赤髪社長がヤクザの事務所で24時間土下座した話は本当なのか?【考察】

キラ子ですよ。

今日は非常にリスキーなこのネタです。

前回も書きましたが、集まった証言や設定の不具合などから、赤髪社長のイキリツイートの9割はハッタリで1割真実ではないかという見立てをしております。SNSの世界なんて彼女に限らずイキりとハッタリが当然の世界です。キラ子はデブで悲しい派遣社員であるとさんざん言ってますけど、本当は身長165cmで体重43kgのモデルスタイル、超イケメンと結婚してる会社経営者かもしれません。うむ、書いててツラいな。

人間の想像力には限界があります。特に、実際に経験していないことを語ろうとすると想像力で補わざるを得なくなり、おかしな方向へ走りがちです。つまりキラ子に43kgをキープする生活が想像できないように、赤髪社長がどんなに人生経験豊富でイケてるかっこいい女性経営者を演出しようとも、本人の若さと社会経験の少なさは隠しきれないのです。それが詰まっているのが上記のツイートです。

赤髪社長の家庭環境における複雑さや外資系に靴舐めさせられた話や成功を妬んだ男に云々、は一旦置いておくとして(そもそもこの人がいつ成功したというのだ……)、ここで気になるのは飛び込み営業で間違えて入ったヤクザの事務所で24時間土下座させられた、という話です。
不肖キラ子、深町秋生先生のアウトローな小説を愛読し、北野武監督映画「アウトレイジ」をnoteで語るくらいにはハマり、溝口敦さんや鈴木智彦さんのヤクザルポを興味深く読み、最近は鳥海浩輔目当てでゲーム「龍が如く7」も頑張って攻略しているくらいしかヤクザの知識はないのですが、それてもこれはあまりにも現実離れした話だなと思いました。果たして、本当にこの話は真実なのでしょうか?

率直に申し上げるに、ヤクザに24時間土下座したというくだりについては、キラ子は全部ホラだと思っています。もしこの24時間土下座の中に事実が1割混じっていたとしても、それはどこを切りとっても赤髪社長のビジネス思考が危険という結論にいたります。その理由についてこれから書いていきます。

だいたい24時間土下座するということは、それを誰かが見張っていなければいけません。金にもならない、素人の小娘をバカにするためだけに土下座させ、それを監視する役回りに人を配置するほど、今のヤクザは暇でもなければリソースも割けないと思うんですよね。

そもそもトイレはどうしていたんだよ。

キラ子はなぜかリモートワークになってから、膀胱炎になりましてね。いつでもトイレに行けると思いながら、もうちょっとやってから行こうと我慢してたら、膀胱炎になってしまいました。医療機関へ尿検査にいったところ血糖値も異常値を示し、医者に「痩せろデブ」と怒られました。(よくわからないけど相関してるようです=治ってからもう一度検査すると正常値よりちょっと高めくらいに戻った)そんなキラ子からすると、24時間の土下座は真っ先に膀胱炎を心配してしまうわけですよ。もちろんお腹は空くし喉も乾くし膝もガクガクになるでしょう。足痺れて感覚なくなりますな。

いや、そこではなくて?

正直これをみて「社長カッコいいです!」と素直に称賛している人は想像以上に多く、だいぶ危ないなと思いました。どうして土下座させられたのかという細かい経緯について彼女は言及しておらず、結局24時間土下座した後に普通に帰されたので、ヤクザと言いつつ実はチンピラだったのかもというオチをつけています。

ズコー。

実際このツイートへの返信には少ないながらも事実関係を疑うものもいくつかつきました。が、赤髪社長はスルーです。称賛や経緯を尋ねるリプライには返事をしているので、さすがに見ていないとは言わせませんよ。都合悪いリプライをスルーしちゃうのはいつものクセです。

ここには、もう一つ重大な問題があります。今回はそれについてキラ子が深町先生の本を読み以下略、の知識をもって推察してゆきます。これは現代において普通に会社経営をしている人なら当然知っている話であり、これから経営者を目指す若者や学生や子供、深く考えることなく赤髪社長かっこいい! などと思っている人にとっても是非知ってほしいお話です。

土下座をしてでもヤクザから仕事をもらおうとする経営者の姿勢がそもそも間違っている

もうね、これにつきます。暴力団排除条例というものが各自治体に制定され、ヤクザと取引をすること自体が既に条例違反なのです。

ヤクザとの交際をすっぱ抜かれて引退に追い込まれた芸能人や、逮捕された半グレのグループを相手に闇営業をしていた芸人がすっかりテレビで見られなくなったのは記憶に新しいところです。有象無象が跳梁跋扈しているテレビ業界でさえヤクザと関わりをもつ人を積極的に排除するアピールをしているというのに、小さなベンチャーの経営者が間違えて飛び込み営業したからといって回れ右するどころか、仕事をもらおうと土下座までするとは、もはや自爆にも等しい行為です。ヤクザから貰った仕事なんて部下もしたくないでしょうし、ヤクザと取引のある制作会社とわかっただけで世の中の代理店やクライアント、制作会社はドン引きです。というか取引しません。
もう、そこからして間違っているんですよ。すみません間違えました、さようならで帰れば済む話です。今時間違えましたといって帰ろうとする場違いな若い女性を捕まえて、どっかへ売り飛ばすならともかく(だめですよ)土下座て。そして帰ろうとしてもなお執拗に絡んできたのであれば、警察を呼ぶべきでした。

土下座の強要はそれだけで強要罪が適用されるというのは最近ほかの事例でもありましたね。それが24時間も続くとなると、足も痛めますし心理的にもきついものがあります。土下座させられたあとのことについて赤髪社長は触れていないのですが、警察に駆け込んでいれば、傷害罪が上乗せされて、喜んでマル暴(暴力団問題を専門とする警察官)が飛んでいったことでしょう。高校時代、元彼を不登校に追い込んだという(普通は恥ずかしくて言わないような)ウソ武勇伝を吹かす赤髪社長がヤクザを相手に土下座をし、仕事も取れず、スゴスゴと逃げ帰ったというのも不自然です。警察行けよ。

ヤクザ信仰はそろそろ捨ててくれ

赤髪社長はよく配偶者がヤクザと喧嘩しただの拉致されただの、あたかも自分の武勇伝のように語りたがるんですよね。先にも書きましたが、ヤクザとの関わりを誇示するのは今時ナンセンスです。トラブル時に「俺のバックには怖い人がいる」などとヤクザの名前を仄かして脅してくる人と知的レベルは同じと言ってもいいでしょう。
しかしですよ。そもそも普通に生活していて、そんなにヤクザと関わることってありますか? ありませんよ。しかも最近、ヤクザの数自体が減っていると言われているのです。絶滅危惧種です。先の条例は条例レベルではありますが全ての都道府県に制定され、一般のご家庭レベルでヤクザはダメだという認識が浸透し入ってくる若者は少なく、高齢化が進み組の解散も相次いでいます。
さらに一度暴力団に入ってしまうと、その先辞めてもしばらく行動に制限がついて、とても不自由な暮らしを強いられることになります。このあたりはまだ議論の余地はあるとは思いますが、赤髪社長がヤクザの名前を出してイキり散らす件とは別です。

そんな絶滅危惧種としょっちゅうトラブルを起こす赤髪社長の配偶者ですが、六本木などの繁華街を拠点とした警備会社を経営されている方なので、そういうことがあってもおかしくはないといえばないんですけど……。配偶者についてもいずれこのマガジンで触れる日が来ると思いますが、ここは一旦おいておきます。
先にも書きましたがもはやヤクザの皆さんは絶滅危惧種で、シノギの範囲もどんどん狭められていっています。もちろん今もニュースをみればヤクザによる犯罪は大々的に報道されるとはいえ、昔ほどの頻度ではありません。そんな中で、金にもならない一般人を相手にいじめるためだけに24時間監視をつけて土下座させるメリットがヤクザのほうに見つかりません。

もちろん彼らはプライドを大事にする人たちですし、そこへ飛び込み営業に来た赤髪社長のことですので、ひょっとしたらうっかり超絶失礼なことを言ったために土下座するハメになった可能性も、なきにしもあらずです。
が、それでも24時間ぶっ通しでさせることはないと思うんですよね。普通に考えて、仕事の邪魔ですよ。皆さんも、ご自身が働いている職場にやらかした他社の営業がずっとフロアで土下座してる図を想像してみてください。シュールすぎて仕事にならないですよね。第三者がいるとうっかり仕事の話もしづらいです。そのへんの感覚はヤクザの皆さんも同じだと思うんです。

というわけで・結論からいうと、ヤクザの名前まで使ってイキリ散らす彼女は普通にビジネスパーソンとして失格であり、これがウソ話だったとしたら普通にホラ吹きということになります。真面目に赤髪社長をすごい、かっこいい、美しい(!)、賢い!と褒め讃えている信者の皆さんは、少し冷静に考えてほしいと思います。ちなみに暴力団を暴力団と知っていて利益などを得るために接触すると。警察から密接関係者とみられマークされることもあるのをお忘れなく。
はっきりいって、キラ子はこういうことを書いてフォロワーを威嚇し権力を誇示しようとする赤髪社長は、まったく賢くないと思っています。まともなビジネスの感覚を持っている人なら誰だってそう思うことです。これをなんとも思わない、ヤクザを相手に土下座したことまでフルオープンにしてしまうことを是とする赤髪社長もそれを何も考えず褒めそやしている周囲の皆さんも、ヤバいです。無知な子供なら仕方ないにしても、いい大人がそれというのはちょっと……、いや、かなり恥ずかしいですね。少しは反省して目を覚ましてほしいです。

またこれは豆知識ですが、リアルの世界でのトラブルで、ヤクザとの関係を匂わせて言うことを聞かせようとする人が現れたときは、迷わず警察や暴追センターに相談してください。そのヤクザ話がホンモノであれハッタリであれ動いてくれます。仕返しが恐いとか言ってる場合ではないです。

しかしながら、今回の赤髪社長のように、ヤクザにアレされたコレされたという話をするただのイキリ人については適応外なんですよねー。たんに頭が悪いですという自己紹介になってるだけなので別に良いですが……。

今回はここまでとなります。次回、「ファッショニスタ赤髪社長はインスタグラムを攻略することができるのか」お楽しみに!