop-pro.jp 


INSTAGRAM


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?