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全国通訳案内士の登録証が届きました!

ついに届きました!

登録証取得までの道のり

2019年度の全国通訳案内士試験、合格発表は2020年2月7日、JNTOのサイトで発表されました。翌日8日に合格証書が郵送で到着。念願の合格です。

しかし、合格しただけではまだ全国通訳案内士ではありません。住まいのある都道府県に登録をして初めて全国通訳案内士になれるのです。

ですから、登録申請をしなければなりません。

申請用の書類準備

早速申請書類を集め始めます。新規登録に必要な書類は以下の通りです。
  1)「全国通訳案内士登録申請書」
  2)「健康診断書」
  3)「合格証書」
  4)「写真2枚」
  5)「欠格要項に該当しない旨の宣誓書」
  6)「住民票抄本」
      ア 運転免許証(両面)
      イ 写真付き住民基本台帳カード(両面)
      ウ 個人番号カード(おもて面のみ)
  7)「手数料領収証書の写し」
  8)「通訳案内士登録情報一元管理システム稼働に向けた意向調査票」

以上8つの書類を揃えなければなりません。テンプレートはいずれもネットからPDFをダウンロードすることができます。(3)の合格証書は合格発表後に送られてきた証書です。これを持参すれば府庁でコピーしてくれますが、僕は自宅でスキャンしてプリントアウトしたものを持参しました。

写真はスマホで撮影したものをサイズ調整してコンビニの写真プリントで出力。30円で済みました。無駄なお金はできるだけかけたくないものです。

手数料領収証書の写しは、金融機関で支払ったときの控えです。僕は近所の京都銀行で支払いました。新規登録の場合は5000円です。提出するのは受領印のある控えのコピーです。これも府庁でコピーしてくれます。もちろん事前にコンビニで準備していくと完璧でしょう。

問題となるのは(3)の健康診断書。この健康診断書は、病気のない健康な身体であることを証明するためのものではありません。海外からの旅行者にちゃんと接することができる健全な精神状態であることを証明するものなのです。

昭和24年に作られた通訳案内士法の第21条に「精神の障害により通訳案内の業務を適正に行うに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者(現に受けている治療等により今後障害の程度が軽減すると見込まれるものを除く。)」とあり、それをクリアにするために必要な書類です。

登録に関するQ&Aという書類には「かりつけ医などの診断で足ります」と書いてあります。つまり精神科でなくとも内科や外科、眼科や耳鼻科でもOKなのです。原則としては。

しかし、実際にかかりつけの内科で聞いてみたところ、「うちではその診断はできない」と言われました。ネットでも「どこで書いてもらえるのか?」と困ってる声が散見されました。多くの人は精神科に行ったこともないでしょうし、一度かかりつけ医に断られると、どうすればいいのか途方に暮れてしまうみたいです。

そもそも割と難しい試験を突破できる頭脳があるわけですし、2次試験では面接もあるわけですから、精神的に問題ないことはわかりそうなものなんですけどね。

とはいえ、決まりですから書類を揃えなければ登録することができません。僕の場合、知り合いの耳鼻科の先生に相談してみたところ書いてもらえるとの返事。助かりました。

いざ京都府庁へ!

書類をそろえ、金融機関(京都銀行)で申請料の5000円を支払って、いざ京都府庁へ向かいます。2月14日の午後でした。通常は都道府県庁に登録申請をするのですが、関西では平成24年から関西広域連合というところに登録申請することになっていて、その窓口が各府県庁の観光課にあるわけです(ややこしい)。なのでバスに乗って京都府庁へ。奥の建物の3階に観光課があります。訪ねてみると丁寧に案内され、担当の方に書類を渡し、書類に漏れがないかのチェックをして、申請完了。あっけないものでした。申請書提出受領書も出ませんでした。

あとは待つのみ

申請の際、登録証が届くまでどのくらいかかりそうなのかを質問してみたところ、担当の方は「そうですね、1番混み合う時期ですので1ヶ月ほどみておいてもらえればと。そんなにかからないとは思うんですけどね〜。」と言ってました。混み合うといっても、この数年合格者数は減る一方(2016年度2,404人:2017年度1,649人:2018年度753人:2019年度618人)です。3年前の1/4ですよ。事務作業量も1/4なんだから、待たされる期間も1/4にして欲しいものです。

帰宅したら、ただただ待つだけです。その日から17日後(3月2日)に嵐山ガイドの予定が入ってましたので、なんとかそこまでに届くといいなと思ってました。

ネットでは過去の話として2週間ほどで届いたという話がいくつかありました。Twitterで検索すると、合格発表(金曜日)の3日後、2月3日(月)に申請したというツワモノのツイートがいくつかありました。2週間で届いたみたいです。なるほど、本当に2週間で届くのか。じゃあ嵐山ガイドの時には使えるな。

しかし、待っても待っても届きやしません。3月2日(月)の嵐山ガイドに間に合うためには前日までに届かなければなりません。2月27日(木)からは1日に2回マンションの郵便受けに見に行きました。しかし来ていない。そのたびにガッカリです。

登録証があれば、予定に入っている大河内山荘と天龍寺の入場料拝観料が無料になります。他の場所ももしかすると無料になるかもしれない。そうすればゲストの人が支払う金額が安く済むわけで、そういうのイイじゃないですか。せっかく合格したのだし、書類も揃えて申請したのだから、せっかくだからゲストのために有効利用したいわけです。

来ないものは仕方ありません。3月2日のガイドも終わり、数日は登録証が利用できるエリアでの予定が入っていないので、あとはのんびりと待つだけです。マンションを出入りする時にいつものように郵便受けをチェックするだけ。焦る必要は一切ありません。

遂に届きました! 3週間かかりました

そうこうしていた3月6日金曜日の午前中です。ドアホンが鳴りました。郵便局の人です。そう、遂に届きましたよ、登録証。簡易書留で送られてきました。そうですよね、国家資格の証明書ですから、書留ですよね。それまで1階の郵便受けまで見に行ってたのがマヌケな気がしてきました…。

開封すると確かに入ってましたよ、全国通訳案内士登録証。運転免許証と同じくらいのサイズのカードですけど、パソコンで作った書面に提出した写真を貼ってラミネート加工したカードでした。少々安っぽい気が……。まあ良いですよ。いつも財布に入れておくのではなく、カードホルダーに入れて首からぶら下げて使うものですので、あまり厚みのあるカードじゃない方がいいのかもしれません。

先述のTwitterで見られた2週間程度で届いたというケースは、埼玉県千葉県の登録でした。地域によって届くまでの期間は違うのかもしれませんね。もちろん毎年埼玉や千葉が早いということでもないでしょうし、たまたま今年京都では3週間かかったというだけでしょう。ともあれ、もう届いたのですから文句は一切ありません。

今後はこの登録証をつかって、通訳ガイドライフを充実させていければなあと願うばかりです。

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