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【チビの暴走とニャンコゲリヲン】

【チビの暴走とニャンコゲリヲン】

おざます。5時間睡眠。

チビは昔から自己主張が激しい。NOと言える日本人。その点は素晴らしい。しかし一度こうと決めたらガンとして曲げないし、場合によっては泣くの喚くの手足を振り回すの、引っ掻くの髪の毛を掴んで引き抜くのと激しい。その被害者は主に気の弱い次男で、気の毒になる。

思えばもう乳児の頃からその片鱗はあった。保育園に預ける関係もあって、わが家は「一歳で断乳」という育児方針で3人とも誕生日から断乳だったのだけど、ネズミくんも次男も一晩思い切り泣いたら次の日からは諦めてマグでフォローアップミルクを飲むようになったのに比べて、三男はガンとして断乳を受け入れず、三日三晩泣き続け、ついに私がギブアップして断乳を1ヶ月延期したほどだ。(1ヶ月後の再トライでなんとかなった)

自己主張といえば昨日の日記で書いたモニタリングで、ネズミくんのか弱い自己主張をなんとか伸ばそう、という話が出た。顔がそっくりなのだから、中身も似ているはずで、ネズミくんは三男ばりに自己主張できるはずだと盛り上がった。

ちなみに今ネズミくんが唯一強めに主張する自己主張は

「テレビが見たい」

(テレビのリモコンを持ってきて支援者(親含む)に渡す。しかもちゃんとテレビのチャンネル権を持っていそうな人を選んで渡す←可愛い。)

これを、「なんの番組が見たいのか」まで伸ばすべく、写真カードで選ぶようにしようという話が出た。

今後デイで取り組んでみてくれるらしいので、うまくいきそうだったら家でもやってみる。

(ちなみにわが家はトイレトレーニングもその方式…デイでうまく行ったら家でやる。現状はまだまだトイレサインが自発的には出ず失敗が多い。プロがやって失敗するものを素人が生活を回しながら家でやってもネズミくんも私もお互い傷だらけになる。よってまだやらない。時間排泄ならうまくいく日もある。しかし私が欲しいのはトイレサイン。これが現状で全く無い以上は私には難しい。トイレサインより前にまずは本人がやりたいこと・楽しいことのサインが出せるようになってから…と比較的のんびり構えている)

その他ネズミくんが主張するのは、

「今食べたいのはソレじゃない」

(ほかに食べたいオカズがある時に別のものをスプーンに入れて口元まで運ばれてもプイっと横を向いて口を開けない←可愛い。ただし「こっちを先に食べてよ〜」ときんちゃん風にお願いするとチラッとコチラを見て仕方ねぇな、という風に食べてくれることが多い←可愛い。でも自己主張を伸ばすと決めたので、今後はできるだけネズミくんの意思を尊重するようにする。)

あと、モニタリングで私とデイサービス代表のA子さんの興奮(ネズミくん可愛い。尊死)が最高潮に達したのが、最近の出てきたしぐさであるところの、

「そっと近づいてきて支援者(親含む)の手をそっと握ってくる」【New】

このしぐさ最高に可愛い、と私とA子さんの間で話題沸騰だった。しかし何を求めているのかイマイチ分からない。手を握ることでネズミくんは確実に支援者(親含む)になにかを求めている。しかしその自己主張の電波が微弱すぎて、なにをして欲しいのか、私たちには届かないのだ。

余談だがこの話が出たときに、よくテレビでやっている不思議な電波を受信して遺体の場所を特定したり犬の話を通訳したりする不思議な力を持つ外国人の女性に、ぜひネズミくんの微弱な電波を言葉に訳してもらいたい、と言ったらA子さんは爆笑していた。私もたまには会話で人を笑わせることができる(嬉しい)。

A子さんは「とりあえずめっちゃエライのでお菓子をあげます」と言っていた。野生の勘が人の2.5倍くらいありそうな佇まいのA子さんが言うのだから、たぶんそれで合っているのではなかろうか。

「でも様子によってはトイレに連れて行きます」

むむ。その「様子によっては」の判断が難しい。言語化できない部分に真実は隠されているおそらくA子さんがさまざまなタイプの障害児たちと向き合ってきた中で培われた野生の勘なので、おそらくそれは正しいのだろう。事実このデイサービスでのトイレの失敗はとても少ないのだ。

そのあたりのほんのりしたネズミくんの自己主張を、誰にでもわかるようなハッキリした形に徐々に整えて行こう、というのが今回の「見たいテレビ番組を写真カードで選ぶ」という課題に含まれている。

なんせ母親の私は生まれつき人の0.7倍くらい勘が鈍く察するチカラが激弱なうえに普通の人がやらないような変な勘違いをちょくちょくやらかすタイプなのだ。(残念だが事実だ…もちろんできるだけ察するように努力はしているが、どうにも根本的な価値観というか、狙いどころがいつも大きく的を外すのだ。)うまくいくと良いなぁ。

おっと三男のことを書こうと思ったらいつのまにか長男ネズミくんのことで埋め尽くされてしまった。もう結構な分量になったし時間も無いしどうしようかな。

ざっくり書くと、

・三男はもともと自己主張が激しいのだが、最近とみに激しくて手も出るし、気弱な次男がやられっぱなしになってしまうのが不憫だし仲裁するにも手を焼いている。

あとこのあたりちょっと書き足した。

・昨日はスマホのゲームで次男に負けたとかで大癇癪を起こして次男に殴りかかったので、力づくで引き離して旦那と2人がかりで話を聴き、次男がゲームで勝ったのが許せなかったというのが把握できた。

・まぁ話は分かったし聡い子なので理屈は三男もよく分かっている。しかしどうにも激情が収まらず、ずっと次男に殴りかかろうとしてしまう。気を鎮めないとスマホを旦那が仕事に持っていく、と話していたところ、必死に感情を収め、徐々にクールダウンしてきていたのだが、次男が少し身動きしただけで激情にかられる。

・三男のお気持ちもわかるが、まずワンオペ時間中殴られかねない次男の安全を守らなくてはならない。とにかくここ最近の癇癪をなんとかしたい。

・そのとき後ろのテレビから「ニャンコゲリヲン」(気になる人は各自ググってくれ)が流れてきたので取り押さえつつ夫婦でそれを歌い出したら(変な夫婦)今まで無いくらいに三男が暴れ出し…

・「歌わないで!!」と金切り声をあげる三男と、「この程度の試練に耐えられないようでは旦那不在のワンオペタイムにスマホを預けるわけにはいかぬ」と旦那が主張したために、わけのわからん【ニャンコゲリヲン調教】がスタート。

・最終的に旦那が出勤するまでに三男はニャンコゲリヲンの恥辱(おそらく叱られている場面でそういうふざけた歌を歌われることが耐えられない。その感性はマトモだ。)を克服したのでスマホをやっても良いことになった。

・しかしながらやはり次男と一緒に遊んでいるとどうしても癇癪というか兄弟喧嘩を起こす場面はあるわけで、その度に【ニャンコゲリヲンのテーマ】を母が歌うと「歌わないで!」と言ってくるため、「じゃあそちらも喧嘩を止められたい」と交渉することで昨日1日非常にラクに喧嘩を収めることが可能だった。

・ニャンコゲリヲンで喧嘩中のネコに水をぶっかけるようにハタと注意が逸れ、三男の怒りを母に向けることができる効果がある。

・ニャンコゲリヲン効果がいつまで続くかわからないが、これの良いところは、離れたところからの遠隔操作が可能ということで、ご飯作りながらでも、皿洗いしながらでも、喧嘩があればその場で気持ちよく歌い出せば喧嘩が収まるので非常に非常に楽チンだった。

ざっくりと言いつつ結構書いたな…お子さんにもよるだろうけど、プライドが高くいじめっ子気質で人から馬鹿にされるのが絶対に許せないタイプのお子さんには一定の効果があると思われるので、言うことを聞かなくて困る、という場合にはぜひお勧めである。

(逆に親の目から見て気弱ないじめられっ子タイプにはただでさえささやかな自尊心と尊厳をへし折る可能性があるのであまりお勧めはできない。よってウチも次男にはやらない。彼にはもっと自信をつけて欲しいので言うことをきかせる場合は別の作戦で行く。)

なんだろう。書き出しひとつでこんなに日記って書けるもんなんだな。ではでは、今朝はこの辺で。ちゃおちゅーーーる!

#今日は空の写真ばかり

#本日のお歌 …【風花/めだかスピリッツ】風が強い日はあなたを思い出す。今頃怒ってるかな…今もまだ意地っ張りかな。好きな人が怒っているのを見るとつい「そんなに怖がらないで肩の力を抜いて」とからかいたくなってしまう。私の悪いクセ。
https://youtu.be/O3DMQWw0s_I

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