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星域ブリムにエボリュートパワー入れろは全てガチです【デュエプレ】

はじめに

この記事は、第11回裏デッキビルド杯で筆者が使用した「エボリュート・ムーン」こと【星域ブリザード・ムーン】がとても楽しいデッキなので布教したい!という記事です。

カジュアル向けの記事になっておりますので、「俺はランクマッチの環境デッキにしか興味ないね」という方はブラウザバック推奨です。


構築の経緯

デュエプレ24弾で実装された《母なる星域》。12弾に収録された《神歌の星域》とは違い、オリジン以外の進化クリーチャーも出せるのが特徴です。

このカードの実装によってあらゆる進化クリーチャーが強化されました。特に《「無情」の極 シャングリラ》の強化は凄まじく、スタン落ち目前にして環境入りすら果たすほどでした。

しかし、《シャングリラ》以外にもう1枚、星域によって大幅に強化されたクリーチャーをご存知でしょうか?それがこのクリーチャー、





《神羅ブリザード・ムーン》です。

ブリザード・ムーンは攻撃時に手札の上限までカードを引けるというバチクソ強力な能力を持つクリーチャーですが、1つだけ大きな欠点がありました。

それは、進化クリーチャーからでしか進化出来ない究極進化クリーチャーであるということ。

そのため、最速の4tで着地させるには《アクア・ガード》《アクア・エボリューター》《神羅ブリザード・ムーン》の3枚が必要とかなり要求値が高く、羅月形態を挟むルナティック進化をしようにも、究極進化をする前に《勝利のガイアール・カイザー》や《ドンドン吸い込むナウ》などで除去されるのがオチでした。


しかし、《母なる星域》があるとなれば話は違います。

というのも、デュエプレでは進化クリーチャーでありながら《母なる星域》をタダで唱えられるこのカード


与謝野キリコ

《羅月キリコ》がいるのです。
《羅月キリコ》はコストも5と軽いので、《シビレアシダケ》などのマナ加速しつつ盤面に残るクリーチャーと組み合わせれば、最速4tで《ブリザード・ムーン》を着地させることが出来ます。

こんな感じ

さらに《羅月キリコ》の進化元になる《無頼妖精ワイルド・リリィ》と《クラゲン》は都合良く進化クリーチャーをサーチ出来る能力を持っており、かなりの再現率で4tブリムを狙う事が出来るのです!

これはもうデッキを作るしかねえ!
ということで出来上がったデッキがコチラ。

体感7割ぐらいの確率で4tブリムからの
10枚ドローで気持ち良くなれます

エボリュート・パワーの採用

これでもそこそこ戦えはしましたが、このデッキにはある問題点がありました。

それは、4tブリムを決めても勝てないことです。
4t目にブリムでWブレイクを決めた後は、相手のシールドは3枚も残っています。
そのため、5t目にダイレクトアタックを決めるには星域で《大神砕グレイトフル・ライフ》を踏み倒し、グライフから《勝利のガイアール・カイザー》を出す必要があります。

こんな感じ。トリガー1枚で返されるほか、
ブリムが除去されていた場合は勝ち切れない。

しかもここまでしてようやくジャスキルであり、最速ブリムが除去されてしまった場合は、ほぼ5t目に勝つことは出来ないと言っていいでしょう。

折角4t目にブリムで大量ドローしているのに、そのリソースを使っても5t目に勝ち切れない事があるのはあまりにももったいないです。


そこで、この問題を解決するために採用したのがこのカード





《エボリュート・パワー》です。

知らない方も多いと思うので簡単に効果をおさらいすると、自分のクリーチャーのブレイク数を1増やす呪文です。

…もう気づいた方もいるでしょう。相手の盾が3枚残っているなら、このカードでブリムやグライフをTブレイカーにしてしまえばいいのです。

さっきまで頭を悩ませていたこんな盤面も、エボリュートパワーさえあれば

ジャスキル+1打点に変貌するのです。やったぜ。

冗談のように聞こえるかもしれませんが、ガチです。
他にも、ブリムのドローでほぼ手札に加えられることと、グライフが星域で低コストで出るのでTブレイカーにしやすいことがこのデッキと相性が良く、最初は1枚採用だったのに気が付いたら3枚に増えてました。

そうして完成したデッキがコチラ。↓

デッキリスト

《時空の役者カンクロウ》を入れてもいいかも?

デッキの動かし方

序盤

2t目に《シビレアシダケ》でマナブースト、3t目に《無頼妖精ワイルド・リリィ》か《クラゲン》をプレイして、コンボに必要な《真実の神羅プレミアム・キリコ・ムーン》か《神羅ブリザード・ムーン》をサーチする。

中盤

4t目にオリジンまたは水のクリーチャーを《羅月キリコ》へ進化。
《母なる星域》を使ってキリコを進化元にマナの《神羅ブリザード・ムーン》を呼び出し、ブリムの攻撃時効果で大量ドローを決める。

終盤

大量に増えた手札を使って実質1マナの《シビレアシダケ》達を展開し、それらを進化元に《母なる星域》で《大神砕グレイトフル・ライフ》with《勝利のガイアール・カイザー》を呼び出す。
余ったマナで《エボリュート・パワー》を使ってブリムまたはグライフをTブレイカーにしたら、残った3枚の盾を全て叩き割ってダイレクトアタック!


採用カード解説

《シビレアシダケ》と愉快な仲間たち

《幻緑の双月》《大冒犬ヤッタルワン》
《ワカテ・キャロット》は種族が違うだけで同じ性能です

使用タイミング:序盤、終盤
役割:初動、星域の種

星域の種になりつつマナブーストが出来る初動。
序盤はもちろん、ブリム攻撃後の終盤も実質1マナで《グレイトフル・ライフ》の進化元や星域の種になるカードとして活躍してくれます。
ブリムで大量に稼いだ手札というリソースをマナに変換できる、このデッキと非常に噛み合っているクリーチャーです。

初動ではあるものの、序盤に引きすぎると困るカードでもあるので9枚採用。同型再販がたくさんいることを活かして、採用枚数が分かりづらいように種類をバラしています。


《無頼妖精ワイルド・リリィ》&《クラゲン》

進化クリーチャーをサーチしてマナに埋めます。
自然文明ですがオリジンなので羅月キリコに進化できます
進化クリーチャーをサーチしてトップに固定します

使用タイミング:序盤、ごくたまに終盤
役割:羅月キリコの進化元、進化クリーチャーのサーチ

《羅月キリコ》の進化元になるクリーチャー。

《ワイルドリリィ》はマナに星域から出すブリムを埋めることができ、《クラゲン》は手札に足りないブリムかキリコのどちらかをサーチしてトップに固定することが出来ます。
特にキリコを手札に加えることが出来る《クラゲン》が偉く、クラゲンが手札にある場合は4tブリムが成功する確率がかなり上がります。
ブリムとキリコの両方がマナか手札にある場合は、ブリムの攻撃した後のキーカードになる《大神砕グレイトフル・ライフ》をサーチ出来るのも評価点です。

デッキの核となるカードであり、安定感を底上げするカードでもあるのでそれぞれ4枚確定。


《終末の時計 ザ・クロック》

ターンの残りを飛ばす最強トリガー

使用タイミング:序盤
役割:トリガー、羅月キリコの進化元

ご存知最強トリガー。もちろん手札に来たら即マナに埋め……るかどうかはよく考えましょう。
手札に《羅月キリコ》の進化元になる《ワイルドリリィ》と《クラゲン》が無い場合は、クロックも羅月キリコの進化元として使えます。
手札にキリコとブリムはあるものの、進化元になるワイルドリリィとクラゲンが無い場合には必ずと言っていいほど手札にキープするべきカードです。

こんな手札なら一旦キープ。

《プレミアムキリコ》から捲れると少々渋いものの、それ以上に羅月キリコの進化元になる最強トリガーという事象が偉すぎるので4枚確定。


《真実の神羅プレミアム・キリコ・ムーン》/《羅月キリコ》

20試合に1回ぐらいしか使いません
こっちがメイン。
コスト4以下の呪文をタダで唱えられます。

使用タイミング:中盤、終盤
役割:ブリムの射出、各種呪文の踏み倒し

ブリム射出装置。
ブリムを射出した後も、《星域》《ドン吸い》《エボリュートパワー》の3つの呪文を状況に応じて使い分ける事が出来るので、一切の無駄がありません。
一方、最速ブリム射出をした次のターンに使えるマナは「7」なので、《ルナ・コスモビュー》かブリムからしか羅月キリコに進化出来ないのは要注意。

このカードが手札にないとブリムが出せないので4枚確定。


《神羅ブリザード・ムーン》/《羅月ブリザード》

このカードで10枚ドローすることでしか
得られない栄養素があります
たま〜に使います。

使用タイミング:中盤
役割:大量ドロー、ブロックされないアタッカー

このデッキの切り札。安定して4t目に着地できるなら流石に話は違います。
攻撃時の驚異の10枚ドローは現代デュエプレでも非常に強力であり、特に攻撃後の大量の手札をマナや進化クリーチャーに変換できるこのデッキでは、一度でも攻撃が通ればほぼ勝ちと言っても過言ではないほどのパワーカードです。黒単のタイガニトロは絶対に許すな。
また、ブロックされない能力も偉く、《エボリュート・パワー》を使えば必ず盾を3枚割るバケモンに変貌し、一度盾を全部割ってしまえばどれだけブロッカーが並んでいようとダイレクトアタックを通すことが可能です。

このデッキの核となるクリーチャーですが、中盤に1度攻撃して以降はあまり使わないこと、サーチ手段が豊富なことを鑑みての3枚採用です。


《大神砕グレイトフル・ライフ》

コスト7以下のサイキックを出せます

使用タイミング:中盤、終盤
役割:サブアタッカー、フィニッシャ―

ゲーム終盤に即時打点を作れるカード。
ブリムの攻撃後なら、《シビレアシダケ》→《シビレアシダケ》→《母なる星域》と動くことで、実質4マナで着地させることが出来ます。
サイキックは《勝利のガイアール・カイザー》を出し、さらに《エボリュート・パワー》で《グライフ》をTブレイカーにしてリーサルをかけるのがゲーム終盤のメインプランです。
中盤にどうしてもキリコやブリムが出せないような手札の時は《ワイルドリリィ》でこのカードをマナに埋め、星域から《グライフ》with《レッド・ABYTHEN・カイザー》を出してビートしましょう。意外と勝てます。

ワイルドリリィとクラゲンでサーチ出来るのと、基本終盤にしか使わないため2枚採用。無難に強いので3枚採用もアリだと思います。


《母なる星域》

マナから進化クリーチャーを踏み倒せます

使用タイミング:中盤、終盤
役割:各種進化クリーチャーの射出、時空ギャラクシーの覚醒

ブリム界隈の救世主。
中盤に《羅月キリコ》から唱えてブリムを踏み倒すのはもちろん、終盤も《シビレアシダケ》を種にして実質4コストで《グレイトフル・ライフ》を着地させてゲームを終わらせに行くことが出来ます。
《エボリュート・パワー》が活躍できるのも、このカードで低コストで進化獣を出せる恩恵によるものが大きいです。
グライフから出した《時空の不滅ギャラクシー》にこのカードを使い、《撃滅の覚醒者キング・オブ・ギャラクシー》に覚醒させてさらに進化獣を呼び出すプレイングは覚えておくとたまに便利です。

羅月キリコから唱えるカードかつ、ブリムの攻撃時のドローで必ず引きたいカードでもあるので4枚確定。


《エボリュート・パワー》

現金ではありません

使用タイミング:終盤
役割:リーサル

このデッキの影の主役。当初は1枚しか入っていませんでしたが、あまりにも強すぎて3枚に増量しました。

ブリム攻撃後に残った3枚の盾を、このカードでブリムや《グレイトフル・ライフ》をTブレイカーにして割り切るのが基本的な役割です。
特にブリムをTブレイカーにした場合、能力によりブロックされないので確実に相手の盾を0枚に出来るのがかなり強力。
また、ブリムが除去されてもこのカードと星域さえあれば、星域でマナから《グライフ》with《勝利のガイアール・カイザー》を出し、グライフをTブレイカーにすればジャスキルを仕掛けることが出来てしまいます。

相手の盾が無ければどれだけブロッカーが並んでいようがダイレクトアタックすることが出来るブリザード・ムーンにとって、相手の盾を全て割り切ることに特化したこの呪文は非常に価値が高いと思いました。

ブリムの攻撃時のドローで必ず1枚は引きたいカードですが、ゲーム中に1枚しか使わないカードでもあるので3枚採用です。


《ルナ・コスモビュー》

手札が9枚以上ならタダで出せます

タイミング:終盤
役割:星域の種、羅月キリコの進化元

上振れ要員。
「パワー6000、Wブレイカー、ブロッカー、キャントリップ持ち」という、実質0マナの割にはかなりハイスペックなカードですが、このデッキではその高いスペックをガン無視してブリム攻撃後の《羅月キリコ》の進化元や星域の種として使います。
コイツが絡むとそこそこ宇宙的な展開ができ、7マナ時に《コスモビュー》→《シビレアシダケ》×2→《羅月キリコ》に進化して《星域》でマナから《ググレイトフル・ライフ》→《勝利のガイアール・カイザー》みたいな動きで打点がとんでもないことになります。

《コスモビュー》が絡んだ時の
5t目の盤面。バケモン。

対抗馬として、1コストで出せる《封魔ウェバリス》がいますが、0と1の差は非常に大きいのでこちらに軍配が上がりました。ブリムの攻撃前にも《羅月キリコ》の進化元として使えることを重要視するならウェバリスを採用してもいいかもしれません。


《ドンドン吸い込むナウ》

このバージョンが一番好き
仁❤️

タイミング:序盤~終盤
役割:汎用除去、トリガー、サーチ

汎用トリガー兼《羅月キリコ》から撃てる除去札としての採用です。
特に語ることはないぐらい無難に強いカードです。
公開領域にブリムが無い場合、《羅月キリコ》からこのカードを使ってブリムを手札に加え、次のターンにブリム進化という流れは覚えておくようにしましょう。

枠の都合で2枚にしていますが、安定感を求めるなら上振れ要素の《コスモビュー》を抜いて3枚にしましょう。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
星域ブリムにエボリュートパワー入れろが詐欺じゃないことがお分かりいただけたでしょうか。
この記事を読んだあなたが少しでも星域ブリムに興味を持ち、カジュアルマッチで与謝野キリコと共に4t星域ブリムを送り付けていることを願っています。

次回「与謝野キリコはなぜシンカイドウザンを殺さなかったのか」でまた会いましょう。

オウドゥンヌ


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