きらファンメインクエスト第2部の問題点についての考察

皆さんこんにちは。初めましての方は初めまして。普段はYouTubeできららファンタジアの解説を行っているオウドゥンヌと申します。

前置きはこれぐらいにして、先日のきららジオについて非常に大きな発表がありました。

2022/09/30のきららジオより。

メインクエスト第2部に登場する敵対勢力「真実の手」の内の1人、「歌手」エニシダのプレイアブル化です。

さらに、真実の手からあと2人のキャラが実装予定という情報も発表され、Twitterのきらファンプレイヤー達の中では嵐が巻き起こりました。

というのも、メインクエスト第一部の敵対組織であった「七賢者」とは異なり、彼女たち「真実の手」は正直言ってかなりの不人気キャラ、むしろ鬱憤すら溜まっている人が非常に多いからです。

しかし、きらファンのこれまでの流れを考えると恐らく今後「真実の手」のメンバーの実装の流れは続いていくことでしょう。

ということで、これらの問題を一度整理するために、「真実の手」がこれほど拒否されるようになったメインクエスト第2部の問題点はなんだったのか、そして彼女達「真実の手」が受け入れられるにはどうすればいいのかを考察していこうとと思います。

あくまで私個人の主観による意見であるということ、そして当然メインクエスト第2部のネタバレが含まれますので、そのことを了承できる方のみこの先は読み進めていただけると幸いです。


メインクエスト第2部の問題点とは

私個人としては、メインクエスト第2部の問題点は大きく分けて以下の3つにあるのではないかと思っています。

①きららキャラへの胸糞展開
②「真実の手」の過去の掘り起こしが無い
③「真実の手」を倒しても爽快感が無く、最も大きな伏線が回収されない

これらについて、順を追って解説していきます。

①きららキャラへの胸糞展開

これが一番の問題だと思う。
自分の推しキャラをいじめてくるキャラをどうして好きになれようか。

第2部5章16節より。こんなごちうさ誰も求めてないです。

第1章の「まちカドまぞく」のような、原作でもシリアス展開があるような作品ならギリギリ許されなくもないこともないこともないが、「GA芸術科アートデザインクラス」や「けいおん!」、「ご注文はうさぎですか?」などの原作に一切その要素が無い作品でそれをしてはいけないだろう。

そもそもきららファンタジアのコンセプトは「かわいい日常と、はるかな冒険と。」で、プレイヤーもそれを求めてこのゲームを遊んでいる。

そのコンセプトを彩る多少のスパイスとしてのシリアス要素ならプレイヤーからも歓迎されたと思うが、それを完全に振り切った胸糞展開にしてしまったのが一番の問題ではないだろうか。

…少々語気が強くなってしまいました。ちなみに多少のスパイスとしてのシリアス要素が上手く機能したのがメインクエスト第1部だと個人的には思います。

考えてみると、第1部でもクリエゲージでクリエを回収するという中々外道なことをやっているのですが、肝心のボスである七賢者が、百合に走ってしまったり、自分も異変の影響を受けてだらけてしまったりと上手い具合にギャグ要素を入れているので、シリアスさを緩和できていると思います。

第1部1章9節よりシュガーがゆのをなめるシーン。
容疑者は「ぺろっとしたかったからぺろっとした」と供述している。
第1部2章26節よりオーダーの影響を受けたセサミがだらけるシーン。
本当は真面目だったんですね。


②「真実の手」の過去が掘り起こされない

これもかなりの問題だと思います。

例えば、FF7のセフィロスは、自身の出生の秘密を知ったことで人間を憎むようになり、人類を破滅させようと企みますが、この「自身の出生の秘密を知り人間を憎むようになった」という共感できる過去が無いと単純に人類を破滅させようとする意味の分からないキャラになり、悪役キャラとしてここまで人気は出なかったでしょう。

スマブラSP公式HPより。
自身の出生の秘密を知るまではかなりの人格者だった。

同じことを言えるのがメインクエスト第1部のアルシーヴです。彼女は女神ソラが封印され、エトワリアが存続の危機となったので仕方なくクリエメイトからクリエを奪っていたわけで、この「エトワリアを救う」という共感できる強い信念が無ければ、特に意味もなくクリエメイトを苦しめるただのクズです。

そして、後者のただのクズに当てはまるのが「真実の手」です。

彼女たちの過去はシナリオ内で一切明かされない、もしくはほのめかされる程度であり、その上で「私たちが苦しんだんだからあんた達も苦しんで!」と概ねのキャラが主張するので、そりゃ嫌われるわな…といった感じです。

第2部第1章31節より。
救いの手をシャミ子から差し伸べられるもそれを払うヒナゲシ。

一応ラスボスのハイプリスは過去が明かされているのですが、度重なる不幸で闇落ち→誰も苦しまない世界を作るにはこの世界を一度ぐちゃぐちゃにぶっ壊す(そうはならんやろ…)といった共感もクソもない理由なので論外です。洗脳(?)されてただけまだマシですね。

③「真実の手」を倒しても爽快感が無く、最も大きな伏線が回収されない

サンストーンって誰やねん。

これも大概。第2部のプロローグから意味ありげに登場したキャラが、途中で実はきららの妹だった!?という衝撃展開になったはいいものの、その後その伏線は一切回収されませんでした。

第2部4章31節より。
衝撃の展開だったが、これ以降この伏線は触れられこそすれど、回収されることはなかった。

個人的には第2部で最も衝撃だった展開で、かつシナリオの中盤で明かされたので、第2部の最後にてその伏線が回収されるのかと思いきや、何もわからないままだったのは正直ガッカリしました。

真実の手で唯一サンストーンだけが行方不明ということで、第3章への展開を狙っているんでしょうけど、第2部で張った伏線は第2部で回収してほしかったです。

そして、章をクリアしても爽快感が無いのも問題。

先ほど「真実の手」は胸糞キャラだと述べたましたが、そんな奴らをバトルでボコせばさぞかしスカッとするだろうと思いきや全くそんなことはありません。

というのも、シナリオ上では「真実の手」は倒しても基本悪態を吐きながら逃げていくだけで、爽快感も何もあったものではないからです。

第2部2章31節より。この展開が最後まで続くので、ボコしても爽快感が無い。

メインクエスト最後の出番となる8章でも、倒しても自己中なセリフを吐くか「後は任せた…」ぐらいしか言わないので、繰り返すようですが本当に爽快感が無いです。

きらら達と接触することで改心するのかと思いきや結局最後の最後までただの胸糞キャラのままでした。

スカッとする話は最後にスカッとする展開があるからスカッとするのであって、その展開が無いとただの胸糞な話なんですよね。


「真実の手」がプレイヤーに受け入れられるにはどうすればいいのか

以上を踏まえてどうすれば「真実の手」がきらファンプレイヤーに受け入れられるにはどうすればいいか考えてみましょう。

まず、問題点の①きららキャラへの胸糞展開③「真実の手」を倒しても爽快感が無いはもう既に実装されているメインシナリオの話なので、今更変えようがないです。

ということで、改善できるとしたら②「真実の手」の過去が掘り起こされていないでしょう。

これがもし掘り起こされて、その内容が共感できるものであったとしたら、多少は「真実の手」のイメージも変わるのではないでしょうか。

これを裏付けるかのように、2022/09/30のきららジオではメインクエスト第2部外伝が追加されるのが発表されました。

個人的には「真実の手」は嫌いなのですが、それはそれとして今後「真実の手」が登場するたびギスギスするのも嫌なので、どうにか「真実の手」のイメージが覆るシナリオが来ると嬉しいなと思っています。


ということで、書きたいことを書ききったのでこの辺で終わらせていただきます。拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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