見出し画像

【報道特集・息子の就活と父の終活】

今日ニュースエブリで知的障害(見た範囲ではかなり重度・多動・強度行動障害あり)のある子どもの就活の特集をやっていました。(なんと知人の関係する事業所も出ていた!知らなかったのでびっくり)

報道系でこんなに知的障害の人の実情について詳しく長く大きく扱ってもらえるのスゴイ!とても丁寧で親身な編集でした。(お父さんのナレーションに泣けた)最初見入ってしまい、途中から慌てて録画しましたが撮れたのは最後の5分ほど…。10.29.2020 18:15〜18:30頃
#再放送求む #支援学校卒業のその先

随分と丁寧な取材だと思ったら、もともとドキュメンタリーをニュース用に再編集したものなのだとか。

元のドキュメンタリー↓
https://youtu.be/vnwEU8ci3wQ

お父さんがテレビ局のディレクターでナレーションを担当されていました。

うろ覚えですが、子育てについてリビングで語り合うお父さんとお母さんとの言葉のやりとりがとてもリアルで。↓↓

「この程度で動揺しないで。思えばあなたはいつも逃げてたし不機嫌だった。息子のパニックよりそれを見た昔のあなたのパニックの方がよほど大変だった。急に外に出て物を蹴ったりとか」

お父さんも自分で仕事に逃げていたと述懐するシーンがあり…でもそうして打ち込んできた仕事だからこそ自分に不利なこともきちんと内容に盛り込んでいたことにお父さんの仕事に対する矜恃を感じました。

それでもまだ私には想像の及ばないテレビの世界の作為があるのかもしれないけれども、それでも責める妻と責められる夫を【障害児を取り巻くリアル】として隠さずに入れたのは勇気ある編集だなと。

最終的にお父さんもテレビという仕事を通してだけど、息子さんに向き合おうとしているのが素晴らしいと思いました。

でも一番素晴らしいと思ったのが、お父さんが息子さんに向き合うまで、すごく時間がかかったけれど、それを受け容れたお母さん。

思うところはきっとたくさんあったはずだけど…カットされてるのかもしれないけれど、「今さら」息子に向き合うと称してカメラを向ける旦那さんを受け容れる度量…

一番大変な幼少期は仕事仕事で、もう手を離れる頃になってからの関わり合い…奥さんからしてみたら、過去の罪滅ぼしというか、旦那さんの自己満足では?という穿った見方もできるし、過去の沢山の恨みが噴出してもおかしくない立場です。奥さんの表情は終始淡々と、時にはにこやかでした。本当にすごいな、と頭が下がりました。

残念ながら、私が一番心に残った夫婦の本音をぶつけ合うシーンはリンク先のドキュメンタリーには無かったように思うので、今回の報道用の追加映像なのかもしれません。


コメントのやりとりから追記・「今さら」ではなく「今から」向き合える、その通りですね。過去は変えられない。変えられるのは今とそこからの未来だけです。

割合で言ったら障害児の子育てはお母さんがメインでやっているご夫婦がかなり多いと思います。

母性と父性の問題なんて言われたりしますが、認知症介護の現場などからは旦那さんが奥さんを献身的に介護するご夫婦もたくさん居られるので、障害児育児も、お父さんの側の準備が整ったら、きっとすごく真心込めて関わってくれるようになると思います。

ただ、おそらくそこに至るまでにかなりの時間がかかるし、いざその時になったらお母さんが先に行き過ぎていて追いつけない、というのもお父さんの側のジレンマなのかな、と思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?