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上田秀人

町奉行内与力奮闘記一 立身の陰
「儂を大坂町奉行で終わらせるつもりか」。若き内与力・城見亨は、主の曲淵甲斐守から叱責を受けた。だが配下の町方は怠惰と汚職にまみれ言うことを聞かない。どころか甲斐守を排除すべく老獪な一計を案じる。思惑の渦にのみ込まれた亨。忠義心ゆえの生真面目さは町方の餌食か? 保身と出世欲が衝突する町奉行所内の暗闘を描く。

町奉行内与力奮闘記四 連環の罠
「城見と浪人の遺恨騒ぎに仕立てあげようではないか」。内与力・城見亨襲撃事件さえ利用する老獪な町方ども。だが町奉行所改革に燃える亨の主・曲淵甲斐守が抜群の裁きで立ちはだかる。追い詰められた町方は、何と闇の勢力に接触。保身への執念は役人をここまで腐敗させるのか。亨に降りかかる絶体絶命……そこに思わぬ援軍が!

町奉行内与力奮闘記五 宣戦の烽
内与力・城見亨を慕う大坂娘の咲江が闇の勢力に狙われている。その背後には亨の主・曲淵甲斐守を追い落とそうとする町方役人の卑劣な思惑が。胡乱な輩と手を結ぶ与力同心など言語道断。全面対決を決意した甲斐守から咲江の護衛を命じられた亨は、刺客集団との血で血を洗う殺し合いを覚悟する! 喰うか喰われるかの対決の行方は?

町奉行内与力奮闘記六 雌雄の決
江戸町奉行・曲淵甲斐守に追い詰められた町方は、怒濤の反撃に転じる。だが、切れ者甲斐守が策の応酬で負けるはずもなかった。内与力・城見亨を慕う大坂娘の咲江を襲った刺客の頭領――この男の捕縛が町方制圧への近道と判断し、意外な手を打つ。万策尽きた町方。だが既得権益への妄執が彼らを鬼に変える。甲斐守と亨に迫る凶刃!


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