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【幸福論と映画論】

※今回超絶長文です。どうか暇で仕方がないときにお読みください。

おはようございます。5時間+1時間睡眠。二度寝の後のアラームで無理やり起こされた時の眠気がえげつなく…

でも三度寝を諦めて友人のタイムラインを巡回してさっきまでコメントを長々と書いていて、時計を見て「マズイ!早くみんなを起こさないと学校や会社に遅刻する!」と瞬間的に思ってそして同時に今日が三連休で休みだった!と瞬間的に思い返して得た幸福感がすごくて大変得した気分です。

人間ってすごくお手軽に幸福になれますね(お手軽代表)✨お休みの日の朝に家族がぐっすり寝ている中でSNSを読んだり書いたりしている時間がどうしようもなく幸福です。つまり毎朝とんでもなく幸福なのです…寝坊助な家族ありがたや。

さて表題の件。先ほど書いた友人向けのコメントのリライトです。最近内容に関わらず録画予約している金曜ロードショー以外で映画を滅多に見ないので、サブカル&B級C級映画ファンの私としてはあんまり好きな映画を見られていないのですが(テレ東の午後のロードショーのチョイスがたまにどハマりします)…

ちなみに最近で一番面白かったのは、ツタヤで借りた「プテラノドン」です。パッケージからしてすでに駄作の臭いがプンプンしていましたが、恐竜好き三男の強烈な推しによって借りたのですが、予想をはるかに上回るC級感に旦那と大爆笑で私は非常に楽しめました。

冒頭でいきなり太ったおじさんが腰から上真っ二つになるというアメリカのおおらかさを肌で感じる古き良き手法のパニック映画です。子供向けではありませんので恐竜好きのお子さんが借りるとゴネた際はお気をつけください。

ツタヤの店員さんによる手書きポップ「食べ応えはないのにお腹いっぱい、そんな映画です」というコピーが非常に的を射て秀逸でした。

一本しか入荷してない本作にわざわざポップを添えるあたり、思わずポップを書いてしまわざるを得ない本作品のチカラと、【けなし賞賛】というC級ジャンルにおける店員さんの作品への深い愛情を感じる、いろんな意味で本当に秀逸なコピーでした。きっと廃棄の折はワゴンセールにならずにポップを書いた店員さんがそっと持ち帰る、そんな作品だと思います。

プテラノドンが盛り上がりすぎて、なんとまだリライト部分に到達していませんでした。以下が映画における私の幸福論です。お時間のある方はもうすこしお付き合いください。


「私は他人から愛されなかったとしても、私は誰かを愛したいな。愛する自由を謳歌したい。」

これ!!激しく同意です。
日本語が美しくてまるで一扁の詩のようです。これで映画が一本撮れそうです。このテーマを表現するために。

なぜだか私は映画「レオン」を思い出しました。あれも古い映画ですが、いいですよね。ジャンレノカッコいい✨

あまりにも有名かつ高評価すぎてサブカル好きの私には逆に素直に絶賛できにくい映画でもありますが、絶対的に孤独な魂を描くのになにもあんなにカッコいい殺し屋でなくても良かったとは思うのですが(例えばすごく偏屈な田舎のペンキ屋さんとかでも良かったかと)、孤独な魂が最終的に救われる構図はそこに救いがあるなと思いました。

あともう一本、「グラン・ブルー」も思い出しました。いいですよね✨ジャンレノカッコい(以下略)。あとジャック・マイヨールという名前になんでかすごく萌えます。

あれはテーマはなんなのかな、と思いますが、「夢を追いかける人間に恋をしても絶対に報われない、でも彼らを愛してあげて欲しい」という夢追い人代表リュックベッソン監督による自己弁護の映画なのかなと思います。思春期の多感な時期に見たせいで私にとって追いかけても振り向いてもらえない相手はみんな「心のマイヨール氏」に認定され、「夢追い人だからしゃーない」と許されます。(ゆえに深追いはしない)

世の中仕事や夢や趣味に夢中になって恋愛や愛情の地位・優先順位が低めに設定されている人間は案外たくさんいて(そもそも人に興味がなかったり)、そういう相手に熱烈に恋をすると(男女間の恋愛だけじゃなく人間的な意味で)たいてい自分が欲するほどは応えてもらえずに寂しい思いや報われない気持ちを味わい尽くします。(ドMなのでそのへんも美味しく頂くのですが。ドM万歳)

わたしはいつもヒロインのイルカみたいな顔の女性(劇中でもそう呼ばれている)に、いつも「よくこんなにイルカに似ている美人な女性を見つけてきたな」と感動すると同時に、最終的にはジャックはイルカ(海の幻想)に囚われてロープを手放してしまいますが、結局本妻(イルカ)には敵わないのだな、とそれでも送り出す二号さん(ヒロイン)の心の広さを讃えます。

あと、「イルカ」というキーワードはハルキスト(村上主義者?)としてはすごく萌えるキーワードなんですよねぇ。活字中毒ゆえに小4の頃に叔父の本棚から「羊をめぐる冒険」を見つけて夏休みに読みふけり、当時出ていた全作品を読み尽くしてハルキの世界観にどっぷり浸かりこんでしまったので、「イルカ」「あしか」「カンガルー」「象」「鼠」「ジェイ(のつく名前)」「ピーナッツ」「耳の美しい女性」などは無意味にスピリチュアルな、「大地の子エイラ」で言う所の「兆し」と感じてしまうので、多感な時期の読書体験というのは一生涯を蝕みますね。まいったなこりゃ。

ええと、なんの話でしたっけ?

そうそう、「愛する自由」の話でした。イルカ顔の彼女は結局本物のイルカには敵わず、マチルダを遺してレオンは逝ってしまいます。

映画というのは、よりくっきり分かりやすいように描く必要があるため、テーマによっては無駄に悲劇が多いのですが、こと「どの時点で愛は贖われるのか」というテーマをMRIのように細かく輪切りにしてその瞬間を切り取ると、監督によってその地点が違っているのが面白いですね。

映画を見たり本を読んだりするのは、自分では体験し得ないことを、擬似的に経験するためだとわたしは常々思っていますが、例えばベッタベタの恋愛映画やハッピーエンドでモウどうしようもない映画を見たりしたら、擬似的にしあわせな気分になれやしませんかね??それだと終わって夢から覚めた時に虚しいというか見る前の倍寂しい可能性もありますが💦💦

うーん。。。自分で言っておいてなんですが、心が弱ってる時はなかなかエンタメを味わう余裕がないですよね…逆に悪い作用をしたりとか。

なので今はまだ早いかもしれません。もうすこし心が回復したらぜひ休日の娯楽に映画やドラマ、本などを楽しんでみてはどうかなぁと思いました。

長々と失礼しました。愛してるよーーー(突然の告白)。×××××××××。

#足長おじさんとめぞん一刻で顔の見えない相手に萌えるを獲得した私は 、手紙の最後にキスの代わりに×を書く習慣を美しいと思います。手紙の最後にたくさんのキスを込めて。という結びもいい。日本伝統の、かしこ、も嫌いじゃないですが。

#今まさに投稿ボタンを押そうとした瞬間に寝返りを打った次男の足が当たって指が滑り 、編集画面からタイムラインに戻って書いた文章が全部消えました

#投稿直前に加筆した部分は失われたとはいえ大部分は無事でした 。今回ほどメモに書いてから投稿欄にコピペしたことを感謝したことはありません

#本日のお歌 …個人的に天気の子フィーバーでした。「愛にできることはまだあるかい」のピアノ練習にハマり、ついでに練習したRADの「そっけない」を上げたので時間がすごくある方はお付き合いください
https://youtu.be/RK9WLF1m0r0


追記
旦那にB級映画C級映画の定義を聞かれてググったところ、「北京原人フーアーユー?」という迷作を見つけてしまいました。次の休みにはぜひ借りてきて見ようと思います。(旧作のC級映画ゆえに果たしてツタヤで見つかるかという問題はありますが)
キャッチコピーは「人類には早すぎる映画」(公開時ではなくサブカル評論欄のコピー)との事で、期待度大です✨

https://dic.nicovideo.jp/t/a/北京原人%20who%20are%20you%3F?from=a_autolink_4199879

#写真は近所に咲いていたネモフィラ 。もう盛りは過ぎたけど、きれいだね。
※実はこれ一年半前の日記を引っ張り出してきました。読んだら面白かったので再掲。

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