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12月13日は、正月事始め/煤払い/松迎え&驫木駅が開業した日&鈴木梅太郎博士が「オリザニン」命名を発表&双子の「兄・姉」を政令指定

【正月事始め/煤払い/松迎え】

江戸時代中期頃まで使われていた宣明暦(せんみょうれき)の日付分割法二十七宿(にじゅうななしゅく)では、12月13日が鬼(き)とされていて、鬼の日には婚礼以外の全てのことが吉とされていたことから、翌年の正月の年神様を迎える準備を始める日とされていました。

《二十七宿》
月の動きに対する星の相関を27のエリアに分けて捉えたもので、現代の星座に似たようなものです。

年神様を迎える準備としては、門松、お雑煮を炊くための薪といったお正月に必要な木や食材等を山へ取りに行くのが12月13日とされていました。

その後何度か改暦が行われるも、正月の準備を始める正月事始め、煤払い、松迎えなどは、以前の慣習のまま12月13日に行われている地域が多く残っています。


【驫木駅が開業】

青森・五所川原線:大戸瀬駅〜深浦駅間の延伸に伴い、1934(昭和9)年12月13日、同県深浦町に五能線の驫木(とどろき)駅が開業しました。

《驫木駅》
路線:五能線
電車:1日5本
駅舎:無人駅

日本海を背景に佇む駅は海の見える駅として、1971(昭和46)年に公開された映画『男はつらいよ〜奮闘篇』の撮影地のひとつになるなど観光地として人気があります。

《余談》
驫木駅は、電車は1日5本で、集落からも結構離れていることから、日本有数の秘境駅のひとつとしても注目を集めています。

とは別に、駅名の漢字「驫」は、画数が30画あり、日本の駅名に使用されている漢字の中で、最も画数が多い字が使われている駅といった内容の問題で、クイズ番組での出題率も高まっています。


【鈴木梅太郎博士が「オリザニン」命名を発表】

農芸化学者だった鈴木梅太郎博士が、ある日の研究で米ぬかから脚気(かっけ)を予防し得る栄養素を発見。

その成分に「オリザニン」と命名した旨を、1910(明治43)年12月13日に開かれた東京化学会にて発表しました。

また、鈴木梅太郎博士が「オリザニン」を発見した翌年に、ポーランドの化学者カシミール・フンク博士も同じ栄養素を発見。

その栄養素が生命に欠かすことの出来ないものであることから、フンク博士は、ビタ:生命、アミン:必要な有機化合物の意味合いで「ビタミンB1」と命名し国際学会に発表しました。

「オリザニン」と「ビタミンB1」は同じ物質であり、新栄養素の発見自体は鈴木博士の方が早かったものの、国際学会への発表はフンク博士の方が早かったため、ビタミンの名称が世界的に定着することになりました。

糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要な栄養素で、糖質代謝に欠かすことのできない人体の補酵素であるビタミンB1(≒オリザニン)を発見した鈴木梅太郎博士とフンク博士の功績は、どちらの名称が世界的に使用されるかではなく、以後の健康管理の飛躍的な向上からどちらも色褪せることなく語り継がれています。

《余談》
鈴木梅太郎博士はその後、合成清酒(理研酒)の発明にも成功していて、その製造手法の一部はいくつかの継承を経て、今日でもアサヒビール株式会社に受け継がれています。

《合成清酒》

清酒のような風味にしたアルコール飲料のことで、清酒に比べて酒税税率が低い、価格が安いことなどから清酒の代用として人気があり、料理酒としてもよく使用されています。

そして、この日は、ビタミンの日として記念日のひとつに制定されています。


【双子の「兄・姉」を政令指定】

1874(明治7)年12月13日に、双子が産まれた場合、先に産まれた方を兄・姉とするという太政官指令が発表されました。

それまでは、同性の双子の場合=後に産まれた子を兄または姉とする、男女の双子の場合=出生順関係なく男の子を兄とするなどの風習があり、また、以前は体重が重い方が健康と見なされる傾向があったため、出生順や性別関係なく、少しでも体重の重い子を兄または姉とするなど地域やその土地の慣習によって基準はバラバラでした。

が、同政令によって双子が産まれた際の基準が、初めて全国的に統一されました。

そして、この日は、双子の日として記念日のひとつに制定されています。

(以上、ネット検索より)

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