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【いじめっ子といじめられっ子(兄弟)と野ブタのプロデューサーとしての母・その②】


その①はコチラ
https://note.com/kirakiramamama/n/n7541fa33852e

【前回のあらすじ】
悪の王ソロモン(遺伝子)によって「アニメ声」と「いじられ臭」というステータス異常(いじめられっ子体質)を持つ次男を救うために、野ブタ(形而上学的いじめられっ子)専属プロデューサー(初級)・母の大冒険が始まった。果たして次男のステータス異常【いじられ臭】を消臭できるのか?ファブリーーーーーズ!!(呪文)

〈パーティー〉
母・しょくぎょう・野ブタプロデューサー(初級)
次男・しょくぎょう・マイン(地雷)スイーパー(自分が被曝する)
三男・しょくぎょう・風使い、とくぎ・むじゃきなえがお
旦那・しょくぎょう・風使い、とくぎ・けはいをけす
長男・しょくぎょう・天使、ときどきメダパニとパルプンテを唱える


【ぼうけんのしょ】つづきから・はじめから
          ⇧⇧⇧


まず、次男は声がしゃらくさいのは仕方ないとして、いつも話すタイミングや話す内容が絶妙だ(悪い意味で)、ということが、濃厚ないじられ臭の要因として挙げられる。

簡単に言えば、間が悪く、その場の空気を読まず、唐突なタイミングで、珍妙なことを、いきなり喋り出す。(disっているのではなく体質改善のための客観的な分析です。)

ジョイマン(推し)でいうところの「なんだこいつぅーーーーー!」という状態である。人は理解できないものを排除しようとする。それが間接的に雑ないじりや、エスカレートするといじめに発展する。これをなんとか防ぎたい。

対して、「風使い」(空気を読むの上位互換でその場の空気を自在に操る)たる三男の話すタイミング、話す内容を聞くと、いつもその場にふさわしい内容であり、一つ一つの言葉に【必然性】が重々しく漂っている。

この今の発言は軽視しちゃなんねぇ、というちょっとした圧すら感じる(7歳の息子に圧倒される母)。

どうにも次男(と私)に足りていないのは、この会話の【必然性】なのではないかな、という気がしている。

この会話の必然性を身につけるためになにが必要かと言えば、周りで話されていることを常に聞いて、長縄の縄に入る時のようにタイミングよく、その場の誰もが説明なしでわかるような【入り(いり)】をしなければならない。

会話というのは(主語がでかい)先読みと流れを澱ませないことが何より大切で、流れさえサラサラと滞らなければ、むしろ内容よりも流れを澱ませないことの方が大事なんじゃないかとさえ思えてきた。(雑談では特に)

会話をするときは急流下りのように、流れを読み水中の岩に気をつけながら目的地に向かって棹をさして行かねばならない。

もしくはテニスのラリーか。どんなに力強いスマッシュ力を持っていても、球にタイミングよく当たらないことには相手コートには届かないのだ。そして、自分のターン、相手のターンを順序よく守りながら、自分の言いたいことを伝える(得点をあげる)のは、一度のラケットの振りではなく何度もラリーを続けてやっと手に入るものだと心得たい。

この辺りが特に一方的にダーっと言いたいことを喋って済ませてしまう講義型会話(それ会話じゃねーし)をするタイプ(私や次男や実父)の敗因なのではないかと思う。

このタイプとの会話は相手は滝修行のようなもので、もはやお互い同じ会話だと思っていたものが、違うスポーツだった可能性すらある。

種目がとっ散らかってきたので長縄に話を戻そう。次男(と私)は、いつもこの入りの時点で縄に足が当たってしまっている。それまで心地よく流れていたリズムを狂わされると、人はイラっとするものだ。

加えて、話し出す内容がトンピリピー。

※説明しよう、トンピリピーとは私の造語で、空気が読めない人、ちょっと普通とは違っていて変わった人の立居振る舞いを指す、ネガティブな響きにならない明るい感じの呼称である。80年代頃にみんなのうたで流れていた「トム・ピリビのうた」が元になっており、「私ってちょっとトンピリピーだから」という風に使う。

トンピリピーにならないためには、話し出す前に、周りが今なんの話をしたり今みんなでなんのテレビを見ているかなどの状況確認が必要で、マルチタスクの旦那と三男は呼吸をするようにできることだが、シングルタスクの私と次男は、話し出す内容が固まって、いざ話し出す前に、いったん一呼吸おいて周りを見回しこれらを確認する必要がある。

めんどくさいが、もともと体臭がない人間がデオドラントケアの手間が要らないように、いじられ臭がある人間が臭(しゅう)を消すためには、ひと手間余分にかかってしまうのは致し方ない。

この作戦だと、周りの状況を確認した後にいざ話そうとしたら今度はなにを話そうと思っていたか忘れてしまう、という危険性があるが、古代ローマ人が「雄弁は銀、沈黙は金」と言ったように、下手に空気を壊す発言をするくらいなら黙っていた方が100億倍マシなので、次男には長縄のように会話の【入り】を大切にした会話術を勧めるよう心がけたい。

入りがスムーズなだけで、その後もずいぶんいじられ臭が減るのではないかというのが私の分析結果だ。多少内容がトンピリピーなのは、むしろ味があるとして次男の個性として大切に育てて欲しいと思う。(セルフで)

でも縄に引っかかってしまうと、ファーストインパクトで相手にイラッとされて、その後の内容なんてロクに聞いてもらえない、ということを次男にジワジワ布教していきたい。

これも会話と同じで一度で一気に伝えるのではなく、あらゆる機会を捉えて最適なタイミングで、少しずつジワジワと伝えるようにする。そもそもdisられているのではない、と次男に分かるように伝えるのが難しい。

コミュ症の、コミュ症による、コミュ症のためのコミュニケーション改善案なのだからそりゃーもう。いやはや。

#本日のお歌…まぁそれでもきっとなんとかなるさ、という事で【いきあたりばったりんご】をひさしぶりに。りんごちゃんの動きがちょっとRPGっぽい。
https://youtu.be/HsRDI_XOC4E

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