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【ジャガイモ掘れり、トトロの畑とギリギリの実家と合縁奇縁】


ということで昨日猫に会いに行って散々目が痒くて死にそうだったのにまた行ってきましたカメハウス。

(カメハウス=マイ歳の差親友、女将のご自宅)

本人曰く義理の母、いやいや義理の母は他にいますので強いて言えばギリギリの母(婚家筋でも血縁でもない、つまり他人)こと、女将の家を便宜的にずっとカメハウスと呼んでいる…

単純に家の形が某亀仙人の家に似てるのと、ここでかつて飼われていた2匹の巨大なケヅメリクガメ、タロウとハナコを偲んでカメハウスの名は残そうと思う。(ちなみにどっちもメスだったのだが…タロウ…)


で、表題のジャガイモ掘り。子どもに野菜を取らせてやってくれ、きっと喜ぶから、とお父ちゃん(ギリギリの父)の強い希望で。

これがまたものすごくいい人なんだ。

まぁあの面白すぎる女将と穏やかに長年やっていけるのだから良い人っていうかすごい人に違いないのだけど(失礼)、「美味しいから食べてみろー」「これはすごくいいやつだから食べてみろー」と、完全にキャラクターがなんというか「万人の心のふるさとに住むおじいちゃん」、略して棒棒鶏ならぬ万じぃで。

(女将のキャラクターはちょっと奇妙奇天烈摩訶不思議なので万人の祖母のイメージには当てはまらない…むしろそこがいい)

追記・よく考えたら万じぃの声は菅原文太に似ている…くもじい…そうしてみたらクセが強い女将は湯婆婆のキャラクターと言えばそうかな。(声は旧ムーミンこと岸田今日子さんなんだが…いつも上機嫌でうれしそうに冗談を言いまくる岸田今日子声の湯婆婆…シュールだ…)

まぁなんでこんなに良くしてくれるのかわからないけれど…よほど前世で縁があったのだと思うことにする。(今世では心当たりがない。)

最初は単なる客と女将だったはずなのに、いつのまにか家に呼ばれるようになり、旅行のお土産を渡したりなんだりと縁は続き、コロナでしばらく疎遠になってたんだけど、久しぶりにお店で顔を合わせたらこんなに誘ってくれるのだし、これは期待に応えなくてはと今日は頑張ってカメハウス訪問の準備をした。

(女将は地元で飲食系のお店をやっている…今はメインを息子さん(本物・女将に全く似ず寡黙)に任せているけれど、今でも現役の看板娘?として面白すぎるキャラクターでお客さんに愛されている)

まず最難関の三男さま。ほっこりーずにオモチャで釣って出演してもらっていたのも今は昔。コロナとともに小学校に上がって知恵がついたのとコロナでライブがなくなったのとで、人見知りに拍車がかかり…

「知らない人がいるなら行かない」

とか言う…そんなこと言ったらキミの好きな回転寿司もケーキ屋も行けないよ!運動会なんかギャラリーほとんど知らない人だよ!やれやれ。

なんとか極度の人見知りの三男を説得(はどうにもならなくて最終的に買収)して、友人と遊びたい次男を拝み倒して(こちらは人見知りではなく単に友達と遊びたいだけなので説得でなんとかなった…優しい子…)、カメハウスへGO。

あんなにしぶってた三男は畑に行くと「わーい」と楽しく駆け回り、万じぃ(会った途端に心を許した)にカルガモのようにくっついて回り興味津々に野菜掘り。

天真爛漫に子どもらしい振る舞いで素朴に野菜掘りを楽しみ、万じぃのやりたかったこと(子どもに野菜取りをさせて喜ばせたい)を全て体現し優しい万じぃは大喜び。さすがご褒美分はきっちり文句なしの仕事をするヤツよのう。安心と信頼の三男、恐ろしい子…

対して次男は、来る前は母を気遣って三男を宥めて一緒に来るよう説得に加勢してくれたり車中でもアレコレ野菜掘りの魅力を語ってくれたのに、着いたら「車酔いした」とテンションだだ下がり。

さらに雨上がりの畑で滑って転んで足(すね)を擦りむいてからは完全に心が折れ、畑ではずっと隅っこで小さな声で呪いの言葉を吐き続けるという…次男、不器用な子…(そこが愛おしい)

畑終わりにカメハウスでアイスをご馳走になりながら、ネコ(名前はシェイシェイ…なぜにパンダ風🤣ホント感性が独特なんだよ…全力で笑わせにくるこの感じ…しかしよく考えると呼ぶたびに感謝するいい名前だなぁ…さすが)と触れ合ってようやく次男にも笑顔が。

(ただし次男は出されたアイスを辞退…ご機嫌が悪い次男はとことん空気を読まない…三男が煉獄さんのようにウマイウマイと食べてくれてよかった)

しばらくシェイシェイと触れ合い(手土産に持参したちゅーるを与えたところ絶対に離すもんかとつよい気持ちで食らいつくシェイシェイの歯で母の指に穴が空くなどした。痛い)、帰りに事前の約束通りファミマで好きなもの買ってあげたら「楽しかった!」と満面の笑み、超ご機嫌で帰りました。

(次男よ…そのご機嫌を畑で出してくれ…でもまぁこんな風に間が悪いのがまた次男らしい。母に似て生きづらいお子さんであることよ。旦那似の三男がイージーモードなだけに…いやはや)

子ども頼みの接待はむずかしい。なんせ子どもを「感じよく」させるのが至難の業だからだ。(だいたいにおいて子どもは感じ悪い生き物なんである)←偏見のカマタリ(子どもによります)

大人の、特に子育てから長く離れている人たちがイメージする【善き子ども】は現実には存在しない。(村上春樹的に言うならばそれは形而上学的な存在なんだきっと。脳みそは都合の悪いことは改竄し、思い出は美化される)

その裏にはたくさんのファミチキと「〇〇あげるから」のご褒美があることを世のじぃじばぁばは知らない…(ここでネタバラシ)

まぁ実の祖父母には別に隠す必要もないので子どもらも不機嫌丸出しでやってるけどな、ギリギリの父母は一応他人だからな。(一応どころかきっちり他人である)

まぁちゃんと躾けろって話だと思うけど、私は大人に気を遣える子どもより雑草のようにのびのび生える子どもが好きなんである。やりたいことを遠慮なくやりたいと言い、やりたくないことをすげなくNOと言う。扱いにくく思う通りには決してならぬけれども、人生とは思う通りにはならぬものよ。不出来な母はただただ首を垂れる。

まぁネコは可愛かったし、万じぃは喜んでいたし、よかったよかった。多少手間がかかっても好きな人を喜ばせるのは無上の喜びであるな。うれしい。

「また来週ももっと大きくなって食べごろになっから、野菜取りに来いよー、オレいなくても勝手に持ってっていいから」と相変わらずの好好爺たる万じぃ。いやいやそういうわけにはいきませぬ。

「ほらね、実家はいいでしょう。」とすかさずチャチャを入れる女将。この間がいつもながら素晴らしい。(いやいや、実家じゃねーし。)笑いのセンスがハンパない。

この面白すぎる人をいつかユーチューバーにしたい、というのがギリギリの娘夫婦たる私と旦那のささやかな夢である…(めっちゃ動画再生する)

そしてカメハウス(ギリギリの実家)を後にして、採れたて新鮮野菜を私の不始末で悪くしたら申し訳ないので、ほとんどを実家(本物)と義実家(本物)にシェアして帰る。

どっちもセミプロ級に料理上手だからな。(姑に至っては調理で保育園から給料もらってるからど真ん中にプロである)料理ができないのは嫁娘だけなり。不出来な嫁は以下略。

ホントは野菜(原材料)を全てお譲りして調理したもの(製品)を食べさせてもらう、というのが最適解なのだけどな。ネズミくんのデイのお迎えもあったし、次男もはよ帰って友達と遊びの続きがしたそうだったし、涙を飲んで野菜だけ渡して帰ってきた。(当たり前体操)両家にはふだんめちゃくちゃお世話になってるからな。たまにはご恩返ししないと。

さてファミチキである程度お腹いっぱいの子ども達だが、いい加減ご飯しないとな。(目下ゴロゴロ中)

ハリハリ大根の葉っぱを使って菜飯をしなければ。

あとは…うーん。ま、適当に。

しかしまぁホント、合縁奇縁であることよ。
一緒にいて楽しい人とのご縁は大切にしたいものだなぁと。

(カメハウスの人たちはマジで楽しい…なぜか数年前旦那氏もネズミくんを学校に送った帰りに漬物を取りに来いと呼ばれてそのまま朝ご飯をご馳走になったことがある)

向こうも私といて楽しければいいなぁと思う。私が一緒にいて楽しい人ってわりとみんなご高齢なのだけど…みなさま長生きしてください。

ではでは、ここまで読んでくれたみなさまもどうぞお元気で!ちゃおちゅーる。

(ちゅーるで負った名誉の負傷は治りつつある…今回はそういえばネコを触ったあと目を触らずに野菜を洗いまくったおかげかアレルギーあまり出なかったな… よかった!!私のアレルギーはたぶんネコを触った手で目を触ると出る…ネコを触ったら野菜を洗おう!)

写真は帰ってから花瓶とコップに野菜を生けてみたの巻。新鮮な野菜ってすごく美しいよねぇ。しばらく花を生けてなかったんだけど、野菜の葉っぱもアリだなぁと。

(私は花弁よりグリーンが好き…ネズミくんがいつか土を弄らなくなったら葉物の観葉植物を置きたいな。そしてネズミくんもそのうちカメハウスに遊びに行けるといいな。)

#今日のお歌 …【ワットアワンダフルワールド(邦訳私家版)】泣く子は育ち人は老い多くを知りいつか去る…まさにこれだわ。
https://youtu.be/9v0yUf-VgFo

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