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最近読んだ本

井川香四郎
ご隠居は福の神2 幻の天女
自らの扶持をつぎ込んでも、悩める人を放っておけない貧乏旗本の高山和馬、神出鬼没のなんでもござれのご隠居・吉右衛門の二人は、人知れず人助けに奔走し、殺しの下手人とされた人の濡れ衣をも晴らすのだった。ある日、“大名の姫”を名乗り、所蔵する書画骨董すべてを貧しい人にと持参金代わりに求婚する娘が現われ、和馬は一人舞い上がるのだった・・・

ご隠居は福の神10 そこにある幸せ
江戸で名の知れた料理屋「まん福」で修行した二人の料理人が、同じ時期に暖簾を出した。
一人は寅三とらぞうといい天下一の料理人を目指し高級料理屋「とら福」の主あるじに。
もう一人は猪之吉いのきちといい味は確かだが身の丈たけの料理を出す「ぼたん家や」の主に。
ある日、寅三の別れた女房との子甲吉こうきちが拐かどわかされ、なぜか身代金千両の要求が寅三のところに。
複雑に縺もつれた糸をほぐす吉右衛門きちえもんの狂言とは?

人のために、民のために、自らを犠牲にしてでも役に立ちたいと意気込むものの空回りする若い無役の旗本当主。そこに救いの神であるご隠居が。誰かのために生きることを諦めない。その姿がなんだか少し眩しい。

やっぱり本が好き


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