見出し画像

S17 最終245位 ベイカー街の亡霊

S17で初めてレート2000を達成できたので記念に記事を書いてみることにしました。不慣れなもので変なところがありましたらごめんなさい
ルールが大きく変わるので簡素な紹介になっています(調整は画像の通りで個体紹介は割愛しています)

ママンロンゲツツミグライ、最高の並び
TNキラフロ 最終レート2007でした!
劇場版 名探偵コナン ベイカー街の亡霊より
「まるで本物の世界だな!」(ゲンタ)
「見るもの聞くもの、肌寒さも全て本物です」(光彦)

構築コンセプト

・相手の選出誘導に付き合わない。逆に選出択を仕掛けてこちらの強い動きを通す
・考慮外の選出・行動で当惑させ、相手のペースを乱す。「良く知られた並びの認知の逆利用」(≒想定外の動き)で優位な試合展開を実現する
・試合中ではなく構築の段階で脳を使う。それでも勝てるような理論を前もって築く

構築経緯

思考過程①
中盤以降で環境にママン軸が爆増。終盤に対策されることはほぼ確実だろうと予測。では、「ママンボウを狩る構築を逆に狩れば強いのでは?」と、めろさんからヒントをいただく。レギュFの4シーズン目ということもあり、ママン軸の代表例であるママンロンゲグライは非常によく知られた並びである。この並びを入れた偽装ママン構築を完成させるべく、基本軸探索の旅に出た

思考過程②
ママンロンゲグライが厳しい相手は、水ラオスやハバタクカミを代表とする強力な積み技や身代わり持ちである。その他、ドオー、水ポン、持久力ブリ、キョジ、ステロ巻きびし眠るディンルー、ラティ、電磁波サフゴ、ドラパ、竈オーガポン等が厳しい。そこで、これらの仮想敵に有利を取れる軸を探していたところ、S14最終3位のりょんさんの悪ラオスイーユイカイリューの軸に辿り着いた(ご本人様の掲載許可を得ております!)
https://poke-ryon.hatenablog.com/entry/2024/02/01/123119

宇宙最強カイリューこと電テラカイリューはグライやイーユイを見て飛んでくる水ラオスを起点にできるため強く、個体調整等もそのままお借りして使うことに。ちなみにイーユイの持ち物は原案でもスカーフであるため、ママンロンゲイーユイの従来通りの強力な選出も可能である。また、ママン悪ラオスの並びから相手目線で悪ラオスがスカーフ持ちに見えるのが欺きポイントで、狙い通りアドを稼ぐことに繋がってよかった(e.g., 初手で相手のパオが無限に零度を打ってきてくれてドンチでイージーを量産していた)
ママンボウの弱点である、初手に一撃技やみがわり持ちのポケモンを選出された時、それを機能させないような攻め方を行えば相手は選出誘導に乗せられた挙句、技3つのポケモンで戦うことになる。それはママンボウおよび過去の亡霊に囚われていることを意味する。これが本構築が狙いとするママンを狩る構築を狩ることに相当する。

思考過程③
途中までオーソドックスな毒みがまも型のグライを使っていたが、受け系統やママングライミラーが渋いのでグライを挑発剣舞両翼地震の崩し役型に変更。構築単位で重たいガッサもついでに対策可能となった。これで並びは決まった(と思った)

思考過程④
ところが、最終日に近づくにつれて悪ラオスの通りが次第に悪化。分析の結果、キュウコンやアシレのフェアリータイプ、妖テラスを持つブリ、ライコの増加と判断。悪ラオス・イーユイ・カイリューの軸が最強クラスとはいえ、フェアリー環境ではかなり厳しい。そこで、襷悪ラオスの枠を下記の条件1-5の下で真価が発揮できるポケモンに変更することに。条件(1) ママンボウと見た目の相性が良い、条件(2) ママン軸としても運用可能、条件(3) ママン軸が苦手な仮想敵に対して強力無比な攻め駒、条件(4) キュウコン・アシレ・ブリ・ライコに圧をかけて打点を持つ、条件(5) 相手の想定を裏切り得る行動が可能、これらすべての条件を満たすポケモンとして襷ツツミが該当したので採用に至った

以上の①〜④をもって、最終日前日にラストピースがはまり、最終日に向けた構築が完成した

使用感と後語り

基本選出は9割ツツミイーユイカイリュー。よほどママンが刺さっているとき以外はほぼこれ

対スタンでは、竈オーガポンから入ってくる場合が多く、ツツミのクイタンからスカーフイーユイにつなぎ、草技や剣舞を選択している相手の上からオバヒで焼却していた。このイーユイVS竈オガポン対面時、相手はツツミを見ているためにドロポンが怖くて炎テラスを切れない(実際一度も切られていない)。また、倒した後に出てくるウーラは剣舞されようが雑にイーユイでオバヒを連打して切り、イーユイによく飛んでくるアクジェに対してツツミでアンコールして上から処理していた。積まれなければそのままカイリューの起点にしていた。上記の動きの再現性が高く、対スタンの勝率は優に7.5割を超えていた。再戦時や明らかに毒ガチグマから入ってくるようなスタンに対してはイーユイから投げるよう心掛けた。宇宙最強カイリューは、水ラオスに強い他、カミの甘えるも電磁波も通らず、破壊の限りを尽くした。環境のカミは水テラが多く、アイへ警戒でテラスを切ってくれることがあった試合も少なくない。環境的にも本構築のエースを通すのに追い風であった

対受け系統やガッサ入りに対して挑発剣舞グライオンが不可解なほど活躍しており、単なる置物のスペックではなかった。挑発を見せるとTODで勝てないと判断したのか多くの降参をもらい、相当数の勝ちに貢献した

厳しかった相手は、イーユイを起点に瞑想積んでくるハバカミのパターンで、2回も積まれるとカイリューがさすがに間に合わなくなってしまう。この展開は苦しかった。負け試合は大体これだったので、具体的な対策を考案できればよかった。ここは大きな反省点

本構築のMVPは断トツで襷テツノツツミ。構築上ママンと組んでる環境のツツミは厚底ブーツが常識なので襷は全くといっていいほど警戒されなかった。厚底にもメガネにも見え、環境の多くのポケモンに刺さっており、テラス択やアンコール択をも司る無限択生産ポケモンが弱い訳がない。しかもこのペンギン、最終日に突如自我が芽生え、午前5時以降1度もドロポンを外していない。ほぼ負けの盤面も「なんとかなれーッ!!」(通称、フリーズドライ)を使って拾ったこともあり、もはや化け物だった。冷静に「1回動ければ(≒相手よりSが高ければ)どんな状況でも勝ち筋がある」というのはおかしい。好戦的で知られるアデリーペンギンからとったニックネーム、Adely君には今後も期待している

シーズン全体を通しての感想

社会人ということもあり、そこまで対戦数稼げないのでとにかく理詰めで構築作成を行いました。今回、その成果がやっと出て嬉しかったです。構築相談に快く乗っていただいた、めろさん、まるさん、らいのさんには本当に感謝しております。また、宇宙最強カイリューの原案者のりょんさんに最大限のリスペクトと感謝を送ります。最後に、最終日魂を燃やすよう熱い応援をくれたじんぽけサーバーの皆様、まじでありがとう!!

たくさんのFFの方々とも当たれてこの1ヶ月とても楽しかったです。またレギュGでもランクマ会場でお会いできればと思います。それではまた!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?