SF6 リリーの使い方 後編

こんにちは。前回SF6のリリーの使い方と題してコンボや起き攻め等のネタの部分をまとめた記事を出しましたが、今回は前回の記事に入れられなかったもっと基礎的な立ち回りや通常技などの基礎知識についてここでまとめたいと思います。今回も長くなると思いますが、よろしくお願いします。


通常技解説

ここではリリーの通常技、特殊技の中で特に重要なものを解説したいと思います。全技解説するのは冗長になるので止めておきます。

立ち通常技

弱P:発生6F。リーチも長く判定も強めでキャンセルも効きます。連携にも牽制にも使えます。
弱k:発生4F。リーチは短いですが、最速技なので暴れに使います。
中P:発生9F。リリーの技の中で二番目に長いです。判定も強いですがキャンセルは効きません。牽制に使います。
強k:発生14F。リリーの技の中で一番長いです。パニカンしてもリターンはあまりないですが牽制に使います。

しゃがみ通常技

弱P:発生6F。リーチは立弱Pより短いですがガードバックはこちらの方が小さいという特徴があります。連携で使うならこちらを選択したいです。
弱k:発生5F。下段ですので相手の後ろ下がりをとがめたいときに。
強P:発生10F。二段技でキャンセルが効くのでインパクトを簡単に返せます。めくりも落ちる超絶対空技でもあります。最初はとりあえずこの技を振るといいです。

特殊技

スラストリッジ(3強P):発生25F。中段です。ラッシュから崩すときに使うことがあります。
ホーンブレイク(4強P):発生14F。しゃがみ強Pよりリーチは短いですが差し返ししづらく牽制にも使えます。

必殺技解説

通常技、特殊技は解説しましたので、次は必殺技の使い方を解説します。リリーの必殺技は数は少ないですがどれも強力なので必殺技を使いこなすことがリリー上達の近道だと思います。

コンドルウィンド

214+Pで出る風を溜める必殺技でリリーの立ち回りでの目的です。弱は攻撃は出ません。中は発生23F、強は発生25F、ODは発生21Fで強、ODではダウンを取れます。
リリーの立ち回りと密接に関係する必殺技ですので使い方は立ち回りの章で解説します。

コンドルスパイア

236+kで出る突進技です。風ストックがあるかどうかで性能が変化します。弱から強にかけて突進距離が変わり、OD版は素早く突進します。

風ストックがない場合は1ヒットの突進技で、持続部分をガードさせることで一応有利が取れます。基本的には不利になってしまうためあまり使いません。弱中強で発生はそれぞれ17F、21F、25Fとなっています。

風ストックがある場合は通常版は3ヒット、OD版は4ヒットの突進技になります。また、通常版は+1F、OD版は+2F取ることができます。リリー最強の技でこの技をどれだけガードさせられるかで勝率が変わってきます。
また、OD版にはなんと飛び道具無敵があります。ガイル戦などですごく役に立ちます。

トマホークバスター

623+Pで出る昇竜拳系の対空技です。1F目から対空無敵があるためとても信頼できる対空技ですが、リリーは結構しゃがみ強P対空が強いため出番は少ないかも?風ストックのあるなしで性能が変わります。

風ストックがない場合は弱中強、ODでそれぞれ発生6F、8F、10F、6Fと変化します。強は発生が遅いため対空で使うなら弱か中となります。そして一番大切なことですが、OD版に完全無敵はありません(投げ無敵はある)。起き上がりにOD版をぶっぱなすのはやめましょう。

風ストックがある場合は弱中強、ODでそれぞれ発生4F、6F、8F、4Fと変化します。風ストックをトマホークバスターではなくコンドルスパイアに使いたいですがストックがある状態で使用しないことはできません。
一応弱版はこのゲームの対空無敵技で最速発生ですので詐欺飛びを返せることがあります。

コンドルダイブ

垂直ジャンプ、前ジャンプからのみ出せる斜め下に急降下する必殺技です。パンチボタン二つで出ます。相手の弾を読んで垂直ジャンプを置いておき、相手の弾を見てから出すという使い方があります。一応対空ずらしにも使えるかも。この技も風ストックで強化されますが使い方は基本的に変わりません。

メキシカンタイフーン

一回転+Pで出るコマンド投げでリリーを象徴する技です。弱中強、ODすべて発生5Fとなっています。弱中強と強度が上がるごとにダメージが上がり、投げ間合いが狭くなります。弱版とOD版の投げ間合いは同じとなっております。

弱版はあまりにも投げ間合いが広いため立ち回りでいきなり投げにいくことができます。強版は投げ間合いが狭い(通常投げよりは広い)ため、基本的には起き攻めや連携で使います。

他の方も解説されていると思いますが、このゲームの一回転コマンドは上下左右の要素が入力されていたら良いため、レバーを前から上まで270°回すだけで出る、と知っておくと出しやすいと思います。

立ち回り解説

リリーは風纏いコンドルスパイアで相手に触り崩す、というコンセプトのキャラとなっており、風纏いコンドルスパイアがとても強く調整されています。そのためリリーの立ち回りは下の大きく二つの状況に分けられます。
1. 風ストックがない場合
2. 風ストックがある場合
それぞれに分けて解説したいと思います。

風ストックがない場合

この時のリリーの目的は風ストックを溜めることになります。そのためこの手あの手で何とかコンドルウィンドを出すことを考えて動きます。コンドルウィンドの出し方は、

1. 生で出す
2. 通常技キャンセルで出す

の2つがあります。文字に起こしてみると当然ですね。

生で出す場合は、距離を離して弱コンドルウィンドを出すという出し方が多いです。この出し方は相手が飛び道具を持っていない場合、相手の機動力が小さくこちらを追いかけづらい場合にとても有効になっています。ザンギやマノンなどですね。
また、立ち強kがパニカンしたときやコンドルダイブで弾をつぶせたときなど相手はダウンするが起き攻めできないときに出すのも有効です。
強コンドルウィンドはすごいリーチを誇るため、立ち回りで牽制として出すのも面白いと思います。

通常技キャンセルでだす場合は、しゃがみ強Pをキャンセルして中コンドルウィンドを出す、という出し方が多いです。この出し方が一番便利だと思います。
しかし、しゃがみ強P→中コンドルウィンドという連携は連ガではないためインパクトで割られることがあります。相手がインパクトで割ってくる場合は弱コンドルウィンドを出すとインパクトを返すことができます。適宜弱コンドルウィンドと中コンドルウィンドを使い分けることで相手に反撃されることなく安全に風を溜められます。

このようにして何とか風を溜められたら次の段階に行けます。

風ストックがある場合

この時のリリーの目的は風纏いコンドルスパイアをガードさせて有利を取ることにあります。そのため、逆に相手としてはコンドルスパイアを返すことに注力することになります。

相手のコンドルスパイアの返し方はいくつかあり、

1. コンドルスパイアを見てから無敵技を出す
2. コンドルスパイアにインパクトを合わせる
3. 牽制技でコンドルスパイアをつぶす

の3つがあげられると思います。1を狙っている相手には前歩きで距離を詰める、逆に下がって風を溜めるなどの対応が考えられます。2を狙っている相手には1と同様の対応のほか、ODコンドルスパイアを使うということが考えられます。ODコンドルスパイアは突進部分で3ヒットするためインパクトが割れるからですね。3を狙っている相手には、空振りの隙にコンドルスパイアを出すといいと思います。

相手が飛び道具を持つキャラの場合、こちらが風ストックを持った時点で飛び道具が打ちづらくなっています。そのため、図々しく追加の風ストックを溜めに行くのも有効になっています。


すこし長くなってしまったので簡単に全体の流れをまとめると、コンドルウィンドを何とか出して風ストックを溜めてコンドルスパイアで突っ込んで有利を取り、そのあと前回紹介したような連携で相手を崩す、という流れになります。

防御解説

ここまでで「リリー強そう」と思ってくださると結構正しい認識ができていると思います。実際リリーは攻めているときは相当強いキャラになっています。しかし、多くの人はリリーがキャラランクの最底辺に置かれていることを知っていると思います。その理由は単純に守りが弱いからです。ここでは守りが弱いといわれる所以とどうやって守ればよいかを解説します。
防御に関しては本当にやりこみが出る部分でしかも相手キャラ毎に異なってきますので、著者の浅い知識に基づいて書かれていることを先に断っておきます。

まずリリーの守りとして使える択をまとめたいと思います。

  1. ガード

  2. グラップ

  3. 通常技暴れ

  4. 無敵暴れ

  5. ジャンプキャンセルコマ投げ

もっと複合的なものもあると思いますが基本的にはこの5つになると思います。この中でリリー特有のものが5で、ほかキャラと比べてとても弱いのが3と4になっています。まず弱いといった3と4から説明します。

3の通常暴れが弱いのはリリーの4F技が短いことにあります。例えば相手キャラがケンで起き攻めで立ち中Pを重ねてきたとしましょう。この立ち中Pをガードした後にリリーの立ち弱kで暴れるとなんと届きません。あまりに短いですね。当然ケンの立ち弱Pは届きますので、暴れているとケンの弱Pがカウンターヒットして大変なことになります。
一応この連携はリリーが弱Pで暴れるとケンの弱Pと相打ちになるため弱Pで暴れたらなんとかなりますが、安易に4F技を押せないことは今後様々なキャラの強い連携が開発されるたびに重くのしかかってくると思います。

4の無敵ぶっぱですが、これはまずSAにしか無敵技がない時点でケンやキャミィなどと比べると大きく劣っています。
また、リリーはSA1にも無敵がある、と思いきやリリーのSA1は発生が遅すぎて相手の小技で簡単に詐欺られてしまいます。こうなると結局SA1は相手の投げ読みぐらいでしか出せません。これでは無敵を出す意味がないですね。
無敵技で暴れるためにはゲージが2本必要だというのがリリーの無敵技暴れの弱みになっています。

このように防御面が弱いリリーですが、リリー特有の択として5の「ジャンプキャンセルコマ投げ」があります。これはリリーのコマ投げをジャンプキャンセルで出すことで相手の投げに勝てるという択になっています。詳しくはプロゲーマーのももちさんが解説していらっしゃった動画を見るとわかりやすいと思います。ただまあ相手としては打撃重ね安定だったりします。

まとめると、リリーはSAゲージが2本以上あるときは無敵暴れも選択肢に入れられるため読みあいに持っていきやすいが、そうでないときはガチンコで投げを抜けないと攻めを終わらせられないキャラとなっています。
SAゲージがないときの防御の運ゲーは今後も変わることがないと思います。

おまけ

防御の項目でリリーの弱みを詳しく解説しましたのでこのおまけではリリーの強みとしてバーンアウト中の強さを紹介したいと思います。

バーンアウト中のリリーは凶悪な強さを持っていまして、例えば
・5弱k→5弱P→風纏い弱コンドルスパイア
という連携がありますが、バーンアウト中はすべて連ガになり、その後+5F取れます。つまりその後の5弱kが連ガとなり、風ストックがある限りこの連携は終わりません。風纏い弱コンドルスパイアは250削れるため、最大で連ガで750削ることができます。

上で紹介した連携はあくまで風ストックがある場合の連携ですが、当然風ストックなしの場合の連携もあります。

・5弱k→2弱P→5弱P→2強P→弱コンドルスパイア
相手キャラによって変わりますが大体+3~5F取ることができる連携になっています。この連携をループさせると削りながら相手を押していくことができます。
ただし、この連携は5弱P→2強Pが連ガではないため、そこでジャンプされることがあります。そのため、2強Pを打った後はトマホークバスターで対空する準備をしておくとよいでしょう。

このように相手がバーンアウト中だと圧倒的な暴力を発揮できます!何とかして相手をバーンアウトさせるように立ち回るのも面白いかもしれません。


以上が現在自分が把握している「リリー」というキャラの使い方になります。これからもリリーの開拓は続いていくと思いますしそもそも自分が間違えている点もあると思いますので、このノートがリリーのすべてだとは思わず自分でいろいろ考えながら使ってみてください!

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