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Silica Gelの T + Tik Tak Tok (feat. So!YoON!)から考える、かっこいい長いギターソロのアイデア

なんとなくTwitterで連投していたのを、自分のためにまとめておく。


導入

韓国のロックバンド、Silica Gel。実験性、とあえて言うとちょっとダサいぐらいのコテコテしいロックさを今鳴らす素晴らしいバンド。来日公演も大盛り上がりだった模様。(行きたかった・・・)

彼らのヒット曲の一つ、T + Tik Tak Tok (feat. So!YoON!)は4分以上のギターソロがありつつもダレることなく、2024年の音楽として鳴っている。
私自身もギターを弾くので、「なぜこのギターソロはダレないのか?かっこいいのか?」が気になった。ので、個人的な意見をさらっとまとめてみようと思う。 
※筆者は音楽理論には明るくないです。適当なことを書いています。
※バンド自身については、こちらの記事がわかりやすくておすすめ

ギターソロがかっこいい理由

①ギターソロ以外でギターが弾きすぎない

まずギターソロを構成する前の前提として、ギターソロ以外ではギターが弾きすぎていないことが大きい。基本はメインリフ、コードアルペジオ、リズムセクションに合わせるようなリズムフレーズを弾いている。
メインリフ以外ではリズムセクション又はメインボーカルを立てる構成にして、隠れている

②ギターフレーズ自体のメリハリ

ギターソロ自体はある程度オーソドックスなロックのスケールフレージングな印象。リズムでのメリハリや所々のスケール逸脱ぽいフレーズが効いてる(多分、ベースも合わせて逸脱している?この辺りは感覚)。
フェイザー・フランジャー系のエフェクトの活用タイミングや、後半でピッチシフター系を使うのもめちゃくちゃ良い。
いわゆるピロピロ系のソロから、グワーーとオルタナティブに弾くフレーズまで当たり前のように切り替えて、最後はリフに戻るという展開構成も含めて、ギタリストでありつつコンポージングの視点がある。

③リズムセクションのサポート

一番大きな理由はリズムセクションが、ギターソロをサポートする演奏になっていることだと思う。

ドラムはジョンボーナム+ジャズ的な手数の多さをしつこくなく、でもひたすら叩きまくってて素晴らしい。多分音色(どの音を強調するか)のサウンド面もかなり意識している気がする。特に金物。
ドラムで盛り上げていく中で、金物で盛り上げるのかとスネアやタムで盛り上げるのかを意識して使い分けるのは、ギターのエフェクト使い分けと連動させている。ギターがピッチシフターを踏んだ5分以降ぐらいはスネアやタム周りをメインにすることで、全体の音域のバランスを取っている・・?

ベースは手数自体は多くなく、全体の盛り上がりに合わせて少しニュアンスや音の伸びを変えている。音を切るタイミングを絶妙に変えることでコントロールしている。フレーズ自体はシンプルだからこそ、音をどこまで伸ばすかをかなり意識した演奏なはず。

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