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【一夜明けて、その後】

これは私がDaiGo氏の差別炎上発言で書いた日記「一夜明けて」(https://note.com/kirakiramamama/n/n2efc13c56012)から、その後様々な識者のコメントを読んだリンク集です。

したがって、今メンタルの調子が悪い人にはこの先を読むことをお勧めしません。今回リンクでご紹介するいくつかの記事は、どれも温かく人間味に満ちて救いのある内容ではありますが、コロナ禍もある中でこれ以上の問題意識や心的ストレスを増やすべきではないと思うからです。今イマイチメンタルが不調かもしれない、と思う人は、今はゆっくり休んで、元気になってもし思い出してまだ興味があったら読んでくださったら嬉しいです。


DaiGo氏に限らず、差別に関する話を読むたびに追加していこうと思っています。

▪️ DaiGo氏の差別発言に関する見解と経緯、そして対応について/奥田知志
https://www.houboku.net/news/20210816statement/?fbclid=IwAR2cYxg8PRU2ZL9VzA4SSBxWqumRk2iqi-qwdLzGBbTq1Xdnsu1sDs3F_eI

まず炎上後にDaiGo氏がホームレスの方々を知りたいと頼った奥田氏のコメント。素晴らしい。これを読む限り心ある人だと思う。間に茂木健一郎さんが入っていたのか。良い方向に向かいますように。


▪️ メンタリストDaiGo氏の差別的発言について/はぐP
https://haguredrp.com/archives/2639?fbclid=IwAR3LxwDFCG4uPsg_p1QdK7Gurv4Ous0Bx8bTCOc8kZ2KYdONvz42ICToWp8

発達障害を専門とする精神科医の方のコメント。差別へのNOを書きながらもDaiGo氏個人への糾弾はしていません。こういう文章を私も書きたかった。


▪️ DaiGo氏の差別発言を批判する人々にも感じる、歪んだ生存権の理解とは/ヒオカ
https://diamond.jp/articles/amp/280582?__twitter_impression=true

これはぜひ読んでもらいたい。今朝まさに旦那とも話した社会権・生存権が税金を払わないホームレスの人に適用されるのかということについてきちんと書かれている。朝は思わず説得されかけたけど(旦那はトーキング強者で空気の魔術師でめちゃくちゃ口がうまい……極度の人見知りのくせに……宝の持ち腐れ)旦那が帰ってきたら読み聞かせよう。税金を払った人にだけ社会保障がされるべきという考えは一見正しそうに見えるけど、やはりその考えは間違っている。

(追記訂正・税制と生存権の保障についてはヒオカ氏ではなくヒオカ氏が引用した奥田氏(冒頭にリンクを貼ったのと同じもの)の記事内で説明されていました。いっぺんに読んだから記憶が混ざりました、訂正します。失礼しました)

「「明日は我が身」「自分もその立場になるかもしれないという想像力が欠如している」という指摘もかなり多かったが、これにも違和感を覚える。あえていうなら、自分が一生なり得ない属性に対しても、想像力を持つべきであり、差別してはならない」

「私たちに必要なのは、明日は我が身などといった限定的な視座ではなく、自分が想像力の及ばない属性に対しても人権があることを認識し、いかなる差別も許されないことを自覚する、その最低限の良識であるはずだ。」

#ほんこれ 、ほんこれよ
#本音は有事にあらわになる

私が感じる一番身近な「自分が一生なり得ない属性への差別」は性差別なね。(突然の広島弁…「この世界の片隅に」視聴以来たまに出る)
たとえ女性が自分の性からトランスしたとしてもそれはトランスジェンダーになることであり、男性になることと同義ではない……逆もまた然り。そこは想像するしかない。それこそ仏教の悲の心で。(今「反応しない練習/草薙 龍瞬」を読んでいるので頭が仏教寄り)



最後に、これは直接DaiGo氏の問題に触れた内容ではないのだけど、「中立という立場を取る差別」について書いてあり、とても大きな驚きと発見がありました。社会構造的に受けるマジョリティとしての特権と、差別について口を出さないことによる差別への加担。内容的に厳しい意見ではありますが、わかりやすいアクティビティなども含めて柔らかい口調で書かれています。

▪️ 差別や人権の問題を「個人の心の持ち方」に負わせすぎなのかもしれない。 「マジョリティの特権を可視化する」出口真紀子氏イベントレポート/佐々木将史
https://co-coco.jp/series/study/makiko_deguchi/?fbclid=IwAR19dnSFSDFqym9bbefw7o7f92WXibyLtFrhNMF2ozJN5JfFw6uLEOcck5Y

「『特権』は(中略)
わかりやすくたとえるなら、“自動ドア”。自分が特権を有する側に属していれば、前に向かって進みたいときドアが勝手に開いてくれるし、ドアの存在そのものに気づかないことすらある。
ところが、特権を持たない人には同じドアが自動で開かない」

「丸めた紙を前のゴミ箱に向かって投げてもらい、入った人は「社会階層を上がることができる」と仮定する。
これを全員でやると、ゴミ箱から遠い座席の人はほとんど入らず「不公平だ」と声を上げる。だが、投げ入れることのできた人が多かった前列からは、入らなかった人も含めてそういった声は上がらない」

#前列の人たちは無意識に構造的な特権を得ている

「構造的な抑圧があるなかで、その流れに積極的に加担するのが「差別主義者」。流れに逆らう抵抗をするのが「人権主義者」だと一般に言われる。ただ、多くの人はこうした問題に関与せず、自らを「中立な立場」と捉えがちだ。だが、」

「ここまで見てきたように、マイノリティが受ける差別とマジョリティが持つ特権は常に表裏の関係にある。そして、制度的な抑圧、文化的な抑圧は個人の意思を超えて差別を生み出し続ける。果たして「中立な立場」は存在するのだろうか。
私も昔は、自分を中立だと思っていました。でも、」

「やっぱり中立なんてないんです。社会的な抑圧を防いでいない以上、どれだけ消極的でも差別に加担している。その意味では「受け身な差別主義者」と言えるのではないでしょうか。」

すごくわかりやすかった。構造的な差別、マジョリティ側にいて口をつぐむという差別が。
#アライ・allyさんになろう
#いじめの構造に似ている ……傍観者でいることがすでにいじめに加担しているという状況に


上の方々の発信を読んで、こういうことを発言する大切さについても改めて考えました。問題が起きたときに口をつぐむのではなく発言することは大切だと思います。もちろんそれは強制ではありません、発言することには不利益も伴いますから。

そして差別へのNOの表明にはキャンセルカルチャーへの警戒はしなければいけないけれど、日本はまだそこを心配しなければいけないほど差別へのカウンターができていない段階ではないかと思います。

むしろ力で差別を容認する空気がまだまだ蔓延っている。声が足りないと感じます。だからといってもちろん個人への私刑や糾弾は避けるべきですが、NOを表明する絶対数の不足を感じます。allyも。それはそのままマイノリティとして生きていく息子たちの世界を生きづらいものにするという思いもあります。母親としての危機感。でもそれだけではなく、誰にとっても生きやすい世の中になってほしいと、改めて思います。

キレイゴトかもしれませんが。


こういう話題は嫌な気の重い話題ではありますが、自分のメンタルの調子が良い時には、これからも折々に引き続き考えていきたいと思います。(メンタルの調子が悪い時にはやりません、調子を崩すので。悪しからず。)


最後に、最も感銘を受けた奥田氏の言葉を引用して終わります。

「生存権は「頑張っている人に与える」ものではない
 DaiGo氏の一連の発言を受け、ネットでは批判の声が上がったが、中には違和感を感じるものも多かった。というのも、憲法が保障する生存権の無差別平等という本質を理解していないことが露呈しているものが散見されたのだ。」

「病気などの不可抗力によって働けなくなるという限定的な事例を出した人が多かった事実を見るに、潜在意識の中に、生活保護を受けてしかるべき人とそうでない人の線引きがあるように思えてならない。

 生活保護制度は生存権を保障するために存在する。何らかの事情で生活が困窮した人は誰でもその制度を利用することが認められているし、その事情は本来問われないはずだ。生存権を語る上で、能力の有無や頑張っているかどうかに言及することは、無差別平等という本質をかえってゆがめてしまう危険性をはらんでいる。」

「DaiGo氏の発言の中に「僕の税金の使い道として」というニュアンスの表現がありますが、税金は国民が受ける公共サービスの対価ではありません。公共サービスの受益者は広く国民全体です。この中には当然非課税世帯の方々も含まれます。それが社会という事です。

税制、つまり富の再分配は国が行う最も重要な役割です。さらに累進課税によって収入の多い人が多く税金を払い再分配を計ることで、なるべく平等な社会が実現されます。そのような中で社会保障制度が整備され生活保護は国民全体に対する権利として存在しています。このような仕組みを否定することは、この社会の存在そのものを否定することにつながります。」

憲法が保障する「生存権の無差別平等」という本質、大切に理解したい。今朝の話し合いの私の言いたかった答えは全部ここに書いてあった。社会保障制度をまるで税金の対価かのように恣意的にねじ曲げる政治家もいるけれど耳を貸してはいけない。彼らは国民主権である今の憲法をねじ曲げたくて仕方ない人たちなのだから。そして上の引用部分はぜひ今夜旦那に読み聞かせたい。(読み聞かせの途中ですぐ寝そうだが息子の生存に関わることだし、ちゃんと聞くまで毎晩枕元で読み聞かせよう……睡眠学習)←ちょっと気の毒

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