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紺色のうねりが


大きなことが起こったとき、うねりのように「団結しよう」「集まろう」という気運が周りに高まるのをピリピリと肌で感じる。それに取り込まれたくない。同調を回避したくなる。

不安って漫画版ナウシカの粘菌みたいだなと思う。

メーヴェに乗って俯瞰したくなる。今集まりつつある粘菌(不安)はどこに向かおうとしているのか。いく先が気になる。
#最後の大海嘯から300年
#戦後77年



私の中で回避願望が勃興している。
井戸(イド)の中に降りて過ごしたい。
(村上春樹風に言えば…)

私が最初に意見を聞きたいのは他者ではなく自分自身なのだろう。この週末は自分の心の動きを注視しながらキャパオーバーに気をつけて過ごしたい。

孤独について考えている。
ムーミントロール。
https://globe.asahi.com/article/13034706?fbclid=IwAR26l2sKMb4eKckH8zC_kHX4MlYx0Bvh9Y2zU5Z-ZeKoe2VTCBLSJdGzQWM




ナウシカといえば
これは息子吾朗の映画の挿入歌だけど
歌詞がとても好き(『コクリコ坂から』)
挫けそうになったときいつも口ずさむ
今も口ずさんでいる



紺色のうねりが
のみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ
我らは山岳の峰々となり
未来から吹く風にこうべをあげよ


広い世界に正しい時代をつくれ


https://youtu.be/HHUuuWRUIWk

リンク先概要欄にある、歌詞の元になった宮沢賢治の原詩「生徒諸君に寄せる」もすばらしいので抜粋する。

(ぜひ全文読んで…概要欄はYouTube画面に入ってからタイトルをタップするとビヨーンと下に出てくるよ)




諸君はこの時代に強ひられ率いられて
奴隷のやうに忍従することを欲するか


むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ


誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言ってゐるひまがあるか


新しい時代のコペルニクスよ



最近『チ。地球の運動について』を読破したせいかコペルニクスの名前には心揺さぶられる。

(あのストーリーは作者魚豊さんの創作が多分に含まれているのだろうけれど、変えられないはずのものを変えるのは、始まりはちょっとしたボタンの掛け違いだとしても、真実と信念と情熱、あとは業のようなものだという作品のテーマが、あの創作によって本当に胸に迫った。名作だった。)


理不尽や不条理にあらがう。
未来を良いものにする。


私が今思うのはこの2つだけ。


不安定な今だからこそ、自分の立ち位置を確認して、足に力を入れて、立つ。


七夕、ネズミくんの誕生日の日記を書こうと思っていたのだけど、なんだか色々ありすぎて。


期日前投票はすでに終えていた。
せめて自分の選挙区の候補者アンケートは
隅々まで読んで選んだ。
回答なしとわからないが並ぶ。
この選択肢なんやねんと思う。

気になる候補はホームページも見た。
小選挙区は選択肢が少ない。
比例代表で選んでもいない人が代表になる。
その仕組みを選んだのも過去の投票だ。
今度は間違えるな私たち、と思う。


最近は日記じゃなくTwitterで短い文を呟いてばかりいる。散文思考。さてさて。

https://twitter.com/kirakiramamama/status/1545325308651663360?s=21&t=gUljH_NLu2NlM1SnrcHigA


かの人は色々と度し難い人ではあったけれど。
(暴力で解決しようとするのは間違っている)
私の流儀に則り、歌で送る。
万葉集より20巻。巻第三(大伴三中)


昨日こそ君はありしか
思わぬに浜松が上の雲にたなびく


自分のために、これから先を歩くために、
余計なものを手放すために送る。
これはたぶんつき物落としだろう。
手向けは生者のために。
粘菌に足を取られないために。

シノハラさんの考えも興味深い。
https://twitter.com/shinshinohara/status/1545583145852219392?s=21&t=gUljH_NLu2NlM1SnrcHigA


海の向こうに迫る
地獄の釜の蓋が開く気配を怖れつつ
起きてもいないことに消耗せず
かつ備えかつ流れよく見聞きし
悔いなく生きる。


(不安発、思考停止駅行きの同調列車の乗車は本能が拒否するのだが…とはいえ頑なになることなく柔軟に構えて未来を見据え、情報に取り込まれることなく取捨し選べる分岐点を探る)


読書は、読書で耕した脳みそは、
こういうとき私に前を向かせてくれる。
ありがとう過去の私。


#今日のお歌 …【紺色のうねりが】ぜひ概要欄の宮沢賢治の詩も全文読んでみてほしい。息子たちの粗相の後始末をするとき、いつも自然に口ずさむ。床を拭いていても、心は凛としてこうべをあげる。
https://youtu.be/HHUuuWRUIWk

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