見出し画像

"REVERBERATE(リバーバレート)" -COLLARLESS JACKET- あまりにも無機質で、あまりにも刺激的


REVERBERATE


そろそろこういう起毛感のあるジャケット、着たいですよねぇ。
気候に合わせて順番に商品を紹介しているうちに、すっかり紹介が遅くなってしまったREVERBERATEのノーカラージャケット。


REVERBERATEから始めてリリースされた本格的な仕様のテーラードジャケット。
の、はずだった、このジャケット。
見事に襟がない。


テーラードジャケットにおける襟(ラペル)的なものがないどころの騒ぎではなく、首元まで生地がくるのに、襟がない。
どうしちゃったんだろうか。


本格的なテーラードの型紙を引いたところからスタートし、肩はジャストながら身幅を広く、独特なシルエットを追求し、パターンの美しさを際立たせるためにデザインを省いていた結果、ラペルもなくなり丸首になったらしい。なんで?


フロントに入ったダーツやポケット。
立体感の出る生地や裏地、裄綿のはいる方の作り、全てテーラードジャケットの用件は満たされているのに、首元だけがどうにもこうにもおかしいのだ。

まるで不思議なジャケット。
そもそもこれをテーラードジャケットと呼んでいいんだろうか、というくらい無機質でフラットな見た目になっている。



うーん、不思議なジャケットだ。
目を凝らすようなディティールや職人技の蘊蓄で語らせるクラシックなテーラードジャケットとは一線を隠すし、デザインはもはやテーラードとは言えないくらいなのに、着心地や作りはやっぱりテーラード然としている。


だが、この情報量の無さと強烈な違和感が、着るとスッと収まる。
何よりも格好いい。

こんな一着は今まで見たことがないのに、もう何十年も前からあるものかのように自然に成立しているような着やすさと自然ささえ感じる。
つまり、普段のジャケットと同じように着られるし、それどころか、ドレッシーなイメージを付与されるかっちりしたテーラードよりもいろんな遊び方の可能性すら感じさせる。


例えば、ほら。
共生地のベストを重ねると、なんとまぁ、すんなりと格好いい。
元々2つで一つであるかのような格好よさ。

吊ってあると無機質で味気ない一着に見えるかもしれない。
ただ、その実、着用時の違和感と想像力を掻き立てる刺激に魅了されるような、そんなジャケット。


REVERBERATE


菊池健斗



kiretto ーv


東京都町田市原町田4−22−16 武藤ビル202

TEL(042-785-5862)

MAIL(shop@kiretto.shop-pro.jp)




ONLINE


https://kiretto.shop-pro.jp 


INSTAGRAM

https://www.instagram.com/kiretto_store/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?