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推して推されて泣かされて〜 推しの王子様🤴第2回感想

「出てくるひとがみんな可愛い」
第一印象はこれに尽きました。
誰も間違ってないし頑張ってない人もいません。
みんなジタバタして、うまくいったりいかなかったり、むくれたり呆れたり、笑ったり喜んだり。
その感情の揺れが、可愛いとしか。

「何者でもない」自分を変えるきっかけをくれた乙女ゲームを、それを一緒に作ってくれた仲間を、ホントに大切に思ってる泉美ちゃん。ゲーム作りの実作業はできなくても、社長として、看板として、出した作品への賞賛も風当たりも受け止めるのが自分の仕事とわかってる。そんな泉美ちゃんがいるから、今の自分たちがあるとわかってるペガサスインクのみんな。お互いの在りようをきちんと認められる関係は、観る側を安心させてくれます。

そこに飛び込んじゃった“異分子”航くん。
出来ない子…じゃないな、知らないことが多すぎる子。知らないことを一から教わる、って、そりゃめんどくさいです。初めの一歩が「言葉遣い」だってのはこの作品が「マイフェアレディ」を下敷きにしてるからってだけじゃなく、“外”に出て働き始める時は誰だってそこからだから。
イライザ・ドゥーリトルは「街角の売り子じゃなく花屋で働きたい。ちゃんとした言葉遣いを覚えないと雇ってくれない」と言ってヒギンズ教授を訪ねてくるわけですけど、航くんにイライザみたいなガッツが見えないのは動機が幾分ぼんやりしてる(「安定した仕事したい」だけ)し、第一『育ててみせる』と引っ張ったのは泉美ちゃんのほうですし。
わかんないことしかない中で叱られる一方じゃ嫌にもなるでしょね、よく飛び出さなかったよね、まあ他に行くとこもないって本人初めから言ってるけど。

でもめんどくさいことにも理由はちゃんとある。
『周りの人に不快感を与えないための気配り』
『人を不快にさせないのがマナー』
理由を体感できたのは、泉美ちゃんがいつも頑張ってるのをそばで見て知ったから。その泉美ちゃんがバカにされてるのに我慢ならなかったから。
航くん、いい子ですよ、いい子です。
(この会食シーンにケント様のセリフ入れてきたのには「マイフェアレディ」…てか、その原作「ピグマリオン」のお茶会のシーンを思い出しました。あーそうきたかって感じで)

航くんに「凄いなって思う」と言われて、何にも言わないで、言えないで、涙を抑えられない泉美ちゃんと、そんな彼女に戸惑って視線をそらした航くん。お互い、ちょっとだけ背中向けて座ってるんだけど、気持ちが伝わってるのがよくわかって、このシーン、とっても素敵でした。

そんな中、みっちーは今日もとっても穏やかです。来客相手に失敗した航くんを叱るアリスくんを『そんなにキツく言わなくても』となだめ、航くんを不安がるみんなを『ワクワクしながら様子を見てみよう』と諭し、航くん自身にも『まだ諦めるのは早いと思うけど?』と励ましのお声がけ。なんと度量の広い方。
大抵のことを面白がるところや、すぐコイントスに持ち込んじゃうのは元の設定がピカリング大佐だから(原作でもイライザの教育が成功するかどうか賭けると最初に言い出したのは大佐ですもんね)でしょうけど、そこにオトナの余裕とか達観を感じさせるのは、ディーンさんのトーンを抑えたお芝居の影響かなと思います。今までのお役に多かった“濃いめのキャラ”とは一転して、柔らかい滋味深い色合いのお芝居。いつもの華やかさは封印しての、芯の通った“おっとり”キャラで、なんともあったかい、心から信頼できる仲間としてそこにいる、と思いました。泉美ちゃんが社長で、この人が副社長ですって。ペガサスインク、どんだけいい職場なんだ。

さて、お話にはいくつか新しい展開が。航くんの過去(丸めた賞状を握り潰す記憶、高校生の彼は何を頑張ってたのかな?)、その頃を知ってるはずの〈できるインターン〉杏奈ちゃん、どうも泉美ちゃんと会社にとって〈立ちはだかる難関〉になりそうな雰囲気の水嶋社長。
今のところ、いろんな方面での“ひとの成長”を描く方向にお話は進んでるように見えるけど、
あれ、これ《ロマンティック・コメディ》だったよね?
…この先、どのへんがどうロマンティックになるのか期待も寄せつつ。次回を待ちたいと思います…って、あ、もう明後日じゃん!ワクワク♡

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#ピカリンのピカはピカチュウのピカ
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