最近読んだ本
上田秀人
裏用心棒譚一 茜の茶碗
当て身一発で追っ手を黙らす浪人の小宮山は凄腕の見張り役。
盗賊からの信頼も篤く、仕事は引きもきらない。
しかし彼は実は相馬中村藩士。
城から盗まれた茜の茶碗を捜索するという密命を帯びていた。
将軍から下賜された品だけに露見すれば藩は取り潰される。
小宮山は浪人になりすまし任務を遂行するが目当ての品は見つからない。
そして捜索開始から二年。更なる難題が小宮山に降りかかる……。
武士としての矜持と理不尽な主命への反骨。
その狭間で揺れ動く男の闘いを描く。
維新始末
天保の改革から二十年。闕所物奉行を辞した扇太郎は、御家人として平穏な日々を暮らしていた。だが、次第に混乱する幕末の世で、深川のとある家屋の財産処分を頼まれたことから、次第に大きな陰謀に巻き込まれていくことに……。
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