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【人生無理バー炎上問題について】※リンク記事の感想

https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=1942&fbclid=IwAR3ul9Gbyx1tuIdNcTYagi_EjKU3TJqGJuoLMTYVOwFvCg9eWyeNhS3tMYM

リンク先のさらにリンク先のまよえるてんちょうさんのnoteも読みました。

あと運営さん側のnoteも。(追記)
https://note.com/jinsei_muri/n/n01fe317dd614


うーん。「生きづらいと自認がある方なら誰でも参加できる」という大きな看板を掲げた以上、男性発達障害者という生きづらさそのもののような属性を切り捨てるのはマズかったのだろうと思う。

盆栽のように「女性のみのイベントとします」と大きくカットした方が傷が浅かった。なぜ「男性当事者」と敵意をもって括ってしまったのか。

当事者以外の男性には来て欲しかったのだろうか…何度言っても迷惑をかける男性当事者への怒りがあったのだろうか。

どうにも経緯を読むと後者のような気がするけれど、あくまでも憶測の域を出ない。

こういうジェンダー対立の場面に接すると、「正義で人を叩く」構造にうんざりすることがある。それぞれが別の正義を持って殴り合っている。

主催者側の文章もいくつか読み、運営上何度もナンパや痴漢行為で被害を受け難儀していた事情もある程度は把握した。

しかし、そのナンパや痴漢行為が改まらない原因を発達障害のせいだと決めつけて属性ごと断罪してしまったのは拙いやり方で、「生きづらいと自認がある方なら誰でも参加できる」の看板に偽りありと言われてしまっても仕方がない。

この看板のチカラで集客し、イベントとしての利益を得ているのであれば、この看板の持つ責任は果たさなければいけないように思う。抱えきれないのであれば看板を下ろすという判断も必要だっただろうと思う。

(これは個人的な意見だけれども、発達障害を医師以外が診断できないように、問題が起こったときの原因を発達障害のせいだと断定する権限もまた医師以外には無いように思う…この辺り本当に難しいと思いながら)

当事者会、当事者支援を行うためにはブレないビジョンが必要なのではないかと。

それこそちょっと恥ずかしくなるくらい青くて高い理想を照れずに大真面目にずっと本気で言い続けられるような人でないと続けるのは難しいのではないかと思う。

あとは逆に声に出すまでもなくものすごく当たり前に自然にそれが備わっている人でないと。

自分自身と身近な人(わが子、配偶者、仲の良い友達など)だけの当事者意識でやるとそれ以外の当事者に対して恐ろしいほど差別的な言動をとってしまう。

主語を大きくして語るなら、活動するなら、自分の意識もそれに合わせて大きく高くしなければおそらく長くは抱えきれません。

摂食障害のみ、アルコール依存のみ、というように主語を小さくした方が当事者会はまだしもうまくいくような気がする。今回ジェンダーの問題も根深くあります。

障害者支援事業は補助金も多く社会的貢献という見栄えもよく一見旨味の多い分野です。しかし当事者に寄り添うということはとても過酷です。凸凹を抱えた当事者同士のコミュニティでは特に。

よほど強固な意識や使命感を持たないと、当事者を取り巻く過酷な現実に打ちのめされて、安易な美意識(この言葉にまだ迷う…美意識というか理想?正義感?)がやまゆり園の悲劇を生んだような憎しみに変換されかねない。

ここにやまゆりの名前を出すかはかなり迷ったのだけれども、今回の炎上問題の延長線上にあるのではないかと思ったので最後に追記しました。

この炎上はとても大きな問題を提示したように思います。私個人が今後も考え続けて行きたいテーマです。


※常体敬体入り混じっての文章ですみません。運営側の文章を読んだ上での追記部分が常体になってゴチャゴチャしてしまいました。後ほど余裕があれば修正します。

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