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上田秀人

日雇い浪人生活録(十三) 金の妬心
両替商分銅屋仁左衛門の信用を得、いまや頼れる用心棒の諫山左馬介。
宿直明けのある日、長屋に寝に帰ると、隣人の柳橋芸者・加壽美が男と揉めて悲鳴を上げていた。
加壽美の正体は田沼意次に仕える女お庭番・村垣伊勢。本来助けは必要ないが、左馬介は近所の手前様子を見に行く。
だがこの後、村垣は襲ってきた男を殺めてしまう。これが大きな波紋を生み、田沼から加壽美は芸妓を退くよう命じられて……。

日雇い浪人生活録(十四) 金の足掻
浅草で指折りの豪商・分銅屋が、今をときめくお側御用取次・田沼意次と繫がりがあることを知られれば、ますます賊徒に目を付けられる。
またも不穏を察したある日、田沼邸を訪ねた分銅屋は、店の財を狙う者を報告した。
すると帰り際、「当家にかかわりのある者を狙うなど、田沼に戦を仕掛けるも同然」と、一罰百戒のために警固の家士をつけると言い出した。
一方、金にとことん窮した会津は……!?

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