新千歳空港で雪隠詰めにあったときの対処方法について(覚書)
▶雪隠詰めに遭うまでの経緯
2022年1月2日 17時過ぎ 新千歳空港着。予定発時刻は19時半。
噂通りだだっ広いモールで4合瓶を買い、手荷物を預け
(行列に並んで19時半便の受付をしてくれるまで待った)
身軽になってから立ち食い寿司とラーメンを食べた。
19時少し過ぎてから保安検査場を通過。この時は待ち時間ゼロで機内に案内してもらえることを期待していた。
その後「少し遅れる(20時45分)」から何度かアナウンスがあったものの案内板の表示が全く動かない。21時過ぎから姉と断続的にTwitter-DMでやりとり。「札幌に一旦戻る?」と言われたが既に手荷物を預けているので空港からは動けない。この時提案されていたように「翌朝1便を定価で予約しておく」をやっておけばもう少し早く北海道を脱出できた。
以下、時系列。
22:07 欠航のアナウンス
勤務先の課長へ電話連絡
22:46 Chatworkにて状況報告「明日朝一の出勤はムリ」
23:12 手荷物回収、振替便案内カウンター行列に並ぶ
姉と手分けしてホテルの予約電話。1件ヒット
クイーンズホテル千歳 「タクシーで10分」
0:47 カウンター行列に意味が無いことが判明。タクシー列に並ぶ
100回くらい電話をかけ続ける。架電率1割以下。
2:00頃 タクシーをあきらめて空港内に戻る(寒さに耐えられなくなった)
配布終了間際の布団とマットレスを受け取り仮眠。
5:30頃 起床。13:30発の便に振り替え(ANAアプリ経由)
7:00 開店したローソンでおにぎり購入
7:48 Chatworkにて状況報告「今日の出勤は困難」
7:55 リモートワーク1件
8:xx ショップでコーヒーとピザトースト。コーヒーは昨晩の作り置きかというくらい不味い
9:30 温浴施設オープンと同時に入湯。休憩スペースで仮眠
11:xx ビールとスープカレー。
12:xx 保安検査場再通過。出発時刻が14時になっている
14:xx 離陸。
16:00 羽田着。
18:00頃 錦糸町着。
いくつかの気づき。
▶振替便の予約をするためにカウンターに並ぶのは100%無駄。
この時間にカウンター業務させられてるかわいそうなスタッフはクレーマー対応の肉壁くらいの機能しか期待されていないし、スマホの予約アプリと同じ情報量しか持っていない。
▶「臨時便が出るらしい」というのが空港内で聞けた唯一有益な情報。それも何時にどれくらいの席数が確保できるか、という情報については深夜のカウンターでは一切聞くことができなかった。スマホアプリをリロードし続けた方がまし。
▶現地で受け取ったパンフによれば、選択肢は
「払い戻し」
「振替便」
の2つ。どちらの場合にも追加費用は発生しない。
▶優先順位は
1.振替便を確保する
(急ぐ場合は、新規チケットを取り直してから
欠航便の料金払い戻し手続きを行う)
2.宿を確保する
3.宿までの足を確保する
1~3と並行して、一度預けた手荷物を回収する(重要)。
腹ごしらえが未だの場合、店が開いてるうちに食料を確保する(重要)。
1はネットで、2・3は電話で行うのが早い。宿とタクシーはすぐに争奪戦になるので素早く動くこと。なんなら家族と手分けして対応してもいい。
▶タクシー乗り場は柱番号「17」と「11」があるが、空港に乗り入れる場合「17」の方が手前寄りに位置しているので「17」の客を捌くのでタクシー側のキャパが溢れて「11」にほとんど車が来ない、という事態になる。国際線側のタクシー乗り場はどうだったのだろう?
▶基本的に新千歳(千歳)のタクシー会社は台数をそれほど持っていない。今回のような事態が発生するとすぐに配車不能になる。最大手(らしい)北都はパイロット・CA優先枠を抱えている(配車担当のおっさんがぽろっと漏らした)ので猶更一般割り当ての台数は減る。なお、札幌のセンターから呼びつけるのはルール違反らしい。
しかも空港→札幌までを希望する乗客が多いので空港まで空車が戻ってくるのには相応の時間がかかる。なおさら車不足になる。
▶札幌まで避難するならエアポート快速の終電が22:53発なので急ぐこと。
今回のように22時半過ぎに欠航が告知された場合、手荷物を回収するまでの時間を考えると間に合わない可能性が高い。
北都交通の高速バスもだいたい同じくらいが終バス。しかも欠航があると運休する。
▶早い時間に行動できればレンタカー確保という手もあったかもしれないが、降雪時の運転を東京の人間がいきなりやれるか、という深刻な課題もある。あまりやりたくない。
▶空港から南千歳駅までは3.4Km、雪の中を歩いて移動するのは無謀。
▶空港に泊まるとして、空港が布団とマットレスの配給を始めるまでに結構時間がかかる(2022年のケースでは25時半)。23時~25時半までは悪あがきタイム。空港内コンビニも閉まってしまうので、腹ごしらえが未だの場合は急ぐこと。
▶空調が切られることは無いので、どこで寝てもだいたい同じ。ただ静かな場所と
騒がしい場所、薄暗い場所と照明が消えない場所という違いはある。
電源争奪戦もあるので、コンセントの近くに陣取る。
▶自分は明け方5時半ごろに目が覚めたので運よく3日昼過ぎの便に振り替えることができたが、それでも午前中の便は全て満席だった。
▶ざわざわした環境で眠りはどうしても浅くなる(人によっては一睡もできないかもしれない)。明かりはつきっぱなしなので(防犯上の理由と思われる)アイマスク的なものがあるとよく眠れるかもしれない。日本なので基本的な治安は大丈夫なはずだけど、貴重品を枕にするとか基本的な防犯対策はしておく。
▶空港内のローソンは朝7時に開く。ドリンク自販機は終夜で使えるが通り一遍の飲料しか買えないので空腹の足しにはならない。
▶4階の温浴施設は7時半~9時まで清掃のため入浴できなくなる。宿泊プランもあったはずだけど年末年始は閉まっているのかもしれない。
▶奇策といっていいプラン「函館まで移動して新幹線」「旭川空港まで移動して別便」は試す機会がなかった。無くて良かった。函館までの移動は特急に乗れたとしても4時間近く、旭川へも3時間以上かかる。振替便確保に失敗し、かつ何が何でも当日中に帰京する必要が無い限り検討するだけ時間の無駄だと思う。
▶2022年は雪の当たり年らしく、JR札幌駅は複数回「運休」になり新千歳便は「全便欠航」という日があった。札幌市内の道路が雪で埋まり大渋滞になった、歩道が除雪車の雪で埋まって歩けなくなった、自販機が埋まった、という話多数。
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