"Olde Homesteader(オールドホームステッダー)" -RUSTIC JERSEY ATHLETIC SHIRT- たかがインナー、されどインナー
23AWシーズンから新規お取り扱いブランドとなるOlde Homesteader
kirettoにはベースになるようなシンプルなブランドがそんなにない。
自分もお客さんもどんどん手持ちの服のランクというか、クオリティを上げていっている中でいつまでもインナーを安物で済ませるのもおかしな感じがしてきたというのもある。
まぁそういうところで賢く済ませる選択肢もあるんだろうけど、どちらかというと服のこととなればアホになる人が集まる嗜好品の世界。
可能であれば、身につけるもの全てに従前の満足を得られるようにしたいという気持ちは、傲慢だろうか。
Olde Homesteaderはそんなわがままで、向こう見ずで、洋服が好きな人の根底を支えるパワーを持ったインナーを専業にするブランド。
ビンテージのアンダーウェアをリファレンスに、生産効率を度外視して素材や縫製の丁寧さを重視する。
品質にこだわってアンダーウェアの本質を追求した1着は、インナーとしてだけでなくそれ自体の主張を感じることができる。
1890年から1900年代初頭のビンテージ下着を忠実に再現したという編み地"RUSTIC JERSEY"
空気を含んだかの様な極上の柔らかさは、長年着込んだような絶妙な着心地の良さと馴染みを感じる。
本来ならアウターウェアに使われるようなスーピマコットンをインナーに用いる贅沢。
紡績時に紡績にかからなかったいわゆる落ち綿を使用。繊維長の短い落ち綿の柔らかい風合いとムラ感が、存在感のあるインナーとして成立させている。
丁寧なロック縫製はインナーに用いるというよりは、それ自体がデザインとしてポジティブにさようするように作っている感じがする。
狙ったものじゃないとしても、丁寧なものづくりからポジティブなルックスが成立するのは我々にとってとても嬉しいことなんじゃないだろうか。
BLACKとECRUで値段が変わるというところも、真摯に素材に向き合って考えた末の結論だと思う。
効率的な生産もしていないだろうに、利益主義にならず、原価から求められる適切な価格でより多くの人に届いてほしいという思いを感じられるなんて素敵なことじゃないか。
Gジャンやテーラードのインナーに。
少しゆったりとしたフィットがクラシックな趣き。
ネックが広く開いているのもアウターウェアを邪魔しない配慮。
単体でも存在感があるので上手く見せるか、隠すかを選べるところが良い。
もちろんシャツのインナーとしても。
なんなら真夏は我慢できなくなってこれ一枚になる瞬間もあるだろうけど、これならだらしなく見えないでしょう。
とりあえず義務感で着るインナーから、この1着からは「気持ちを上げるため」に着るインナーになってくれそう。
菊池健斗
kiretto ーv
東京都町田市原町田4−22−16 武藤ビル202
TEL(042-785-5862)
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